中西進先生が巾着田の万葉歌碑を訪問しました


10月20日、万葉集研究の第一人者として知られる中西進先生が、巾着田にある万葉歌碑を訪れました。この歌碑は平成2年に建立され、中西先生が揮毫(きごう)を手掛けたものです。
巾着田に建立された万葉歌碑には、高麗(高句麗)と関わりの深い高級絹織物、高麗錦にちなむ歌が刻まれています。
「高麗錦 紐解き放へて 寝るが上に 何と為ろとかも あやに愛しき」
この歌は、「高麗錦の紐を解いて共寝をしているのに、この上一体どうしろというのか、無性にかわいくて仕方がない」といった内容で、愛の情景を美しく描写しています。
中西先生は「中西進と21世紀を生きる会」の皆さんと共に、万葉集にまつわる日本文化ゆかりの地を巡っており、今回の訪問もその一環です。参加した皆さんは、万葉集の深い魅力や高麗錦の文化的背景について学びながら、歌碑の前で朗々と歌を詠み上げ歴史に浸るひとときを楽しんでいました。
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2024年10月25日