令和6年度第1回日高市児童福祉審議会の会議結果
会議結果は、次のとおりです。
令和6年度第1回日高市児童福祉審議会会議録
日時
令和6年7月16日(火曜日)午後1時30分から3時16分まで
場所
日高市役所 5階 501会議室
公開・非公開
公開
非公開理由
なし
出席者
野々宮委員(委員長)、太刀岡委員、四條委員、横山委員、新井委員、河村委員、有光委員、樋口委員、長崎委員
(注釈)長崎委員の「崎」は「たつさき」が正式な表記です。
欠席者
関根委員(副委員長)、石井委員、小堺委員
委員一覧
説明員
子育て応援課長、子育て応援担当主幹、保育担当主幹、子育て総合支援センター担当主幹、こども家庭センター統括支援員
事務局
福祉子ども部長、子育て応援課長、子育て応援担当主幹、保育担当主幹、子育て総合支援センター担当主幹、こども家庭センター統括支援員、子育て応援担当主査
傍聴者
3人
担当部署
福祉子ども部子育て応援課
委員長ならびに副委員長選出
互選により次のとおり決定
委員長:野々宮委員
副委員長:関根委員
議事・報告事項等
- 令和5年度事業の実績について
- 令和6年度事業の主な取り組みについて
- 公立保育所の在りかたに関する基本方針について
- 「(仮称)日高市こども計画」策定に係るニーズ調査の実施について
- その他
会議資料
会議の経過
議題1.令和5年度事業の実績について
事務局:資料1に基づき説明
(以下、質疑応答等)
委員:18ページの学童保育室維持管理事業についてですが、不用額で修繕ができないのか。
事務局:事業費は、NPO法人学童保育の会と社会福祉法人どろんこ会という二つの法人に対する委託料、公設の学童保育室の維持管理費からなっています。その多くは委託料が占めていますが、委託料として予算に計上したものを修繕に回すことは難しく、予算の範囲内で修繕している状況です。
委員:子どもが使っているものなので、壊れたものがあると危ないのではないか。
事務局:毎年、施設点検を委託事業者にお願いしていて、危ないものや、法令的に修繕が必要なものがあれば、優先して予算要求しています。ただ、大規模な改修となると、遅れている状況ではないかと思っています。
委員:予算が余っている印象だったので、予算があるなら使ったほうがいいと思った。
委員:委託料は、市に返還されることがあるのか。
事務局:委託料は、実績に基づき精算して支出していますので、返還されることはありません。また、その財源として、国・県の補助金を活用しており、預かった児童の数や、国・県の基準による加算などに基づき補助申請を行い、委託料を支出しています。補助上限いっぱいで予算編成している状況ですが、人件費が不足しないよう、余裕をもって予算要求しています。
委員:決算の前に予算が余っていることが分かれば、年度末に修繕に回すことはできないのか。各学童保育室が修繕を要望しているが、民設の建物の場合、市の予算では修繕してもらえない。それ以外の場合でも、優先順位により全ての要望に応えてもらっていない。余った予算を修繕に回してもらえれば、子どもたちが生活する中で助かる。
事務局:定められた予算の中で進めなくてはならず、性質が異なるものに予算を充当するには、庁内でも調整が必要となります。緊急のものについては、補正予算で対応することもありますが、基本的には予算に応じて必要な修繕を行っています。
委員:12ページの子育て応援ギフト事業にある育児スタートサポート券は、どのくらいの枚数が使われたか。6ページの産前産後家庭サポート事業と同じ事業なのか。
事務局:育児スタートサポートは、産前産後家庭サポート事業のお試しとして使える2時間無料券を、子育て応援ギフトとしてお配りしたものです。具体的な利用枚数は、手元に資料がなくお答えできません。
委員:サポートしてくれる人は、ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)の人か。
事務局:ファミサポとほぼ同じ人に登録いただいています。
委員:内容が重なっている部分もあるので、同時に利用される人もいます。60代から70代の協力会員が多いので、若い世代も増えてほしいと思う。
委員:7ページの子育て短期支援事業についてですが、ショートステイを利用した人は、通園・通学ができるのか。
事務局:ショートステイを利用している人は、主に未就学児で、金曜日や土曜日など週末に利用する人が多いです。
委員:実際、保護者が病気等のため、長期のショートステイ利用になり、通園・通学を希望した場合を想定しているか。
事務局:これまでにご質問の事例はないが、ファミサポを利用するなど、その都度の対応と考えています。
委員:ショートステイの利用率が低い。ショートステイの利用により、児童相談所による保護事案の減少が期待できると感じた。
議題2.令和6年度事業の主な取り組みについて
事務局:資料2に基づき説明
(以下、質疑応答等)
委員:こども家庭センターが開設されたが、虐待を阻止することに関して、警察との連携はあるか。
事務局:警察や児童相談所など連携しながら対応しています。要保護児童対策協議会の中でも、児童相談所を始め、さまざまな機関と情報共有しながら対応しています。
委員:こども家庭センターが分離型であるメリットは。
事務局:他の手続きなどで来庁された際に声をかけ、子どもの様子やご家庭の状況を伺うことができたり、火曜日の延長窓口に来庁いただくこともできたり、大きなメリットだと思います。
委員:児童手当の制度改正で所得制限の撤廃とあるが、所得制限の撤廃が改正前はあって、改正後はないということか。
事務局:所得制限そのものがなくなります。資料の表記のうち「の撤廃」が余分な記載でした。修正をお願いします。
議題3.公立保育所の在りかたに関する基本方針について
事務局:資料3−1、3−2に基づき説明・資料の訂正
(以下、質疑応答等)
委員:資料3−2の市民コメントの意見は切実に感じた。おそらく高根保育所のことだと思うが、送迎しにくいことや、遠くなってしまうことへの意見があるように、色々と不安に感じていると思う。例えば、ファミサポの利用券を配布し、送迎に利用できれば、市民コメントのような人への適切な対処になるのではないか。また、「児童福祉審議会で議論を深めてほしい」という意見もあり、非常に期待されていると感じた。このほか、「日高市は子育てしにくい」という意見があるが、全国の新しい取り組みを参考にしながら、「この部署でこんなことに取り組みます」と具体的に回答できれば、親身で未来性がある。その意味では、もう少し具体的な考えかたを示したほうがいいと思った。予算の都合もあるが、審議会の意見を参考にあらゆる方向から検討を重ね、新しい試みにも取り組んでいただきたい。
事務局:高根保育所については、公共施設の総量を考える計画(公共施設等総合管理計画)の中でも、現在の立地場所での継続という考えはありません。また、この計画の策定以降、少子化の進行により入所児童が少なくなっています。高根地区には民間保育施設もあり、そこを守るという観点からも、公立保育所を統合する意義はあると考えています。お示しした基本方針に従って、より多様化する保育ニーズに対応していきたい。また、現在策定を進めるこども計画の中で、求められているご意見を丁寧に拾いながら、定員数など必要な事項を決定していきたい。
委員:高根保育所でも保護者説明会が行われたと思うが、不安を伝える意見はなかったのか。現在通っている保護者から、どのような意見が出たのか。
事務局:保護者説明会は、各保育所で2回ずつ計6回行い、それぞれ7、8人の参加がありました。参加者からは、市民コメントにあるようなご意見もいただきました。特に、散歩コースや道路に面して園庭が立地する開かれた施設に魅力を感じ、高根保育所を選んだという声もいただきました。しかしながら、施設の老朽化という現状があり、このままの状態を維持することが難しい点については、やむを得ないとの意見が多かったと認識しております。
委員:高麗川保育所と高根保育所の統合によって、保育士の定員はそのまま合算するのか。それとも、病児保育など専門的な支援を行う保育士が増えるのか。また、国が進める「こども誰でも通園制度」に対し、日高市はどのように考えているのか。保育士は、子どもの命を守るために、とても細やかに配慮しながら従事していただいている。保護者への説明だけでなく、保育士に対してどのように説明できているのか。保育士にとって、働きやすく続けやすく、子どもたちに接しやすい環境は担保されているのか。具体的な数字や、サービスの検討内容が分かればお伺いしたい。
事務局:保育所の職員構成に関しては、現在、正職員と会計年度任用職員の比率は半々となっています。その中で、新しい取り組みとなる「こども誰でも通園制度」への対応を含め、今後、公立保育所の定員数を検討していきます。また、支援が必要な児童が増えており、加配職員などあらゆる要素を加味しながら、必要な職員数の確保に努めてまいります。
委員:自身の園での話だが、先日、高根保育所に通う満3歳児の入所相談があったが、保育所の統合を見据え、保護者もしっかり考えていると感じた。また、前回の審議会で説明があったように、市では、公立保育所で障がい児の受け入れを検討しているとのことだが、実現すれば利用者の選択の幅が広がる。このほか、統合によって遠距離になるというご意見もあったが、送迎など上手にファミサポを活用すれば、保護者はもっと働きやすくなると思う。
議題4.「(仮称)日高市こども計画」の策定に係るニーズ調査の実施について
事務局:資料4−1、4−2、4−3に基づき説明
(以下、質疑応答等)
委員:調査票を読むと、とても興味深い内容で、ぜひ自分の子どもにも聞いてみたいと思った。調査票は公開されているのか。
事務局:ウェブ調査のため、調査票は回答者のみ確認できる状況です。今後、ホームページでの公開を進めたい。
委員:アンケート調査は、実施済みなのか、これから行うのか。
事務局:学校経由の分は既に依頼済みで、郵送の分はこれから発送します。調査の内容が分からないと、本当に市役所が実施している調査か不安に思われる人もあると思いますので、調査実施中の旨をホームページで周知したい。
委員:子どもの反応はどうか。
委員:特段の反応は分からないが、子どもたちが真面目に回答しているか疑問に感じる。例えば、選択肢の1番だけを選んで回答している子がいるかもしれないが、回答内容を確認する訳にもいかないので、本心で答えてくれていればいいなと思う。また、最近では、こうした調査が増えていて、1学期末は特に集中している。現場では、全体的にどうなのかと感じる部分もある。
事務局:学校に学習用タブレット端末が配られて、調査など手軽に依頼できるという考えから、今回のウェブ調査を実施しました。一方で、学校現場の様子を鑑みると、紙ベースでの調査が良いのか、実施方法の面で課題が多いと感じています。
委員:ウェブ調査であれば、結果を集計しやすいという利点がある。ただ、学校活動内での実施となると、帰りの会を延長して部活動の時間が短くなるなどの影響がある。
委員:字体や文字の配置のせいか、アンケート調査票が読みにくく感じる。もう少し見やすい工夫がほしい。
事務局:今後の検討課題としたい。
委員:自身の経験談だが、キャリアデザインの授業の中で、学生に出産や子育てに関する講義をした際、子どもの成長に伴って経済的な負担が増えることを伝えると、お金を貯めなくてはという学生がいた一方で、お金が掛かるから子どもはいらないという学生もいた。子どもがいたら楽しいという気持ちを、小さい頃から育んでいけたらと思う。先の説明にあった市民コメントでは、子育てしにくいという意見もあったが、反対に子育てしやすいという方、自然がたくさんあって住みたいと言ってくれる人もいる。こうした子育て世帯の話を丁寧に聞きながら、サービスの工夫や関係機関との連携など、市としてお手伝いできることをPRしてほしいと思う。
議題5.その他
(事務局説明なし)
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更新日:2023年08月01日