日高市の万葉歌碑
元号「令和」と万葉の歌碑
新元号「令和」は万葉集から考案されたことから、万葉集が注目されました。日高市にも、万葉の歌碑が大谷沢地内と巾着田の2か所にあります。いずれも巻十四「東歌」に収められた相聞歌です。散歩の途中に寄ってみてください。
大谷沢の万葉の歌碑
入間道の おおやが原の いはゐつら
引かばぬるぬる 吾にな絶えそね
「入間道のおほやが原のいわゐ蔓を、引けばぬるぬるとよってくるように、あなたと私の仲を絶やさないでください」と歌っています。
「おほやが原」が大谷沢と関係があるとして語り継がれ、文学博士犬養孝先生揮毫により、平成元年に大谷沢の地に建立しました。
JAいるま野高萩南農産物直売所駐車場内にあります。
巾着田の万葉の歌碑
高麗錦 紐解き放へて 寝るが上に
何と為ろとかも あやに愛しき
「高麗錦の紐を解いて共寝をしているのに、この上一体どうしろというのか、無性にかわいくて仕方がない」と歌っています。
高麗錦は高句麗の高級絹織物で、高麗郡の地との関わりから、平成2年に巾着田に建立しました。
揮毫者は万葉集研究の第一人者で、新元号の考案に関係したとされる中西進先生です。
更新日:2020年06月11日