令和5年度市長施政方針

市政運営と主な施策について

まず初めに、新型コロナウイルス感染症につきましては、医療機関や介護施設など最前線で尽力されているエッセンシャルワーカーの皆様をはじめ、市民の皆様、事業者の皆様の、これまでのご協力に心から感謝申し上げます。

大型連休明けの5月8日には、感染症の分類を季節性インフルエンザと同等の5類へ引き下げることとなります。

引き続き新型コロナウイルス感染症の動向を注視しつつ、感染症対策を講じながら、コロナ禍前の社会経済活動に一刻も早く戻れるよう、また、家庭や学校、地域が日常を取り戻せるようスピード感をもって対応してまいります。

さて、私が平成24年5月に市長に就任してから、3期11年が経過しようとしています。

3期目を振り返ってみますと、新型コロナウイルス感染症への対応やワクチン接種の対応、大規模イベントの中止など、先行きが不透明な状況の中、感染症対策を講じながら、「笑顔あふれる安全・安心のまち日高市」の更なる発展を目指して、事業を進めてまいりました。

令和4年度の重点的な取組としましては、「健幸のまち」宣言に伴い、「健幸ポイント事業」の開始、「健幸まつりの開催」、「公民館での健幸事業の実施」、「公園へのインクルーシブ遊具等の設置」など、コロナ禍においても市民一人一人が健康づくりに取り組み、地域の人と人とのふれあいの中で、健幸を実感できるまちづくりを進めてまいりました。

また、今年度から、新型コロナウイルス感染症対策を講じつつ、9月には「巾着田曼珠沙華まつり」、11月には「日高市民まつり」並びに「日高かわせみの里ツーデーウオーク」と、大きなイベントを3年ぶりに開催しまして、久しぶりに多くの皆様に楽しんでいただけたものと思います。

更に、公共施設の複合化・長寿命化を図るため、「市民プール集約化改修工事」を行い、6月からリニューアルオープンするとともに、10月には高萩公民館と高萩出張所を複合化した「新高萩公民館」をオープンしました。更に、「高萩北中学校校舎等長寿命化改修工事」、また、コミュニティ・スクールを基盤とした小中一貫教育を進めるため、「武蔵台小学校の改修工事」を行いました。

一方、ウクライナ情勢等による原油価格の高騰や物価高騰、エネルギーの安定的な供給確保などの課題に直面している中、少子高齢化や人口減少、気候変動、自然災害への対応など、さまざまな課題を解決し、「誰もが安心して住み続けられる ふれあい清流文化都市 日高」の実現を図っていく必要があります。

令和5年度予算案について

国におきましては、「持続可能」で「包摂的(ほうせつてき)」な新たな経済社会を創設する最重要政策として「こども・子育て政策」を掲げるとともに、地方創生を更に進め、地方が元気になることとし、その基盤となる取組として「デジタル田園都市国家構想」を掲げております。

現在、本市におきましても、今年度を目途に「日高市DX推進基本方針」を策定し、今後、デジタルの力でさまざまな課題解決を目指してまいります。

また、ソフト・ハード両面で市の魅力アップを更に図り、市内外にPRするとともに、暮らしやすさと多様な働き方のできる環境を整備し、持続可能なまちづくりを進めてまいります。

国が示した令和5年度の地方財政対策によりますと、社会保障関係費の増加が見込まれる中、地方公共団体が、住民のニーズに的確に応えつつ、地域のデジタル化や脱炭素化の推進などさまざまな行政課題に対応し、行政サービスを安定的に提供できるよう、地方交付税等の一般財源総額について、令和4年度を上回る額を確保したとされております。

本市におきましては、令和3年度決算では健全性が保たれているものの、今後、人件費や扶助費、公債費の更なる増加が見込まれ、財政の硬直化の進行が想定される中、計画的に自主財源を確保しつつ、高麗川駅東口の開設関連事業や高萩北部の土地区画整理事業、小中一貫教育の推進に伴う学校等の統廃合事業など、これからの本市まちづくりに大きく寄与することになる大規模事業を着実に進めていく必要があります。

そこで、令和5年度の予算編成に当たりましては、優先すべき施策への効果的な財源配分に資するため、5つの重点施策を掲げました。

1つ目は、子どもの笑顔があふれるまちをつくる「子育て支援」、

2つ目は、安心して住み続けられるまちをつくる「住環境の整備」、

3つ目は、健康で生き生きと幸せに暮らすことができる「健幸のまちづくり」、

4つ目は、二酸化炭素排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティの実現」、

5つ目は、魅力を活用したにぎわいと新たな人の流れをつくるための「ひだかの魅力発信」でございます。

このような方針で編成いたしました令和5年度当初予算案は、

一般会計が202億9,000万円で、特別会計157億2,073万2千円との合計額は、360億1,073万2千円となっております。

令和4年度の当初予算との比較では、一般会計が 8.0パーセント の増加、特別会計がほぼ同額、全会計合計では4.3パーセントの増加となっております。

終わりに

令和5年度の取組を進めるに当たりましては、市民の皆様のご理解が必要不可欠でございます。なお一層のご支援・ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

 

令和5年2月24日

日高市長 谷ケ崎 照雄

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更新日:2023年03月13日