日高市地域公共交通協議会 第1回交通戦略部会の会議結果
会議結果は次のとおりです。
日高市地域公共交通協議会 第1回交通戦略部会 会議録
日時
令和6年2月9日(金曜日)午後1時30分から3時30分まで
場所
日高市役所5階503会議室
公開・非公開
非公開
非公開理由
日高市情報公開条例第5条第1項第2号に該当する情報を含むため
出席者
久保田部会長、鈴木委員、山岸委員、小谷野委員、山下委員、鹿山委員
欠席者
小嶋委員
説明員
危機管理課長、交通安全・防犯担当主幹、交通安全・防犯担当主任
事務局
総務部長、危機管理課長、交通安全・防犯担当主幹、交通安全・防犯担当主任
担当部署
総務部 危機管理課 交通安全・防犯担当
議題および決定事項等
1.議事
- 部会長・職務代理の選任について
- 協議会等の会議の公開決定事項について
2.報告事項
- 市民アンケート調査結果について
- 市内地域公共交通等の実態について
- 日高市の地域公共交通の課題と今後の施策事業の方向性について
- 高齢者等おでかけ支援事業及びマタニティタクシー利用料金助成事業の見直しについて
会議資料等
議題2 資料1 協議会等の会議の公開決定事項について (PDFファイル: 169.4KB)
議題2 資料2 日高市審議会等の会議の公開に関する基準 (PDFファイル: 199.0KB)
資料1 本日の報告事項と前回協議会のふり返り (PDFファイル: 323.2KB)
資料2 市民アンケート調査結果報告 (PDFファイル: 3.9MB)
資料3 市内地域公共交通等の実態 (PDFファイル: 5.1MB)
資料4 日高市の地域公共交通の課題と今後の施策事業の方向性 (PDFファイル: 683.4KB)
資料5-1 高齢者等おでかけ支援事業(タクシー利用補助券)について (PDFファイル: 120.7KB)
資料5-2 マタニティタクシー利用料金助成事業について (PDFファイル: 124.7KB)
参考資料1 日高市市民アンケート調査結果報告 (PDFファイル: 11.5MB)
参考資料2 日高市バス乗降人数調査結果報告 (PDFファイル: 7.7MB)
会議の経過
審議事項
日高市地域公共交通協議会条例(以下:条例)に基づき、久保田会長より部会委員として指名された委員への指名通知書の交付の後、次の事項を協議し、了承を得た。
議案1 部会長・職務代理の選任について
会長:日高市地域公共交通協議会交通戦略部会規程(以下:規程)第4条第1項の規定に基づき、久保田委員が選出された。
職務代理:規程第4条第3項の規定に基づき、小嶋委員が指名された。
議案2 協議会等の会議の公開決定事項について
議題2資料1および資料2に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
協議会の会議の公開および会議録等の公表について、日高市審議会等の会議の公開に関する基準に基づき、事務局案として提示した。
[質疑・意見]
委員:部会の会議資料は公開されるのか。
事務局:経営情報等が扱われる資料に関しては非公開とする。
[決定事項]
事務局案のとおり決定
報告事項
(1)市民アンケート調査結果について
資料1および資料2に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
本部会における意見交換のポイントおよび前回協議会での内容を確認するとともに、市民アンケート調査結果の概要を報告した。
[質疑・意見]
委員:公共交通が存在していないことに対して、特段意見がない住民も多いと思われる中で、実質的な満足度を判断することは困難ではないか。現在どのような生活をしているのか、不満を抱いているところは何かなどを明確にしたうえで、状況を正しく理解することが必要である。また、病院の送迎等、電車やバス以外でも、生活の役に立っている交通手段が存在していることも計画を検討するうえで、重要となる。なお、タクシーの運賃が高いという意見に対しては、タクシー利用補助券の提供が、費用対効果を踏まえても効果的であると考えている。
部会長:7ページ左上の図(目的別移動頻度)について、通勤・通学の回答結果が記載されているが、本アンケートでは高齢者からの通勤・通学の回答は存在しているのか。
事務局:高齢者においても、通勤・通学を行っていると回答している場合はカウントしている。
部会長:今後、調査結果の分析を進めるにあたっては、高齢者の属性の内訳を整理することが望ましい。
(2)市内地域公共交通等の実態について
資料3に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
バス乗降調査結果、日高市が実施する公共交通促進事業等の概要を説明するとともに、交通事業者とのヒアリング結果を報告した。
[質疑・意見]
委員:高齢者等おでかけ支援事業でのタクシー利用補助券配布枚数(15枚)の設定根拠を教えてもらいたい。
事務局:本事業を開始した際に、対象者1人に対する補助額を7,300円で設定し、その後、補助額については当初額を踏襲してきた経緯がある。
委員:障がい者へのタクシー利用補助券との差を感じている利用者が多い印象である。また、配布枚数が少なく、利用券を節約して使わなければならないという意見は多いため、配布枚数を増やすことや利用枚数の緩和策など制度内容の変更も必要である。
委員:1ページの図(本市を通る鉄道・路線バスの運行本数)について、現行の便数と異なる箇所があると思われるため確認されたい。
事務局:調査結果を確認し、後日、報告する。
委員:医大31系統やH10系統について、本数・利用者ともに多いが、利用する人は市外からの来訪者が多くを占めている実態もあるため、市民の移動の確保だけに限定してしまうと、路線バスで対応するということが難しい状況にある。さらに、公共交通空白地域への対応を考える際には、移動困難者の数が限定されているケースもあり得ることから、移動支援をバスで行う必要の有無も考える必要がある。
(3)日高市の地域公共交通の課題と今後の施策事業の方向性について
資料4に基づき、事務局より説明。
[説明要旨]
市内公共交通の課題を踏まえた施策事業の体系を構築し、補完施策の検討を進めるうえでの考えかたを説明した。
[質疑・意見]
委員:スクールバスは、現時点で市内では運用されていないが、将来的に必要となるのか。
事務局:現時点では運用されていないが、高麗小中学校の統合に伴い、小学生の通学距離が延びるため、児童の通学手段をどう確保するかが現在課題になっている。今後、市内の他の小中学校でも統合が予定されているため、同様の問題が生じる可能性がある。
委員:国の方針としても、地域の輸送資源は総動員する方向になっているため、スクールバスや病院送迎など、地域の輸送資源の活用は積極的に検討したほうが良い。最終ページの整理についてはおおむね賛同しており、現行路線沿線外において、バスで運ばなければならないほどの需要はないと考えられる。また、居住地、集客施設および交通結節点も分散しているため、ルートを設定して束ねるほどの需要がないことも踏まえて検討を進める必要がある。なお、デマンド交通はワゴン車で運用する例も多いが、車いすのままでは、乗車できないというケースもあるなど、交通弱者対策で始めたモビリティに障がい者が乗れない状況では、本来の目的を果たせていない。
事務局:病院送迎については、今後の議論の対象にしなければならないと考えており、市内の主要病院へのヒアリング調査を行う予定である。
部会長:輸送資源の総動員についても、実態を確認することが望ましい。
委員:病院送迎サービスの実態を踏まえたうえで、バス・タクシーの在りかたを議論できるとよい。
委員:社会福祉協議会で、福祉有償運送を含めて移動支援策の検討を進めている。
また、各地区で独自に移動支援を行っているとの情報もあるため、地域独自の移動手段を構築している可能性がある。通院についてはバスで行き来しやすいが、買い物については、帰宅時に荷物があるため、移動目的に合わせた交通手段を考えることも重要である。
部会長:重要な指摘であるため、情報収集しつつ検討を進めていただきたい。
委員:障がい者の人から荷物の運搬を依頼されることもあるが、対応しにくい面もあるなど、利用者とのトラブルに発展するケースもある。
委員:バス事業者としては、バスの乗降の部分での支援を行うが、それ以上は対応しないという線引きをしている。
委員:タクシーについても、運行以外の部分では対価を受け取っていないため、本来は福祉タクシーが支援する領域となっている。しかし、福祉タクシーは料金が高いため、一般タクシーに対して、そこまで求められる人もいる。
部会長:福祉タクシーとの棲み分けについても議論しなければならない。なお、高齢者の社会進出については公共交通の需要として期待できるため、高齢者の居住地や移動先を明確化し、実態の整理に向けた分析が必要である。また、公共交通については、現時点では民間企業による経営努力で維持されているが、公助の領域についてどこまで検討するのか。
事務局:現時点では公助の範囲は検討段階にある。
部会長:地域公共交通分野における公助の範囲については、慎重な議論のもとで検討を進める必要がある。
委員:公共交通はバス以外にも鉄道を含むため、多様な交通モードによる検討が必要である。
事務局:引き続き、検討させていただきたい。
(4)高齢者等おでかけ支援事業およびマタニティタクシー利用料金助成事業の見直しについて
[説明要旨]
高齢者等おでかけ支援事業およびマタニティタクシー利用料金助成事業における乗車1回あたりの利用枚数の制限緩和を行うため、これまでの利用実績、緩和により見込まれる効果等を説明した。
[質疑・意見]
委員:制度見直し後も各個人への配布枚数は変更しないということか。
事務局:配布枚数までを変更するものではない。
委員:制度周知がじゅうぶんでないというアンケート調査結果もあったが、周知方法等の見直しを行う必要はないのか。
事務局:マタニティタクシーについては、母子健康手帳の申請時に周知している。高齢者等おでかけ支援事業については、令和5年度より市ホームページや広報紙でPRを行っており、今後、地域の回覧板等でも周知を図りたい。また、電子申請での受け付けも可能であり、申請数が増加傾向にあるなど、徐々に効果は出ている。
委員:マタニティタクシー利用者は電子申請も可能であるが、高齢者等おでかけ支援事業の対象者は広報紙等の紙ベースでの対応が必要だと感じる。なお、今後、補助利用券の配布枚数が少ないという意見も挙がるのではないか。
事務局:枚数の見直し等は地域公共交通計画との関連の中で決めていくべき事項であり、協議会・交通戦略部会で引き続き検討したい。
部会長:本件については、令和6年3月に要綱の改正を予定しているとのことだが、協議会で、法手続きに関する審議を行うのか。
事務局:協議会および部会では、参考意見をいただく形を想定している。
委員:タクシー利用補助券については、使いきれない人と足りない人がいる状況である。
事務局:高齢者等おでかけ支援事業は、おでかけの機会を増やすことが大きな目的である。しかし、現行の初乗り運賃相当分しか使用できない状況では、目的地にも行くことができない状況があることが判明したため、制度の見直しを行うことにした。今後、2枚利用を可能にしたことによる効果を見ながら今後の方向性を検討していきたい。
委員:現行制度では、個人負担も大きく、家族に送迎を依頼しているケースもある。
事務局:今後、タクシー利用補助券の拡充ということも選択肢として検討を深めていきたい。
その他
今後の予定について、事務局より説明。
[説明要旨]
第2回日高市地域公共交通協議会は、令和6年3月21日の午前10時から、高萩公民館多目的ホールにて開催する予定である。令和6年度の交通戦略部会については、5月ごろの開催を予定している。
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更新日:2024年07月24日