5月号(東京都立農業高等学校都市園芸科)

未来の農業を支える若者たち日高市でウド栽培の秘密に迫る

市内のウド農家の説明を真剣に聞く東京都立農業高等学校の生徒

市内のウド農家の説明を真剣に聞く東京都立農業高等学校の生徒

今回の「ひだかの魅力再発見」は、東京都立農業高等学校都市園芸科生徒たちの「ウドを後世に残していきたい」という思いから生まれたプロジェクトの一環で、市内のウド農家を見学した際の様子をご紹介します。

ウドを後世に残していきたい

生徒たちは活動内容を自主的に考え、限られた予算の中でも、身近にあるもので工夫を凝らして、ウドの栽培方法の研究に取り組んでいます。

地下3メートルほど掘って作るウド室(むろ)は、空気が入れ替わりづらく酸欠などが起こることがあります。生徒たちは、ウド室での栽培に伴う危険を解消しつつ、安定した品質のウドを栽培できるように、自分たちでウド室の代替設備を作り、生育データを収集して研究を進めています。

栽培してみることで見えてきた課題を解決するためのヒントを探していた生徒たちは、日高市ホームページでウドに関する情報を発見。このことがきっかけで、今回のウド農家の見学が実現しました。

当日は、生徒たちが自身の研究について説明した後、ウド農家から栽培方法を詳しく学び、さらに実際のウド室に入り収穫作業を体験しました。

参加した9人の生徒たちは、「ウドを切る体験ができてよかった」「灌水(かんすい)の頻度についての話が参考になった」「自分たちの栽培環境との違いを肌で感じられた」など、感想を語り合い、充実した時間を過ごしました。

この若者たちの研究が、日高市の未来の農業の支えになることを期待しています。

ウド室の中で収穫体験をする生徒

ウド室の中で収穫体験をする生徒

ウドの成長を願って笑顔でポーズ

ウドの成長を願って笑顔でポーズ

市の特産ウド

ウドは日本原産の野菜であり、市の特産品の一つです。日高市産ウドは「軟化うど」と呼ばれ、香りが高く、山ウドよりあくが少ないため、生でも食べることができます

「軟化うど」は畑で収穫した後、地下のウド室へ植え付けを行います。3メートル以上もはしごを降りた先にあるウド室の中は、高さ1メートルほどしかなく、しゃがみこんで作業します。こうした手間と長い時間をかけて「軟化うど」は栽培されています。

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更新日:2025年05月01日