令和6年度 第3回 日高市上下水道事業運営審議会の会議結果

会議結果は、次のとおりです。

日時

令和6年10月3日(木曜日)午後2時から4時45分まで

場所

日高市役所 2階 庁議室

公開・非公開

公開

非公開理由

なし

出席者

大澤博行委員、加藤大輔委員、横尾貴文委員、内野美葉委員、大澤尚委員、梶田あゆみ委員、金子誠委員、小泉敬子委員、比留間智恵子委員、森志津子委員、佐野修一委員、谷本和歌子委員

欠席者

なし

説明員

【水道課】下田課長、清水主幹

【下水道課】鹿山課長

事務局

加藤上・下水道部長

【水道課】下田課長、清水主幹

【下水道課】鹿山課長、武田主幹、松本主幹、石森主幹、鶴岡主査

傍聴者

1人

担当部署

上・下水道部下水道課

議題および決定事項

議題

(1)諮問事項
【水道事業】
・水道料金のありかたについて(継続審議)
【下水道事業】
・下水道使用料および農業集落排水施設使用料のありかたについて(継続審議)

(2)その他

会議資料

会議の経過

1.開会(司会:事務局)

2.会長あいさつ(大澤博行会長)

3.上・下水道部長あいさつ

4.議題

(1)諮問事項

【水道事業】

  • 水道料金のありかたについて
  • 事務局より、前回会議の水道資料1および今回の資料、参考資料、審議会委員作成資料を用いて説明。

委員:今回、資料として皆さんのお手元にお配りさせていただきましたが、事務局が作成した資料1をもとに、私なりに資料を作成してみました。
また、事務局からご説明をいただいておりますが、料金改定案の特徴について口頭説明のみなので、聞いているだけでは分かりません。これでは、委員として料金改定案の判断ができないので、ペーパーでもらえませんか。

事務局:今回配付いたしました資料2「改定(案)料金比較表」において、金額の違いが出ております。少し分かりにくいかもしれませんが、改定案の特徴は示しております。

委員:資料2については、10立方メートル、20立方メートル、30立方メートルの行に着色されていますが、パーセント表示されていません。パーセント表示をしていない資料でどの案が良いかと言われても、委員として判断できないと思いますが。

事務局:委員からご指摘がございました資料について、パーセント表示したものをお配りいたします。
また、料金改定案の特徴につきましては、改定案1は皆さんに均等にご負担いただきますが、大口使用者のご負担が少し多くなる案でございます。改定案2は、ご家庭で使用される人の負担をなるべく抑え、大口使用者にご負担いただく案でございます。改定案3は、使用水量が20立方メートルから30立方メートルあたりのご家庭で使用されている人に多くご負担いただき、大口使用者のご負担を抑えた案でございます。
改定案3であれば、今後、家庭用の使用水量が減少していく予想となっておりますが、使用水量が減少しても料金単価が高く設定されておりますことから、料金収入としてはそれなりに維持できるものと考えております。しかし、ご家庭での負担は大きくなりますので、ある程度、使用者負担が均等になる改定案1が良いという考えもございます。

委員:現状では、大口使用者の負担割合が比較的高いという話であったと思います。大口使用者の負担割合が若干高いので、さらに大口使用者に負担していただく改定案2では、日高はメリットがないと企業が判断するということにつながりかねないというお話もあったかと思います。

会長:事務局より一通り説明いただいたので、委員の皆さんから改定案へのご意見やさらなるご質問をお伺いできればと思います。

委員:一般家庭と大口使用者が平均的に水道料金の改定分を負担した方が良いのではないかと思います。施設の修繕や更新工事が必要になったときに、工事に使えるお金がないというのは危機的な状況であると思うので、ある程度の料金改定は仕方ないことであると思います。

委員:改定案1が使用者の皆さんに説明しやすいのかなと思います。やはり、使用者負担が皆さん均等であれば、受け入れるしかないのかなという考えになると思います。工事も、古いものを直したり、新しいものに更新したりすると、お金がかかります。水道課で市内の漏水調査を行っていますが、ここ最近、漏水件数が増えていると聞いています。そういう突発的なものは、どのくらい発生するかわからないので、少しでも資金を貯めておけば、対応できるのではないかと思います。

委員:改定案1が良いのではないかと思います。市内の小学校、中学校が小中一貫校で一つになってきていますが、統合も料金収入に影響があるのかなと思います。

事務局:学校を統合することにより、基本料金収入は減少します。小学校や中学校は、プールなどの施設もあることからかなり大きな口径の基本料金をいただいております。
また、高麗川小中のように、学校のプールを廃止し、市民プールを使用することでも、料金収入は減少します。
今後も、児童数や生徒数が減る傾向にあることから、料金収入は減少傾向にあると推測します。

委員:改定案を比べたときに、改定案3は3割近く上がるのでミクロの観点から使用者の負担感が大きいかなと思います。改定案2は、一人の市民からすれば、上げ幅が一番少ないのでうれしいかなとは思いますが。ただ、大口使用者から多くご負担いただくことになり、大口使用者の動向に左右されてしまうと捉えています。結論としては、改定案1で皆さん均等に料金を上げさせていただくのが良いのかなと思います。

委員:改定案1で良いと思います。県水の料金が23パーセント上がるような中で、市の25パーセントの改定は妥当だと思います。

委員:永続的に考えると、改定案3が一般家庭の節水が進んでも料金回収ができると思います。しかし、20立方メートルのところが30パーセントくらい上がってしまうので、皆さんからの理解が得られにくいかなと思います。
県水の料金が23パーセント上がるので、皆さんで負担していきましょうということが伝わりやすい改定案1が妥当なのかなと思います。

委員:パーセンテージが表記された資料2において、改定案1の場合、1立方メートルより10立方メートルの方がパーセンテージが高くなっていますが、この違いは何ですか。
それと、先ほど、小中学校の統合や、高麗川中のプールの解体などのお話がありましたが、このようなことが水道料金収入の減少につながってくるので、今後、大変かなと思いました。

事務局:参考資料1に、日高市の水道料金の計算の仕方を記載しております。改定案では、基本料金単価、各水量区分の従量料金単価の上げ幅が違います。現在の水道料金単価における水道料金の計算で、パーセンテージで比較すると、計算のような差異が生じてしまいます。

委員:改定案2がお財布には優しいのかなという感じはありますが、長い目で見ると、皆さんが同じように気持ちよく使えるのは、皆さんがほぼ同じように均等負担する改定案1かなと思います。

委員:市の料金改定理由で、県水の料金改定があり、県水事業において赤字が発生しているからという理由ですけど、日高市の県水割合は約5割。県水の料金を約23パーセント上げるから仕方がないと言われるかもしれませんが、県水は何か付加価値が上がって料金改定を行うのか、それとも赤字だからという理由で料金改定するのでしょうか。
それと、最後は多数決で決を採ることになると思いますが、審議会の総意をまとめた中で、市長に答申を出さなければならないと考えます。審議は慎重に行いたいので、現状では、意見を保留にします。

委員:皆さんと同じ意見で、平等に上げる方が良いかと思います。
何年後かに値上げをしなくてはいけないと言った時に、前回の改定ではここの水量区分だけが値上げ幅が少なかったという説明よりも、次回のことを考えて均等に値上げしていますという方が皆さんから理解が得られるのではないかと思います。

会長:今回、決を出した方が良いのでしょうか。

事務局:事務局サイドの一方的な考えですが、次回は答申案の検討を行いたいと考えております。答申案を作成するため、ある程度、結論が出ていた方がありがたいです。

会長:わかりました。
皆さんのご意見を伺うと、改定案1が圧倒的に多いし、理由も大体、同じような理由ですが。

委員:県水は、特別、施設のグレードを上げるということではなく、今の状況から変わらず、23パーセント料金改定するということですか。

事務局:県からは、高度浄水処理施設の整備を進めており、その計画に係る費用の捻出も今後必要になるということ、経営状態がなかなか厳しいという説明を受けております。

委員:県水の料金改定に付加価値がついているなら良いですが。

委員:現在、県は大久保浄水場、庄和浄水場、行田浄水場、新三郷浄水場、吉見浄水場の5つの浄水場を運営していて、大久保浄水場を含む4浄水場は、高度浄水処理施設の整備を進めているということですが、1つの浄水場は整備済みということですか。

事務局:新三郷浄水場は、整備済みです。日高市に県水を供給している吉見浄水場は新しい浄水場なので、どういう順番で整備が行われるかわかりませんが、時間はかかると思います。県は、以前から高度浄水処理を行いたいと話しておりました。

会長:皆さんのご意見を伺うと、ほとんどが改定案1で良いということですが、改定案1で進める方向でよろしいですか。

委員:賛成多数

委員:次回の審議会で市長に答申するということですか。

事務局:答申案を委員の皆さんに見ていただいて、ご意見をいただくことになろうかと思います。
答申案は、皆さんからのご意見により修正する必要があれば、修正後に会長から市長へ答申していただくことになります。下水道の答申もあることから、次回の審議会開催日とは別日に市長へ答申することも考えられます。

会長:本件につきましては、次回以降も審議を行う継続審議といたします。

【下水道事業】

  • 下水道使用料および農業集落排水施設使用料のありかたについて
  • 事務局より、下水道資料1、当日配付資料、参考資料を用いて説明。

委員:基本水量制を解消するということですが、ガスは3部料金制を採用しています。
なぜ、基本水量制を解消するのでしょうか。

事務局:下水道事業は、固定費が約93パーセントを占めています。固定費をなるべく基本料金で賄いたいところですが、固定費の全てを基本料金で賄ってしまうと基本料金が高くなってしまいます。事業としては、なるべく基本料金を上げて、経営を安定させていきたいところです。
下水道使用料収入は令和2年度がピークで、その後、徐々に減少しており、令和5年度決算では、下水道使用料収入が前年度と比べ、税込みで約1千万円減少しております。
単純計算で、年1千万円減少すると、10年で1億円減少することになります。
減少している用途は、家庭用もそうですが、大口使用者の使用水量が下がっております。大口使用者に負担を求めると、景気で使用水量が変動してしまいます。今後、人口減少が見込まれることから、使用水量が多い20立方メートルまでの使用水量区分で、ある程度下水道使用料収入が確保できるようにしていきたいと考えております。下水道事業の経営を安定させていくためには、基本水量制を廃止し、水道と同じ料金体系、1立方メートルから従量制に移行して、今後迎える人口減少や施設更新に備えていきたいと考えております。
改定案3は10立方メートルまでの下水道使用料が倍近くなり、かなり使用者負担のある案となりますが、今後の下水道事業の経営を安定させていくためには必要な使用料体系となりますので、今回、案をお示しさせていただいた次第です。

委員:資料1の6ページから8ページまでのところで、固定費約93パーセントを本当は基本料金にしたいが、高くなりすぎてしまう。改定案1、改定案2は、基本料金部分で約40パーセントが賄えます。改定案3は、10立方メートルまでの使用者で約53パーセントが賄えるから、改定案3が下水道事業の経営としては安定的であるという理解でよろしいですか。

事務局:現行の基本料金を言い換えると、基本料金が税抜き1,110円、1から10立方メートルまでがゼロ円と言い換えられると思います。1から10立方メートルまでの使用料を計算していくと、改定案3と現行使用料を比べると倍近くの差になってしまいます。基本水量制の廃止により料金体系が変わるので、20立方メートルまでの使用者に一番影響が出てしまいます。
検針は2か月に一度なので、その差が倍になるということで、そういった観点からも、委員の皆さんからご意見をいただければと思います。

委員:基本水量制は、下水道を普及させるために小口使用者が優遇されていたのではないでしょうか。
改定案3は、使用水量が少なければ安く、均等に上がっているのだから、これが本来と言えば本来ではないのでしょうか。今まで優遇されていたこともあって、いざ料金体系を変え、従量計算をすると、20立方メートルの使用者が優遇されていた分増えてしまうということであると思います。

事務局:なぜ日高市は下水道使用料が高いのかとよく言われますが、高麗、高麗川、高萩と市街地が分散しています。やはり、下水道管を整備した割には市街地間が空いているので、下水道使用料が思ったほど収入されません。他市では、駅前にマンションですとか、ビルですとか結構建っていますが、日高ではマンションはいくつか数えるくらいしかありません。整備費は、100メートル整備するのに日高も都内も大体同じです。しかし、下水道使用料収入になると、一戸建てからよりも当然マンションなどの高層ビルから流していただいた方が下水道使用料収入は上がります。
下水道は、今、使っていただいている皆さんに負担していただくことが必要です。浄化槽は、市街化調整区域にお住まいの個人個人で管理しています。下水道は、浄化センターという大きな浄化槽を使用している皆さんで管理していただく、そういった観点から考えていただきたいと思います。
下水道は、1ヘクタール当たり40人が採算ラインと言われています。日高の場合、1ヘクタール当たり50人ですが、今後、減少して40人を下回ると、採算ベースで厳しくなります。
このようなことから、事務局としては、料金体系を見直しさせていただき、今後につながる改定をお願いできればと考えております。改定も皆さんのご負担が大きいことから、2段階での改定案をお示しし、改定をお願いできればと考えております。

会長:皆さんからご意見をいただきたいと思います。

委員:前回の審議会では、均等負担が良いと考えていましたが、今回の事務局の説明で、固定費分をなるべく基本料金で賄うというのは納得だなと正直思いました。どの家庭でも増えるのであれば、今まで優遇されていた小口使用者がちょっと負担増になりますが、仕様がないのかなと思いました。結論として、改定案3が良いと思います。

委員:資料1の6ページから8ページまでに累進度というのがあり、最高超過単価を最低超過単価で割って算出しています。改定案1では1.72、改定案2では1.61、改定案3では2.25となっています。下水道使用料は累進制を採用していますが、累進度2.25という比率は高いなと思いますが。

事務局:近隣団体の状況について確認いたしましたが、日高市と同じ、単独処理を行っている団体については、累進度が1.70という団体もあれば、63.6という団体もございます。これは、各団体の料金体系の違いによるものであり、従量料金単価の最低単価が数円というように低く、最高単価が350円とか400円近くであれば、計算上、累進度は高くなります。料金体系や単価は、各団体の考えかたや経営状況により変わってきますので、累進度の良しあしというのは言えないところでございます。

委員:下水道使用料の改定を2回に分けて行う理由は、水道料金の改定もあってというお話ですが、口頭説明だけでなく、こういう理由であると書面でいただくことはできませんか。

事務局:理由といたしましては、上下水道で同時期に料金改定を行うと、使用者の負担が急激に増すことから、令和7年7月に下水道使用料1回目の改定、その後、令和8年2月に水道料金の改定、令和9年2月に下水道使用料2回目の改定を提案させていただいております。

委員:答申案を審議会として出すので、さまざまな意見の中でこう考える、こういうのが妥当であるということ、執行部からの案を審議会で良しとしたというのを文言で残してもらうのがよろしいかと思います。

事務局:経営から考えれば、なるべく早く料金を見直しさせていただきたいというのはもちろんですが、物価高騰している中で、短期間で一度にというのは、市民の皆さん、特に家庭のご負担が大きくなってしまうことから、ご家庭に配慮したうえで、段階的に改定を行う案をお示ししております。皆さんからのご意見で、期間を短くするご意見があれば、多少は短くすることは可能です。

委員:話が難しくなってきてついていけてないので保留です。

委員:タクシーとかLPガスの料金体系のように、基本料金プラス従量料金がベストではないかと思います。今までの経緯をみると、使用水量が少ない人が優遇されていたということが分かりましたので、改定案3で良いと思います。
一括して改定するのは負担が大きいので、激変緩和ということで少し時期をずらして改定するという考えで良いと思います。

委員:前回の説明では、改定案1が良いと考えていましたが、基本料金でこれからかかる費用を賄いたいということや、今後、節水型機器の普及などで下水道使用料が減少する見込みであることから、改定案1ではまた改定する時期がすぐに来てしまうと思います。基本水量制を止めて、1立方メートルから従量制にする改定案3が良いと思います。また、改定も2回に分けて行った方が良いと思います。

委員:改定は2回に分けて行うのが良いと思います。今後の企業誘致などに支障が出てしまうと思うので、改定案1や改定案2よりも改定案3が良いと思います。

委員:前回の説明では、改定案2が良いと考えていましたが、今回の参考資料2を見ると、なるほど思いました。今まで、参考資料1の現行使用料と改定案の使用料の比較についてなどの資料を見て、改定案3だけが特殊に見えていました。しかし、よく見ると、各世帯モデルで、バランスよく使用料が上がっているなと思いました。どの資料を見るかで変わると思いますが、議論をする中で、改定案を比較し、改定案1と改定案2との差をすごく感じていましたが、実際、上がるとなったとき、改定案3ではないかと思いました。一家庭で2千円から3千円くらい上がりますという言いかたになるのかなと考えると、特別、改定案3だけが変だということもないのかなという印象です。

委員:改定案3が良いかなと考えています。これまで20年以上、下水道使用料を改定していませんでしたが、今後、人口減少が見込まれる中で、料金体系を変えるとなると、後になれば後になるほど、負担額に大きな差が出てしまうのかなと思います。今回の改定で、改定案3にするということに意義があるのかなと思います。

委員:改定案3が良いと思います。改定も2回に分けてもらえると、一般市民としては助かります。市を助けるのは市民なので、市民の方たちに負担がかからないようにというのは難しいのですが、バランスよく負担していただく形でできればと思います。

委員:皆さんの意見を聞いていると改定案3が良いのかなと思ってきました。参考資料2の世帯モデルのケースの比較を見ると、バランスが良くできているのかなと思います。使用料を負担する側からすると、改定を2回に分けてもらうと助かりますが、周知を早めにしていただいて、負担する側の気持ちをしっかり作っていただければ、いろいろ申すことはありますが、皆さん理解していただけるのではないかと思います。

委員:とても難しいのですが、改定案3は一人世帯の負担が大きくなるというのがちょっと心配かなというのはあります。一人世帯は、高齢者で年金生活者が多いのではないかと。年金の支給額も近年、少なくなったという声を聞きますし、いろいろ問題はあります。今回の事務局の説明で、小口使用者が下水道使用料の面で優遇されていたということを聞き、見落としていたと思いますし、基本水量制の採用は下水道を発展させていくための措置であったということを聞いて、納得しました。使ったら支払わなければいけないというのが基本であると思いますが。考えがまとまらないので保留です。

会長:委員の皆さんの意見が出そろいましたが。

事務局:できれば、審議会の方針を出していただくとありがたいところです。

会長:多数決を採れば、皆さんが聞いていただいたとおりになると思いますが、改定案3では良くないところがあるのではないかというご意見はございますか。

会長:審議会としても議論を深めてきた訳ですが、改定案3では駄目だという強い反対意見がないようでしたら、改定案3で進めたいと思いますがいかがでしょうか。

委員:異議なし。

会長:ありがとうございます。改定案3と決定させていただきます。

委員:下水道使用料の改定は、非常に大きな話であると思いますが、周知が非常に重要であると思います。先日の全国紙の県内版で、県水の値上げというのがトップに掲載されていました。文化新聞でも、飯能市の下水道使用料の値上げについて一面に掲載されていました。文化新聞や埼玉県版など、マスコミを利用して周知していただきたいと思います。

会長:上下水道事業運営審議会の委員として10年以上務めさせていただいておりますが、委員側から積極的に料金改定についての話を起こしたことはなかったと思います。どのくらいのスパンで行うかはわかりませんが、委員側からも料金改定についての話を提案しても良いのではないかと思います。

事務局:今回の下水道使用料改定の算定期間は、令和7年度から10年度までの4年間で、どれだけ事業費に対し、下水道使用料収入が不足するのかを算出しています。
ですから、次回は、令和11年度から14年度までの経営予測を見て、事業費に対して下水道使用料が足りているのかどうかということを判断したいと考えております。今後は、4年間の周期で下水道使用料について見直しを行ってまいりたいと考えております。

委員:2段階改定案についてですが、2段階改定にするのは良いのですが、下水道使用料の1回目改定が令和7年7月、令和8年2月に水道料金の改定、その後、1年おいて下水道使用料の2回目改定が予定されています。家庭的には改定期間が長ければ長いほど良いですが、市からすれば改定期間が長くすれば長くするほど使用料収入が見込みより少なくなるので、これはどうなのかなと。下水道使用料の2回目改定の時期を半年前倒しにするだけでも、使用料収入が増えてくると思いますが、皆さんはどうお考えでしょうか。

委員:事務局提示の案は、年度が関係しているのではないかと。そのように理解していますが。

事務局:年度の関係もあります。年度は4月から3月までなので、4月の検針分から新料金で徴収できればと考えております。

委員:毎年度、9月議会で決算認定議案が審議されていますが、審議会においても経営状況などを審議したほうが良いのではないかと思います。

委員:水道事業、下水道事業は、経営的には良好とされていますが。

事務局:以前の審議会でご説明いたしましたが、下水道事業は一般会計からの繰入金があるので黒字になっており、一般会計繰入金がなければ赤字でございます。営業損益で本業の儲けがあるかというところで、毎年度約2億3千万円から5千万円赤字が出ております。その分を少しでも埋められるようにということで、今回の下水道使用料改定を提案させていただいております。市の財政状況が裕福で、一般会計から下水道事業への繰入金がたくさん繰り入れられるのであれば良いですが、今後はそういう訳にはいかない状況になっております。

会長:そろそろご意見も出尽くしたようでございますので、本件につきましても、次回以降も審議を行う継続審議といたします。

(2)その他

会長:その他、委員から何かありますか。

委員:特になし。

会長:次に、事務局から何かありますか。

事務局:今回、水道事業、下水道事業において、皆さんの総意ということで改定案を決めていただき、ありがとうございました。
次回の審議会において、事務局で作成いたしました答申案について皆さんに見ていただきまして、ご意見をお伺いできればと考えております。期限を設けましてご意見をいただき、皆さんにフィードバックして、最終的に確定した答申書を会長から市長へ答申させていただきたいと考えております。次回の審議会の進み具合により、市長への答申時期が決まりますが、12月中旬を予定しております。

会長:それでは、本日の議題は全て終了いたしました。長時間にわたり、ご審議いただきまして、誠にありがとうございました。

5.閉会

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更新日:2024年10月30日