令和2年度第1回日高市空家等対策協議会の会議結果
日時
令和2年7月22日(水曜日) 午後2時から4時15分まで
場所
日高市役所 501会議室
公開・非公開
公開
出席者
谷ケ崎市長、新井委員、下村委員、池田委員、齋藤委員、横手委員、三角委員、橋口委員、皆川委員、釜須委員
欠席者
後藤委員
説明員
都市計画課長
事務局
都市整備部長、都市計画課長
傍聴者
2人
担当部署
都市整備部都市計画課
議題および決定事項
議事
- 審議会等の会議の公開決定事項について
- 日高市の空家等の現状について
- 空家等に関する課題の整理について
- 空家等対策の基本原則及び基本方針について
- 今後の予定について
会議資料
資料1審議会等の会議の公開決定事項について(PDFファイル:162.4KB)
資料2日高市の空き家の現状について(PDFファイル:2.2MB)
資料4基本原則及び基本指針(PDFファイル:184.8KB)
(別冊)日高市空家等対策計画(資料編)(PDFファイル:4.3MB)
後藤委員提供資料こま武蔵台の課題対応(空き家リノベ)(PDFファイル:1.1MB)
会議の経過
日高市空家等対策協議会条例に基づき、日高市長より委嘱された委員への委嘱状交付の後、次の事項を協議した。
職務代理の指名について
日高市空家等対策協議会条例第5条第3項の規定に基づき、新井委員が選出された。
議案1.審議会等の会議の公開決定事項について
資料1に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
協議会の会議の公開および会議録等の公表について、日高市審議会等の会議の公開に関する基準に基づき、事務局案として提示した。
[質疑・意見]
質疑・意見なし(全委員異議なし)
[決定事項]
事務局案のとおり決定
議案2.日高市の空家等の現状について
資料2に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
日高市の空家等の現状として、空家が発生することの問題点、空家等対策の推進に関する特別措置法の内容および市内の空家数等を説明した。
また、空家対策を検討する基礎資料を得るため、市で実施した調査内容・実施結果を報告するとともに、市内空家の現状を説明した。
[質疑・意見]
委員:「住宅・土地統計調査」の空家数と「日高市空き家実態調査」の空家数の数値が異なっているが、どちらを市の空家数として報告しているのか。
説明員:「日高市空き家実態調査」の数値を市の空家数として報告しています。「住宅・土地統計調査」は、あくまでも推計値であるため、他市との比較を行う際に用いる参考数値です。
委員:市内空家の事例紹介において、スライド27枚目の空家は原宿地内にあり、実際に現地も見ている。相続人がいないということであるが、建物は老朽化しておらず、草木を剪定すれば、住むことも可能だと思われるため、活用方法を検討してけないか。
また、市内全体で空家が増加傾向にあるが、地域ごとに空家の売買に差が出てきていると感じている。原宿地内などにある空家は、比較的すぐに買い手がついていると感じている。
説明員:本件は、物件を相続する人が誰もおらず所有者がいませんので、契約行為が出来ない状況です。
委員:本件に相続人がいないということは、「相続人がそもそも存在しない」ということか。
説明員:戸籍調査をしていますが、親族等の関係は途絶えており、相続人が完全にいない状態と思われます。ただ、今後のこともありますので継続して調査しています。
委員:スライド14枚目では、賃貸用の住宅が平成25年度に大きく増加していると思われるが、何か理由はあるのか。
説明員:平成20年度から25年度にかけて、市内のアパートやマンションの建設が多くなったことが要因と思われます。
議案3.空家等に関する課題の整理について
資料3に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
住宅・土地統計調査や実態調査等の結果に基づき、空家等の発生予防に向けた課題、空家等の適切な管理・活用に向けた課題および空家等の解消に向けた課題に関する説明を行った。
[質疑・意見]
委員:空家を積極的に使用したいと考えている人もいることから、市場の流通性を高めるためにも市で施策を検討するべきである。
説明員:市としては「日高市空き家・空き地バンク」等を活用し、空家の利用促進を図っていくことが重要と考えています。
会長:「日高市空き家・空き地バンク」の現在の状況はどのような具合か。
説明員:これまでに20件の登録があり、うち7件が成約に至っています。現在も7件が登録中です。また、新しい物件が登録されると反響もあるので、今後も登録数を増やしていきたいと考えていますので、ご協力をお願いします。
議案4.空家等対策の基本原則及び基本方針について
資料4に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
空家等の所有者等による管理を原則としながらも、行政と地域・関係団体が連携し、空家を地域の活性化に向けた資源と捉えることで、空家の活用および流通を促すため、市が掲げる基本方針を説明した。
また、こま武蔵台の空家リノベーションに関する事例紹介および日高市空家等対策の推進に関する条例に基づく緊急安全措置に関する実施結果を報告した。
[質疑・意見]
会長:せっかくの機会なので、各委員から議題に限らずに、空家対策に関するお考えやご意見なども伺いたい。
委員:現在、原宿区には約1,200戸の住宅がある中で、高齢化率も約28パーセントと、70歳以上の高齢者は約70人いる。高齢化率の上昇に伴い今後も空家の増加が予想される。空家等対策の推進に関する特別措置法以外にも所有者管理を原則としている法律があると思うが、空家の被害について、市が所有者を訴えるようなことはできるのか。空家からの被害には被害者が空家の所有者を訴えることが基本とは思うが、個人が所有者を訴えるのは負担が大きいと思う。
説明員:多くがお隣同士ですので、民民の問題になってしまいます。例えば道路に通行支障を来すような場合には道路管理者である行政が措置することも考えられるかと思います。
委員:特定空家に認定した段階における費用の回収方法は、所有者等の状況が多様であるので、それぞれについて検討しておく必要があると思う。
委員:資料5、2ページ目のフロー図において略式代執行に向かう矢印が2本あるが、これは特定空家等と判定されたところから1本向かう形ではないか。
説明員:承知しました。
委員:司法書士会においてもひだかアリーナ等を使用し、相談会を開催しているが、地域住民にはあまり周知されておらず、参加人数も少ない。今後、市と司法書士会で連携し、多くの相談者に情報が行き渡るよう連携していきたい。
委員:空家等の発生予防として、「担い手強化及び人材育成」を掲げているが、イメージを教えて欲しい。
説明員:NPO団体や一般企業等の事業者によって空家の相談に応じる事業を起こすことも考えられます。そうした事業における人材育成に対して国が補助金を用意しているということもあるので、活用ができればと掲げました。
委員:特定空家等の所有者等は、さまざまな事情を抱えていることから、空家の発生予防に重点を置いて、施策の検討を図る必要がある。
委員:武蔵台団地では、100件以上の売り物件があり、安い物件では、100万円や200万円になっている物件もある。これらの物件調査等を行う際の公図や登記簿を取得するだけでも、費用負担がある上、事業者が得る手数料は取引価格によるので、事業者としては利益が見込める物件ではなくなり、活用が難しい要因の一つにもなっている。
委員:「空き家・空き地バンク」等を活用した場合、買い手や売り手に補助を出す様な取り組みが必要である。
特定空家等になりそうな物件は、税の滞納などもあるのではないか。
委員:税の滞納に対しては、市が利害関係者として相続財産管理人を申し立てる制度を活用していると思うが、特定空家等の発生予防の観点からもっと積極的に活用されるといいと思う。
委員:「空き家・空き地バンク」に登録されている物件は事業者が購入できないことから、事業者自身が空き家バンクを活用できるような取り組みを検討いただきたい。
また、同じ市内でも高萩地区と武蔵台地区では、土地の坪数が異なる。土地の有効活用につなげるには、隣家の人は安く買い取りを行える等の制度も必要ではないか。
委員:特定空家等になる前の予防に関する取り組みが重要である。また、「空き家・空き地バンク」を運営する中で、買い手および売り手のメリットを明確に示し、事業者も空き家バンクに登録されている物件を購入できるように、難しいかもしれないが、そういう対応も必要かと思われる。
空家の活用も用途変更が可能な範囲で、入間市のジョンソンタウン等を参考に、カフェやシェアハウス等の個人の住宅以外の活用方法を検討出来ればニーズがあるのではないか。
委員:日頃の高齢者等の相談業務を行っている中でも、相続等の発生による空家予備軍が多いことを感じており、事前の予防対策が大事なことだと考えている。
空家の活用としては、現在、高齢者や子育て等のサロンを開催するにも活動の場所が少なく限られており、地域の新たな拠点づくりのためにも空家を活用していきたい。
委員:相続おしかけ講座は、とても良い取り組みだと思う。ぜひ、民生委員として検討したいが、人数や会場はどの程度から開催してもらえるのか。
説明員:10人程度の参加者がいれば開催できます。ただ、埼玉県からは新型コロナの対策として人数を分散させた開催もできると聞いています。また、会場は公民館や地域の公会堂などお互いの顔が見える所を想定しています。
会長:人数等は相談に応じることができるのでぜひ担当まで問い合わせして欲しい。
委員:今回リノベーションした武蔵台の空家活用事例について、入居者は若い夫婦と聞いているが、入居期間が4年までということだが、引き続き市内に住んでもらえるといいと思う。
委員:日頃のガス事業においても、ガスを閉栓するに至った理由等を伺うと、相続の発生を理由とする人が多い。相続の手続き等も複雑であり、サポートできるような取り組みがあるとよいと思う。
委員:相続人が遠くに住んでいて帰ってこないケースが多い。まちの魅力をもっと高めて、住んでみたい、住み続けたいと思えるまちづくりが重要だと思う。
議案5.今後の予定について
資料5に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
空家対策に係る市の方針である「空家等対策計画」の策定スケジュールについて説明した。
[質疑・意見]
質疑・意見なし
事務局:時間の都合もあり、本日の会議で意見が出せなかったところもあると思います。本日のご意見を含めて、後ほど文書にて、市と連携してできる空家対策について、ご意見を寄せていただきたい。8月末までにいただきますようお願いします。
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更新日:2020年11月17日