日高市地域公共交通協議会 第4回交通戦略部会の会議結果

会議結果は次のとおりです。

日高市地域公共交通協議会 第4回交通戦略部会 会議録

日時

令和6年11月11日(月曜日)午後2時から4時まで

場所

日高市役所3階301会議室

公開・非公開

非公開

非公開理由

日高市情報公開条例第5条第1項第2号に該当する情報を含むため

出席者

久保田部会長、小嶋職務代理、鈴木委員、山岸委員、小谷野委員、山下委員、鹿山委員

欠席者

なし

説明員

危機管理課長、交通安全・防犯担当主幹、交通安全・防犯担当主査

事務局

総務部長、危機管理課長、交通安全・防犯担当主幹、交通安全・防犯担当主査、交通安全・防犯担当主事

担当部署

総務部 危機管理課 交通安全・防犯担当

議題

1.議事

  • 新たなモビリティの導入について
  • 日高市地域公共交通計画について

会議資料等

議事

(1)新たなモビリティの導入について

資料1、資料2および資料3に基づき、事務局より説明。

[説明要旨]

タクシー利用料金助成による新たなモビリティの制度内容(案)の説明および乗降ポイント(案)を提示。

[質疑・意見]

委員:4点質問する。1点目、資料1の登録対象者について、前回の部会にて、ドライバーは乗客の介助をしないという確認をしたと思うが、資料を見ると、介助が必要な障がい者、要介護者の利用が含まれており、除外されていないように見える。
2点目、目的地が複数ある場合はどのように予約をするのか。
3点目、料金の支払いは現金のみか。交通系ICカード等によるタッチ決済は可能か。
4点目、乗車料金は1人当たりの設定か。1運行毎、複数人で乗り合わせた場合、割り勘は可能か。

事務局:1点目、ドライバーは乗客の介助が出来ないため、このサービスは介助が必要な人の単独利用は不可ということになる。

2点目、複数目的の利用については想定していなかった。現状、1つの目的地につき、精算してもらうことを想定しているため、次の目的地への移動のためにタクシーを待たせるということは難しいと考えるが、どうか。

委員:次の目的地への移動については、降車と同時に予約するということか。第1目的地に到着し、そこでの用事は30分程度で済ませるとして、降車時に次の予約を行うということは可能か。また、1日に時間を指定して、複数の目的地の利用を予約することは可能か。

委員:指摘のあった利用方法は現時点ではルール化されておらず、明確化する必要がある。仮に時間を指定し予約した際、予定時間が過ぎてしまい、待機時間が5分以上経過するとメーターを回し始めるため、タクシー料金が高くなる。また有効な配車が出来なくなるため、必要な時間で予約した方が良い。

委員:事業者側としても、2回目の利用前に電話をしてもらった方が、確実に対応ができると思われる。

事務局:タクシー台数も限られており、空き時間は他の乗客にも利用をしてもらいたいため、目的地到着後、用事を済ませる前に次の移動に備えてタクシーを待たせることは想定していない。

委員:地域おたすけ隊では、当日に「せっかく外出するので、この機会にスーパーも行きたい」というように目的地を追加する利用者もいる。

事務局:今回のサービスでは、複数目的地での利用は不可とする。参考にしている東松山市でも、タクシーを待たせることはしておらず、乗降ごとに料金を精算している。この運用方法については、引き続き検討していく。
3点目、支払い方法については、現在のタクシー利用と同様に、現金以外にタッチ決済等のキャッシュレスの支払いも可能となる。
4点目に、運賃については、1人当たりではなく1乗車当たりの料金のため、複数人で同乗した場合は、同乗者間で割り勘をしてもらって構わない。その際、ドライバーの負担軽減のため一度、一括で支払ってもらい、降車後に同乗者同士で割り勘する等の対応をしてもらうようにする。

委員:資料1の6ページ、埼玉医科大学病院を目的地とした場合の利用割引の仕組みは良いと思う。一方で、市内から飯能駅まで行く際の利用についての割引はないのかとの意見が市民から上がってくると考えられる。飯能駅利用の割引を行わない理由はあるか。

事務局:今回検討している新しいモビリティは市内目的地に限定した利用が基本となる。ただし、毛呂山町の埼玉医科大学病院は生活維持・健康増進に必要不可欠な医療施設であるため、おでかけタクシーの料金体系とは別にして特例的に割引を行うこととし、市民にも説明をしていく。

委員:乗継割引の自己申告について、タクシーから降りる際に乗客が「乗り継ぎです」と言ったら割引になるのか。鉄道駅について乗り継ぎを申告し割引されたが、鉄道を利用しないという抜け道利用を想定しているか。

事務局:市民への案内等を通じ、適正利用の周知を行っていく。

委員:承知した。

部会長:事業者は市に対してタクシーの利用実績を提出するのか。

事務局:市に提出いただく予定である。現在、事務負担軽減のためにバーコードを使った運賃収受の記録システムの導入を検討している。乗り継ぎ利用と申告があった際には、「乗継割引」というバーコードを読み込むことで割引が記録される。

部会長:バーコードを活用したシステムとは具体的にどういったシステムを想定するのか。

事務局:ドライバーは運行日誌を手書きにより記録しているが、この方法だと補助金の精算時に1件ずつ確認して記録する必要があり、非常に手間と時間がかかるとのことを、同様の運用を行っている東松山市から聞いている。この一連の流れをシステム化し、精算時の事務負担軽減を目的に、バーコードを読むことで精算記録を自動作成するシステムの導入を今後検討している。今後、運用しやすいものになるよう、ドライバーと調整を図り、ドライバーと事務の双方の効率化が図れるようシステムを構築していく。

部会長:承知した。引き続き検討願う。

事務局:今回検討中のサービスについて、「新たなモビリティ」と呼称し議論してきたタクシー利用料金助成制度を「おでかけタクシー」、イーグルバスの代替交通手段である乗り合いタクシーについては「おでかけワゴン」という名称を考えているがどうか。

委員一同:異議なし。

部会長:委員から他に質問等はあるか。

委員一同:特になし。

(2)日高市地域公共交通計画について

資料4に基づき、事務局より説明。

[説明要旨]

日高市地域公共交通計画の策定に向け、目指す姿、目標を達成するための指標(KPI)および施策事業等の素案を説明。

[質疑・意見]

委員:計画書内でイーグルバス株式会社が、日高・飯能路線から撤退する件について触れることはやぶさかではないが、1ページ、計画概要欄に関しては社名の記載に配慮を希望する。

部会長:10ページに注釈として「令和6年度時点」の事業者一覧である旨を記載した方が良い。

事務局:10ページの表直下に、イーグルバス路線撤退はいつ時点の出来事かを追加する他、全体の記載方法を再検討する。

委員:1ページの計画概要に「昭和40年から民間宅地開発が進められ(中略)、自家用車利用を前提とした立地条件」との記載があるが、当時の武蔵台、横手台、こま川団地を振り返ると、宅地開発はバス利用を前提としていたと記憶している。イーグルバス株式会社が担っていた路線を、以前は西武バス、その前は国際興業バスが担っていた。当時は、通勤利用も多かったためにバス路線が成り立っていたが、自家用車の普及および高齢化の影響により、利用者が減少し、バス路線が維持出来なくなったという経緯が本来の時代背景である。

部会長:昭和40年代、自動車保有率は高くなく、こま川団地および日高団地はバスと電車で東京へ通勤するというモデルを想定した宅地開発であったと記憶している。計画概要の書き振りは、日本あるいは日高市の背景とは言えないため、書き振りについて再考すべきである。

事務局:計画概要の記載は、部会長および委員の意見を踏まえて再検討する。

部会長:32ページ、1-1-1等においても「おでかけタクシー」について記載されるのか。

事務局:記載予定である。27、28ページで既に「おでかけタクシー」という言葉を入れているが、計画書内で文言を統一する。

委員:28ページ、目標2、指標2-3「地域おたすけ隊の実施地区数」について、現在、6団体目の立ち上げが見込まれているため、法定計画への記載方法について社会福祉協議会と事務局で調整する必要がある。

事務局:承知した。

委員:51、52ページの「観光MaaS」について、記載されている日光地域のような観光地であればフィットする施策内容であると思うが、市で実施可能か。巻き込まれる事業者側としては、観光MaaSを実施したが誰も利用しないということは避けてほしい。過去、三浦半島で「観光MaaS」に取り組んだ事例を担当者から聞いたが、移動について、キャッシュレスでの一括決済の仕組みを整えようとしたが、この仕組みづくりが非常に大変だと言っていた。市でそれが出来るのか、資金があるのか。また、各種施設がある中でどれに注力すべきかよく検討し、優先順位を見誤らないことが重要である。「観光MaaS」については、「何となく手を付けた」「とりあえずスマホアプリを作成した」等で実施した結果を出しやすいかもしれない。しかしながら、バス事業者としては、それに注力するよりも、少しでも補助金を出して欲しいと思う。

事務局:「観光MaaS」については、一手段として検討していくという書きかたに留めている。施策優先順位については、「既存バス路線の維持確保」が最優先との考えのもと作成しているため、書き振りを工夫する。

委員:「観光MaaS」は全国でも流行りであり、他自治体でも注目されている。しかしながら、自治体として、お金をかけてスマホアプリだけを作成し、その他の対応は交通事業者へ丸投げとなる事例もあるため、そうならないようお願いしたい。

事務局:承知した。

部会長:51、52ページは以前、巾着田等の内容であったが、当該資料は他地域の事例を記載している印象を受ける。当該ページについては、イメージ写真のインパクトが強く、それが先行してしまっている。これらは取り組み内容を記載する箇所であるため、日高市として、実際に地に足を付けて実施できることをメインに記載した方が良い。

委員:52ページに「SNSとの連携」とあるが、具体的に何を行う想定か。取り組み内容の中でもSNSについては具体事例を挙げていないように見受けられる。最近、SNSでの情報発信により、集客効果が確認された事例が良く聞かれるが、狙ってやるのは非常に難しいことと思う。取り組みとして位置付けるのであれば、SNSを使って何をするのか、コストをかけずにどのような効果を期待しているのか、市として具体的な狙いを記載すべきだと思う。また、47ページ目標3、施策3-1-1「駅周辺市街地の都市機能強化」の取組内容「1 駅周辺市街地の整備推進」の中に「空き家・空き地の有効活用」と記載があるが、「空き家」については、リノベーションして店舗やフリースペースの有効活用をする等のイメージが思い浮かぶが、「空き地」については、市として具体的にどういった活用方法を思案しているのか。

事務局:SNSの取り組み内容については、表現方法なども含めて記載内容を再検討する。

空き地の活用については、本市都市計画課で策定している「空家等対策計画」において、「空き家・空き地」と併記され、セットで施策検討されているため、法定計画でも整合性を図り、「空き家・空き地」と記載している。しかしながら、「空き地」の有効活用について、現状では具体案が出てきていない状況であるため、その点については「空き地」の文言を、法定計画に併記するか否かも含め、引き続きの検討が必要であると考えている。

部会長:全体を通して、委員から他に質問等はあるか。

委員一同:特になし。

部会長:本日の協議を踏まえ、修正したものを次回協議会に諮る。修正が間に合わない箇所については「検討中」の文言を付ける形で、次回の協議会に諮るということで良いか。

委員一同:異議なし(今後の方向性について確認し、了承)。

その他

今後の予定について、事務局より説明。

[説明要旨]

令和6年度第回6日高市地域公共交通協議会については、令和6年12月13日(金曜日)午後2時から開始を予定している。場所は日高市役所である。同日、協議会開始直前に運賃協議部会の開催も予定している。

後日、改めて委員の皆さんには開催通知を発出させていただく予定である。

閉会

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理課 交通政策・交通安全・防犯担当 (本庁舎 3階)

郵便番号:350-1292 日高市大字南平沢1020番地
電話:042-989-2111(代表)
ファックス:042-989-2316
お問い合わせフォームへ

更新日:2025年01月10日