救急
救急車の要請
- 固定電話もしくは携帯電話から119番をダイヤルします。
- 日高市内からダイヤルすると、埼玉西部消防組合(指令課)が受信します。
- 隣接する市町との境界付近で、携帯電話からダイヤルした場合、埼玉西部消防組合以外が通報を受信することがあります。この場合でも電話が転送されますので、要請先の住所などを伝えてください。
119番が通じたら
通報を受信した消防本部では、要請先の住所、傷病者の状況や程度、通報者の氏名などを質問しますので、次の例示に従い、可能な限り正確に伝えてください。
消防本部では、これらのことを確認した後、最寄りの消防署に救急車の出場を指令します。
火事ですか? 救急ですか?
「救急です」
救急であることをはっきり伝えます。
場所はどこですか?
「日高市南平沢1020番地です」
- 要請先の住所を伝えます。
- マンションなど集合住宅の場合、その名称や号室を伝えます。
目標物はありますか?
「ひだかアリーナの南側です」
住所が分からない場合は、最寄りの施設や店舗などを伝えます。
どうしましたか?
「おじいちゃんが食事中に、急に『ウー』と声を挙げ倒れました」
「乗用車とバイクの交通事故で、バイクに乗っていた男性がケガしています」
- 病気なのかケガなのか、簡潔に状況を伝えます。
- 傷病者の人数や性別、年齢などを伝えます。
今、どんな状態ですか?
「いびきをかいていて、意識がありません」 「全身にけいれんがあります」
「頭と口から出血しています」 「背中と右足に痛みがあるようです」
見たままの状態を伝えます。
あなたのお名前は?
「(氏名)です」
今、お掛けの電話番号は?
「042-989-2111です」 「(携帯電話番号)です」
携帯電話の場合、通報後に電源を切らないでください。
救急車が到着するまで
救急車が到着するまでの間、その場に居合わせた人などで協力し、傷病者の救命処置や応急手当を実施してください。
傷病者の状況によっては、119番通報を受信した時点で、職員が電話による救命処置などを指示する場合があります。こうした場合にも、落ち着いて指示に従い、積極的に実施してください。
救命処置
心肺蘇生法と AEDの使用
傷病者の状態を観察し、正常な反応がなければ、次の手順に従い、心肺蘇生法を実施します。
- 気道を確保し、呼吸の有無を確認します。
- 正常な呼吸がない場合、人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸をする意思があれば、人工呼吸を2回行います。
- 心臓マッサージ(胸骨圧迫)30回と人工呼吸2回の組み合わせを繰り返します。
- AED(自動体外式除細動器)がある場合は、直ちに傷病者に装着し、機器の音声ガイダンスに従い、電気ショックを1回行います。電気ショックの必要性は、AEDが自動的に解析します。
- 傷病者が正常な呼吸を取り戻したり、傷病者を救急隊員に引き継ぐまでは、心臓マッサージ30回と人工呼吸2回の組み合わせを繰り返します。 また、この間、AEDの自動解析により、再度電気ショックが必要な場合には、機器の音声ガイダンスに従ってください。
次のホームページでは、心肺蘇生法の手順・AEDの使用方法を紹介しています。
埼玉西部消防組合
総務省消防庁
生活密着情報「応急手当の基礎実技」 (PDFファイル: 1.1MB)
異物の除去
意識はあるが声が出せない場合や、呼吸音は聞こえるが不自然な音(ゴロゴロ、ヒューヒューなど)がする場合は、異物による気道閉塞が疑われますので、次のいずれかの方法により異物除去を実施してください。
- 腹部突き上げ法
傷病者を背部から抱え上げるように腹部を圧迫する方法。ハイムリック法とも呼ばれます。
傷病者の背部へ回り、両腕を傷病者の脇の下を通して腹部へ回し、片方の手で握りこぶしをつくり、上腹部(みぞおちの下)に当て、もう一方の手でその握りこぶしを握り、素早く手前上方に数回突き上げます。この方法は妊婦や乳児には行わないでください。
- 背部叩打法(はいぶこうだほう)
傷病者の背部を叩いて異物を除去する方法。 傷病者を側臥位(そくがい;横向きに寝かせた状態)にし、傷病者の胸部側にひざまずいて、手のひらの付け根部分で背部(両肩甲骨間)を連続して叩きます。
腹部突き上げ法と背部叩打法の両方が実施可能な状態で、いずれか一方を実施しても効果がない場合は、もう一方を実施してください。
応急手当
止血処置
出血の部位や種類に関係なく、最も有効なのは「直接圧迫止血法」です。出血部位に清潔なタオルやハンカチ、ガーゼなどを当て、その上から手で強く押さえます。
手足の大出血で、直接圧迫止血法だけでは止血できない場合は「止血帯法」を実施します。出血部位より心臓側を、ネクタイやスカーフ、三角巾など(できれば幅5センチ程度のもの)で強く縛ります。これら止血帯の間に棒を入れて回すと、うまく締め付けられます。止血帯法を実施する場合は、止血時間を記録し、30分に1度止血帯を緩めます。
止血処置を実施する際は、感染防止のため、ゴム手袋やレジ袋で手を保護しましょう。
固定処置
骨折や捻挫の場合、固定処置をすることで、患部の保護や痛みの緩和、症状悪化の防止が図られます。
骨折の場合、患部の上下関節をカバーできる副子(ふくし)を当て、三角巾などで固定します。副子は身近にある雑誌やダンボール、傘などで代用が可能です。骨折しているかどうか分からない場合でも、変形や腫れ、激しい痛みが見受けられれば、骨折を疑い、固定する必要があります。固定処置後は速やかに病院を受診します。
捻挫の場合、捻った方向とは逆側に包帯やテーピングテープで固定し、氷のうなどで患部をじゅうぶんに冷やします。患部を心臓より高く挙げ、そのまま安静にします。腫れや痛みが続く場合は病院を受診しましょう。
やけど
やけどの場合、できるだけ早く、患部を冷やすことが有効です。
皮膚が赤くなる程度の小さなやけどであれば、患部を流水で15分以上冷やします。
水疱ができるようなやけどであれば、患部を流水で15分以上冷やし、水疱はつぶさずに病院を受診します。水疱をつぶすと、そこから感染症を引き起こす恐れがあります。また、衣服を着たままやけどした場合、無理に衣服を脱がすと皮膚がはがれることがあるため、そのまま患部を流水で15分以上冷やし、速やかに病院を受診します。
深いやけど(痛みを感じず、患部が白くなる)や広範囲のやけどの場合、救急車を要請し、直ちに病院を受診します。
熱中症
熱中症が疑われる場合、傷病者を涼しい場所へ移動させ、衣服を緩めるなど安静な状態で傷病者の容態(意識や呼吸の有無、体温など)を確認します。
意識があり、飲水ができる場合は、食塩水(水500ミリリットルに対し食塩小さじ1杯)やスポーツドリンクを飲ませ、足を心臓より高くして寝かせます。症状が落ち着いても、病院を受診しましょう。
体温が異常に高い、意識がない、飲水ができないなどの場合は、直ちに救急車を要請するとともに、心肺蘇生法を実施します。同時に、衣服を脱がせ、濡れたタオルや氷のうを首やわきの下に当てるなど、体温を下げるようにします。
熱中症は、炎天下や高温多湿下の屋内外での運動中や作業中に起こります。このような状況でスポーツや作業を行う場合、つばの長い帽子をかぶるなど頭部や首を直射日光から防いだり、水分補給をじゅうぶんに行うようにしましょう。
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更新日:2022年06月06日