第60回都市計画審議会の会議結果
会議結果は、次のとおりです。
令和3年7月7日
第60回 日高市都市計画審議会会議録
日時
令和3年6月24日(木曜日) 午後2時から4時まで
場所
日高市役所 5階 501会議室
公開・非公開
公開
出席者
倉嶋委員、宮崎委員、金平委員、小林委員、谷口委員、和田委員、山田委員、森崎委員、鈴木委員(代理出席:遠藤氏)、森谷臨時委員、島村臨時委員
欠席者
西川委員、寺島委員
説明員
建設課長、都市計画課長、市街地整備課長、市街地整備課副参事、下水道課長
事務局
都市整備部長、都市計画課長、計画推進・企業誘致・住宅政策担当主幹、計画推進・企業誘致・住宅政策担当主査、計画推進・企業誘致・住宅政策担当主事
傍聴者
なし
担当部署
都市整備部都市計画課
議題および決定事項等
議題
(1)議事
- 議第1号 都市計画法第34条第12号指定区域の追加指定について
【決定事項等】原案のとおり可決した。
(2)報告
- 令和2年度 都市計画事業報告について
- 令和3年度 都市計画事業予定について
会議資料
審議事項
議第1号 都市計画法第34条第12号区域の追加指定について (PDFファイル: 1.4MB)
報告事項
会議の経過
(1)審議事項
議第1号 都市計画法第34条第12号区域の追加指定について
都市計画課の説明(議案1ページから3ページ)
- 都市計画法第34条第12号区域は、市街化調整区域における開発基準のひとつで、日高市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例第4条第1号に基づき、区域、目的または予定建築物の用途を限り定められたものの立地を認めている。
- この制度を活用し、市総合計画で工業系地域または産業系新市街地地域に位置付けられている地域で、道路および排水等の諸条件を満たした区域に限定し、企業誘致を進めてきた。
- 今回、進出意向を示している企業との諸条件に関する調整が整ったため、高富地区について、12号区域の追加指定を行う。
- 高富地区は、市総合計画の土地利用構想上、工業系地域に位置付けられており、指定区域面積は約2,800平方メートル、土地利用状況が山林、市道幹線17号に接道している。
- 予定建築物の主要用途は工場である。
- 少量の工業排水を伴うが、産業廃棄物として汲み取り処理を行う。また、従業員等の生活排水は、敷地内で合併処理浄化槽による処理後、市道幹線17号に埋設されている排水管(入間第二用水土地改良区管理)に接続する。
- 計画建物は、平屋を計画しており、敷地面積は約2,800平方メートル、延床面積は約1,200平方メートルの予定である。
【質疑】
委員:立地が予定されている企業の業種は。
説明員:金属製品等の加工工場(精密フライス加工)である。工業排水を伴うが、産業廃棄物として汲み取り処理を行うことで、水路管理者からの了承を受けており、指定の基準にも合致している。なお、現況の地目は山林であるが、既に現地の伐採および伐根作業が進み、整地されている状況である。
【審議結果】
原案のとおり可決
(2)報告事項
- 令和2年度 都市計画事業報告について
- 令和3年度 都市計画事業予定について
下水道課からの説明(資料1-1、1-2)
1.令和2年度 都市計画事業報告について
- 現在下水道事業は大項目として、施設の老朽化対策(更新、維持)、市内3カ所ある汚水処理場について経費削減を目的とした処理の一元化、そして新規地区の受け入れと言った3つの項目を念頭に事業を進めている。
- 委託関係は、そのほとんどが処理施設の維持管理に該当。また、新規地区(旭ケ丘松の台地区)の受け入れに伴う関係機関等との調整を進めた。工事関係は、処理施設の老朽化対策の一環として施設の更新を実施。その他は、処理の一元化を目的とした各地区の工事を実施。
2.令和3年度都市計画事業予定について
- 各施設(浄化センター、高麗汚水処理施設、大谷沢地区農業集落排水施設)の維持管理および汚泥搬出業務を実施。また、旭ケ丘松の台地区の新規地区受け入れに係る雨水幹線整備工事(吐口)、および汚水幹線布設工事。令和2年度実施の高麗川地区雨水管布設工事に伴う舗装復旧工事の実施。
- 高麗処理分区の汚水を日高市浄化センターへ直接接続する処理の一元化を目的とした天神橋ポンプ場(令和3年度末供用予定)建設工事を引き続き実施(今年度中の稼働予定)する。
【質疑】
委員:市内の下水道普及率は60.9パーセントまで達しているが、約40パーセントの地区で整備が進んでいない。下水道施設が整備されていない地区は、合併処理浄化槽を設置し、敷地外への放流を行うことになるため、市環境課において、住宅の単独処理浄化槽または汲み取り便槽を合併処理浄化槽に転換する場合に、設置費用の一部を補助する制度を設けている。市内においては、下水道認可区域内であっても、排水施設が整備されていない地区があり、該当する地区は、合併処理浄化槽を設置する場合に、市の補助金(合併処理浄化槽転換補助金)の対象外となる事例も発生しているが、対応策等の検討はされているのか。
説明員:昨年度、該当地における管路施設の基本設計(管径、詳細ルート検討、処理人数等)に係る業務を委託発注し、具体的な検討段階に入った。着手年次は、現段階では明言できないが、今年度以降、具体的に工事区間および事業スケジュール等の調整を進めていきたい。
委員:天神橋ポンプ場建設工事に当たり、県道川越日高線への圧送管の埋設工事を進めてきたと思われるが、新設管を接続する既設管を教えていただきたい。
説明員:昨年度に整備した栗坪地内の圧送管に接続する。なお、処理の対象は、武蔵台および横手台地域を対象とした圧送管である。
市街地整備課からの説明(資料2-1、2-2)
1.令和2年度都市計画事業報告について
「武蔵高萩駅北土地区画整理事業」
- 宅地造成工事等が完了し、9,174平方メートル使用収益を開始したことで、使用収益の開始率が100パーセント(9,174平方メートル)に達した。
- 都市計画道路(別所通線および高萩駅北通線)および区画道路の整備を進め、区画道路は全て完了した。併せて、宅地造成、雨水抑制施設整備工事を実施した。
- 抽せんによる保留地公売を2回実施し、5か所処分した。抽せんにより、処分出来なかった保留地は、先着順にて受け付けし、2か所を処分した。
「高麗川駅周辺土地利用関係、高萩北部土地区画整理事業、公園関係、武蔵高萩駅自由通路」
- 高麗川駅東口の開設に伴う整備事業として、駅前広場の道路詳細設計業務委託、都市計計画道路(高麗川駅東口通線)の拡幅工事に係る事業用地の購入および物件の補償を行った。
- JR東日本との協定を締結し、自由通路と駅舎の基本設計を実施した。高萩北部土地区画整理事業は、設立準備会への技術的支援に加えて、交差点形状の協議や農林調整等の国および県との調整を進めてきた。
- 公園等の除草・剪定・清掃・修繕などを実施するとともに、武蔵高萩駅自由通路のエレベーターの法定点検等、施設の適切な維持管理を図っている
2.令和3年度 都市計画事業予定について
「武蔵高萩駅北土地区画整理事業」
- 都市計画道路(別所通線の改築工事)および宅地造成工事を進め、整備率が100パーセントとなる。
- 換地処分に必要となる公共用地および街区、画地の位置、形状面積を確定させるため、出来形確認測量に係る委託事業を約21ヘクタール実施する。
「高麗川駅周辺土地利用関係、高萩北部土地区画整理事業、公園関係、武蔵高萩駅自由通路」
- 高麗川駅の自由通路、駅舎新築および交差点改良工事に関する説明会を開催(令和3年5月)した。また、JR東日本と実施設計協定を締結し、工事に向けた詳細な検討を進めるとともに、都市計画道路(高麗川駅東口通線)の整備に着手する。
- 高萩北部土地区画整理事業は、設立準備会の技術的支援を引き続き実施し、国および県との調整を進める。
- 都市公園等の適切な維持管理および武蔵高萩駅自由通路のエレベーターの保守等の管理業務を実施する。
【質疑】
委員:設立準備会の組合員の構成は。
説明員:地元地権者等を中心に構成されている。
委員:地権者および組合員の人数は。
説明員:地権者27人、設立準備会は7人で構成されている。
建設課からの説明(資料3)
- 国道407号 鶴ヶ島日高バイパスについて、令和3年3月に暫定供用を行い、平成10年から工事を進めてきた日高市内の計画延長(3.31キロメートル)は、本年度の区間が供用開始されることで、全線供用開始となる。
- 県道日高川島線(現道から飯能寄居バイパスへの延伸区間)は、道路工事(整備率40パーセント)および用地取得(取得率75パーセント)となっており、今年度は、道路工事、用地取得および埋蔵文化財に係る調査を実施する予定。
- 令和元年東日本台風(台風第19号)の影響により、市内の木橋3橋が被災し、流出したことにより、災害復旧工事に係る調整を図ってきた。今年3月に、橋台および橋脚の下部工の工事事業者が決定し、旧橋を撤去した。今後は、渇水期を向える秋以降に本格的な復旧工事に取り掛かる。
【質疑】
なし
都市計画課からの説明(資料4-1、4-2)
1.令和2年度 都市計画事業報告について
- 川越都市計画地区計画(武蔵台団地地区、武蔵高萩駅北地区)および生産緑地地区(6件)の都市計画決定に係る事務を行うとともに、特定生産緑地指定の申請手続きとして、所有者等説明会および指定の意向確認アンケートを実施した。
- 市内の企業誘致を推進するため、都市計画法第34号第12号による物流系施設用地として、2地区の指定を行った。
- 空家等対策協議会を開催し、日高市空家等対策計画を策定した。さらに、「空き家・空き地バンク」の運営および市営住宅の修繕、改修工事、需要検討調査委託を実施した。
- 建築および開発関係は、建築基準法、都市計画法に基づく事務手続きに加えて、各種法令に基づく許可、届け出に関する事務を行った。
2.令和3年度 都市計画事業予定について
- 旭ケ丘松の台土地区画整理事業に伴う都市計画法上の手続きを、関係機関等と調整の上、進めていく。
- 都市計画変更手続きに係る基礎資料として用いるための、都市計画基礎調査(おおむね5年に1度)を実施する。
- 生産緑地地区は、武蔵高萩駅北土地区画整理事業地内における使用収益の開始に伴う都市計画変更に加えて、特定生産緑地の指定手続きにあたり、都市計画審議会への諮問、所有者等説明会の開催、意向確認アンケートを実施する。
- 企業誘致推進事業は、関係機関等の調整により、都市計画法を活用した産業用地の創出を図っていく。
- 空家等対策協議会を開催し、市内空家等の発生予防等の検討を図るとともに、市営住宅の維持管理、長寿命化計画の策定を行う。
- 建築および開発関係は、建築基準法、都市計画法に基づく事務手続きに加えて、各種法令に基づく許可、届け出に関する事務を行う。
【質疑】
なし
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更新日:2021年07月08日