令和7年度市長施政方針

市政運営と主な施策について

令和6年度を振り返りますと、子育て支援策として「子ども医療費の無償化年齢の拡大」や「こども家庭センターの開設」を実施し、子育て世代に寄り添う事業を拡充いたしました。また、防災対策として「九都県市合同防災訓練の実施」、公共施設の拡充として「日高総合公園スポーツ広場の開設」、「高萩北公民館リニューアルオープン」、「高麗川駅自由通路の一部と新駅舎の供用開始」を行い、総合計画の将来都市像の実現に向けた取り組みを進めてまいりました。さらに、8月には、本市出身でパリオリンピックマラソン男子代表の小山直城選手を応援するため「パブリックビューイング」を開催し、地域一丸となって応援することで、シビックプライドの醸成を図りました。

我が国の社会経済情勢は、少子高齢化や人口減少の進展に伴い、労働力不足や社会保障費の増加が懸念されています。一方で、雇用や所得、労働環境が改善していく中で、緩やかな経済回復傾向も見受けられます。しかしながら、所得の増加を超える物価上昇が進んでおり、デフレ脱却を目指しつつ、持続的な成長に向けた総合経済対策を着実に実施していくことが重要であると考えております。 

国においては、「物価上昇に負けない賃金上昇の実現や物価高騰対策」、「産業分野での産学官連携による新たな地方イノベーション創生」、「GX(グリーン・トランスフォーメーション)やDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進」、「防災や治安の強化」などを進め、全ての人が自己実現でき、幸せを実感できる持続可能な社会を目指すこととしております。

本市におきましては、令和7年度に「日高市総合計画前期基本計画」の最終年度を迎えることから、リーディングプロジェクトを中心に各施策の総まとめとして、目標達成に向けた事業を進めてまいりたいと考えております。

令和7年度予算案について

このような中、令和7年度の予算編成に当たりましては、優先すべき施策への効果的な財源配分に資するため、5つの重点施策を掲げました。

1つ目は、子どもの笑顔があふれるまちをつくる「子育て支援」で、「学校給食費の完全無償化」、「高麗川保育所増築・改修工事に係る実施設計」、「高麗川小学校校舎等の大規模改修工事に係る実施設計」などを行います。

2つ目は、安心して住み続けられるまちをつくる「生活環境の充実」で、「おでかけタクシー」と「おでかけワゴン」の開始、「高麗川駅自由通路の完成と開通式典の開催」、「武蔵台公民館の大規模改修工事」などを行います。

3つ目は、健康で生き生きと幸せに暮らすことができる「健幸のまちづくり」で、「多胎妊婦の受診補助」、「5歳児健康診査の新設」、「歯科疾患の予防強化」などを行います。

4つ目は、二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティの実現」 で、「省エネ家電買換えキャンペーンの実施」、「庁舎低層棟への太陽光発電設備の増設」、「武蔵高萩駅自由通路のLED化工事」などを行います。

5つ目は、もしもに備えた予防安全を推進する「安心安全のまちづくり」で、 「交通事故の起きやすい通学路のグリーンベルトの標示」、「防災井戸設置に向けた調査および水質検査」、「AEDの整備拡充」などを行います。

このほか、令和6年度補正予算の繰越事業としまして、国庫補助金を活用して防災資機材を整備いたします。このような方針で編成いたしました令和7年度当初予算案は、一般会計が216億1,000万円、特別会計が172億4,665万7千円、合計額は、388億5,665万7千円となっております。令和6年度の当初予算との比較では、一般会計が10.6パーセント減少し、特別会計が5.8パーセント増加し、全会計合計では4パーセント減少となっております。

終わりに

令和7年度の取り組みを進めるに当たりましては、市民の皆さんのご理解が必要不可欠でございます。なお一層のご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 

令和7年2月19日

日高市長 谷ケ崎 照雄

この記事に関するお問い合わせ先

政策秘書課 秘書担当(本庁舎 2階)

郵便番号:350-1292 日高市大字南平沢1020番地
電話:042-989-2111(代表)
ファックス:042-989-2316
お問い合わせフォームへ

更新日:2025年03月14日