市長の企業見学（令和4年度）

スリック株式会社は、日本を代表するカメラ三脚およびビデオ三脚メーカーです。昭和23年に誕生し、最初のブランド名は「アルプス」でした。後に「滑らかな」という単語から「SLICK」（後に「SLIK」に改名）にブランド名を変更しました。昭和31年に東京都台東区に会社設立、昭和42年に日高市（当時の日高町）に工場を建設し、同年に本社を日高市に移転しました。

その当時から「SLIK」の三脚は、スポーツカメラマンに非常に評価が高く、新聞社、結婚式場、フォトスタジオなどで使用されています。市内で生産している製品の多くは、高級なプロフェッショナル仕様のものです。

株式会社ケンコー・トキナーは、東京都中野区に本社をおく総合企業です。昭和32年にレンズフィルターなどを取り扱う光学製品の専門メーカーである株式会社ケンコーとして会社を設立しました。平成13年に市内にあるスリック株式会社をグループ企業とし、翌年の平成14年に市内に日高流通センターを建設しました。平成23年に一眼レフカメラ専用レンズメーカーの株式会社トキナーと合併して、株式会社ケンコー・トキナーとなりました。現在は国内11社、海外14社のグループ企業で、一眼レフカメラ専用レンズ、レンズフィルター、カメラ用品、双眼鏡、天体望遠鏡など、多くの種類の商品を取り扱っています。

当日は、スリック株式会社の常務取締役鈴木さん、株式会社ケンコー・トキナー営業企画・商品部長の長塚さん、営業2課次長黒田さん、電算室長の西さんに、 会社概要を説明していただいた後に、スリック株式会社の工場や株式会社ケンコー・トキナーの日高流通センターを案内していただきました。

その後に、スリック株式会社と株式会社ケンコー・トキナー両社の商品を説明していただきました。現在はカメラ関連の商品の需要が少なくなっているため、スマートフォン関連や医療分野などの産業分野関連などの商品にも力を入れているそうです。

また、ふるさと納税、雇用関連、来年度に市が開催を予定しているSNSフォトコンテストなどについて、意見交換をさせていただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。

株式会社旭フーズは、首都圏、甲信越エリアにある大手居酒屋チェーンをメインに業務用食材等の卸売り・配送を行っている企業です。

居酒屋チェーンの店舗営業に必要な商品等を全て取りそろえ、冷凍・冷蔵から常温の食品や飲料の他、店舗備品から制服等まで、店舗に一括納品しています。

昭和59年に東京都高田馬場にて旭フーズとして創業し、翌年、昭和60年に東京都小平市に有限会社旭フーズを設立しました。その後、東京都東大和市に東京支店を竣工し、東京都西多摩郡瑞穂町に移転、東北地方（青森県、秋田県、岩手県、宮城県）や千葉県柏市に次々と営業所・出張所を開設し、事業を拡大していきました。

平成13年に東北地方および関東にある営業所等を集約し、日高市に関東物流センターを新設しました。

平成29年には、「攻めのIT経営中小企業百選」受賞。令和2年には、埼玉県「シニア活躍推進宣言 生涯現役実践企業（三つ星企業）」の認定、経済産業省関東経済産業局「事業継続力強化計画モデル企業」の認定および埼玉県「彩の国工場」指定。令和3年には、当市との災害協定締結やレジリエンス認証取得。また、長野県千曲市との災害協定締結。令和4年には「ジャパンレジリエンスアワード（強靭化大賞）優良賞」を受賞するなど、数々の受賞および地域貢献や災害協定など防災への取り組みに秀でた企業です。

当日は、代表取締役菊地社長、商品部長工藤さん、総務経理課長の柳生さんに、物流センター内を案内していただいた後に、会社概要や取り組み等についてお話を伺いました。

株式会社旭フーズが配送している地域での被災経験から、自社のBCP（業務継続計画）や自治体との災害協定に積極的に取り組むきっかけとなったそうです。当市との災害協定について、災害発生時72時間以内に市内の指定避難所への食料、備品等の輸送、それ以降も避難所支援に重点を置いた災害対応を行うことなどをお話しさせていただきました。今後は防災訓練などにもご協力いただけるとのことでした。また、当市の新型コロナウイルスのワクチン接種の取り組みが非常に迅速で、市内在住の従業員も助かりましたと菊地社長からお礼の言葉もいただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。