第12回スポーツ交流事業(日高市にて平成29年度)
平成29年11月11日から11月13日までの3日間、日高市と友好都市である大韓民国烏山(オサン)市の両小学生によるスポーツ交流が行われました。今回の会場は日高市です。
平成29年度スポーツ交流事業
烏山市との小学生によるスポーツ交流事業は、平成14年(2002年)の日韓共同で開催されたワールドカップサッカー大会を契機に、2003年から実施しています。(第1回事業は烏山市で開催。平成20年度,平成21年度,平成24年度は未開催)
この交流事業は、日高市と烏山市の小学生がスポーツやホームステイを通じて友情の芽を育て、友好親善をより一層深めること、また、国際理解教育の一環として、お互いに相手国の生活や文化を学びながら大きく強く育ってもらうことを目的として行っています。
公式訪問同様、相互に隔年で相手市を訪問しており、第12回となる今回は、日高市民まつりにあわせて、烏山市の小学生を日高市に招いて、日高市民まつりの見学やサッカー親善試合を行いました。今回初めての試みとして、埼玉女子短期大学の学生に韓国語通訳を兼ねた交流スタッフとしてご協力をいただきました。
烏山市選手団との対面
交流事業1日目の11月11日(土曜日)、烏山市の代表選手団は昼前に、羽田空港に無事到着しました。烏山市選手団は、市内11校の小学校から選抜された5年生と6年生の15人で、このうち1名人が女子選手です。この選手団の引率は、キム・テジョン副市長、キム・ホン交流協会長をはじめ、8人です。烏山市選手団一行を乗せたバスは、日高市選手団が待つ日高市役所に向かいました。
日高市役所では、日高市選手団をはじめ、日高市スポーツ少年団関係者、選手の保護者が烏山市選手団一行を温かく迎えてくれました。
対面式では、日高市スポーツ少年団美松本部長の歓迎挨拶のあと、烏山市選手団のキムテジョン副市長とキムホン交流協会長から挨拶をいただきました。その後、両市の監督から一人ずつ選手の紹介がありました。対面式後は、日高市と烏山市の選手が一緒にグループになって、埼玉女子短期大学の交流スタッフとともに日高市民まつりを見学しました。
施設見学
日高市民まつりの見学を終えた両市選手団一行は、埼玉西部消防組合飯能日高消防署に向かいました。消防署では、地震の揺れを体験したり、消防車両を見学しました。地震の揺れを体験する施設では、「どのくらいの震度を体験できますか」、「実際にこのような大きな揺れはあったのですか」など熱心に質問していました。
歓迎夕食会
埼玉西部消防組合飯能日高消防署を見学した後、市内のレストランで歓迎夕食会が催されました。夕食会では、谷ケ崎市長、美松スポーツ少年団本部長の歓迎挨拶のあと、烏山市選手団のキム・テジョン副市長とキム・ホン交流協会長から挨拶をいただきました。両市の代表選手たちは、夕食を囲みながら勉強してきた簡単な韓国語や日本語と身振り手振りでコミュニケーションをとっていました。日高市選手団から烏山市選手団へ歓迎の意を込めた手品の披露もありました。歓迎夕食会が終了する頃には会場全体が笑顔と元気にあふれ、あたたかな空気に包まれました。
歓迎夕食会終了後、烏山市の選手たちは、それぞれ日高市選手の家庭に分かれてホームステイしました。
市内見学
交流事業2日目の11月12日(日曜日)は、烏山市の選手たちと日高市の選手たちがホームステイ先の家庭から高麗神社へ午前9時に集合し、高麗神社を見学しました。高麗神社では、平成25年9月に烏山市から名誉市民証を授与された高麗神社第60代宮司である高麗文康さんが待っていてくださいました。両市選手団は熱心に説明を聞き、神社内を見学しました。
続いて、高麗郷古民家新井家住宅を見学しました。説明を聞きながら、古民家を見学しました。写真撮影スポットも教えていただき、美しい風景を写真に収めていました。その後、市内のレストランで昼食を食べ、サッカーの親善試合会場である日高総合公園に移動しました。
合同練習および親善試合
両市選手団は、合同練習として、日本語と韓国語の自分の名前が貼られたビブスを身に着け、ウォーミングアップや準備運動を1時間ほど行いました。いよいよ親善試合です。
試合前の開会セレモニーでは、記念の楯とボールそしてバナーを交換し、健闘を誓いました。
日高市スポーツ少年団の皆さんをはじめ、多くのかたがたに応援していただくなか、親善試合を前後半20分ハーフで2試合行いました。
第一試合は、前半両市ともに譲らず、得点のないまま後半を迎えました。後半では、烏山市ミッドフィルダー、ホン・ソクジン選手が1点先取しました。そして、残り5分、日高市チームのオウンゴールにより、烏山市に得点が入り、試合は0対2で烏山市の勝利となりました。
第1試合終了後の休憩時間には、応援に来ていた児童を対象に、PK戦が行われました。ゴールキーパーとして、日高市からはスポーツ少年団美松本部長、烏山市からは、キム・テジョン副市長、キム・ホン交流協会長が参加してくださいました。子供たちは、ゴールが決まると嬉しそうでした。
第2試合は、日高市チームのキックオフで始まりました。前半は、両市ともに譲らないまま終了しました。両チームともに大幅に選手交代を行い始まった後半では、日高市選手が懸命にゴールするも得点につながらず、開始17分後、烏山市ミッドフィルダー、ホン・ソクジン選手が1点を決め、試合は0対1でまたも烏山市が勝利しました。
試合結果
第1試合 日高市 0対2 烏山市
第2試合 日高市 0対1 烏山市
白熱した好ゲームを繰り広げた両市の選手にグリーンカードが提示され、両市のフェアプレイに会場で応援してくださった多くの皆さんから惜しみない拍手が送られました。
選抜チームを指導してくださった両市の監督ならびにコーチの皆さん、会場設営の準備から試合運営までご協力いただきました日高市スポーツ少年団の皆さん、本当にお疲れさまでした。
試合後、両市選手団は、市内の温泉施設で試合の汗を流し、日本の温泉を体験しました。
入浴後、烏山選手たちは、各地区のスポーツ少年団による歓迎会に参加、その後、ホームステイ家庭で最後の夜を過ごしました。
代表選手団帰国
交流事業3日目の11月13日(月曜日)、それぞれのホームステイ家庭から日高市選手と烏山市選手が一緒に午前6時20分に日高市役所へ集合しました。日高市選手団は別れを惜しみながら烏山市選手団を見送りました。
日高市役所を後にした烏山市選手団は県外視察後、羽田空港から午後8時05分、帰国の途に着きました。
最後に、日高市の代表選手の皆さん、保護者の皆さん、スポーツ少年団の関係者の皆さんをはじめ、ご協力をいただいた多くのかたがたに感謝申し上げます。
日高市代表選手の感想
日高市の選手から、このスポーツ交流事業に参加した感想をいただきました。
平成29年度日高市代表選手感想文 (PDFファイル: 4.4MB)
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更新日:2017年12月04日