文化

市制施行10周年を記念して制作した、ひだか郷土かるたを用いて日高市の文化、歴史を再発見してみませんか。

いにしえの歴史がかおる高麗神社

いにしえの歴史がかおる高麗神社

高麗神社は、高麗王若光の徳をたたえるための神社です。
若光は、朝鮮半島の北部にあった高句麗国の王族で日本に渡来した人物です。奈良時代(716年)に高麗郡が設置された時に、郡長に任命されました。若光は、未開の武蔵野の開発や産業の発展に寄与しました。

開拓で豊作願う旭ケ丘

開拓で豊作願う旭ケ丘

旭ケ丘は、昭和20年8月の終戦までは、陸軍航空士官学校の高萩飛行場でした。
その後、開拓地に指定され134人が入植し、地名を旭ケ丘と命名し、豊かな農地として生まれ変わりました。主にスイカやメロンなどが生産されていました。今では、いろいろな野菜が生産される農地になりました。

高麗王のねむるお寺は聖天院

高麗王のねむるお寺は聖天院

聖天院は、高麗王若光が、故国高句麗よりもたらした聖天尊を本尊としたため、寺の名になりました。正式名を高麗山聖天院勝楽寺といいます。これは、高麗王若光に仕えていた僧勝楽の名を寺の名としたものです。
山門の右側に5個の砂岩を重ねた高麗王若光の墓があります。

杉並木歴史をきざむ日光街道

杉並木歴史をきざむ日光街道

日高を通る日光街道は、江戸時代に八王子から日光に向かう街道で、八王子の千人同心が東照宮の日の番人勤めに通過しました。
杉並木は川越の松平の殿様の指示で植林されたものです。現在、杉並木保存会が結成され、その歴史を伝えていく努力が続いています。

先人の思いがねむる住居あと

先人の思いがねむる住居跡

高麗石器時代住居跡は、今から4000年前の縄文時代中期の竪穴住居跡です。時期の異なる2軒が一部重複し、どちらも円形で直径が約6メートルの大きさです。
昭和4年に埼玉県で最初に発掘調査が行われ、その後の考古学の発展に寄与しました。国の重要文化材に指定されています。

つわものの戦いあった古戦場

つわもののたたかいあった古戦場

女影ヶ原の合戦は、建武2(1335)年、鎌倉15代執権北条高時の子時之と足利尊氏の弟直義との戦いです。
時行は、鎌倉を取り戻すために信濃(長野県)から大群で鎌倉街道を進み、むかえ討つため、女影ヶ原を中心に陣をとっていた直義軍を破りました。県の旧跡に指定されています。

手が千本千手観音勝音寺

栗坪勝音寺は、鎌倉の建長寺の末寺です。寺を開いた仏印大光禅師は、東国無双の知識人と言われています。日高市の文化財に指定されています。

鳴りひびく横手神社の笛の音

鳴りひびく横手神社の笛の音

横手神社は、市の西部の横手にあります。
市内には、今も豊作祈願・安全祈願で2頭の雄獅子と1頭の雌獅子の獅子舞を祭りのとき奉納する神社が多く、横手神社、諏訪神社、野々宮神社、高麗神社で行われています。これらの獅子舞は、市の無形民俗文化財に指定されています。

ぬきんでた剣の才能比留間半蔵

ぬきんでた剣の才能比留間半蔵

比留間半蔵は、江戸時代の終わりに3代にわたり剣道の達人を出した比留間家第2代で、秩父の甲源一刀流を学び、主として八王子千人同心を指導しました。
修行のため東海道、近畿地方をまわり、門弟の数は4000人といわれました。梅原地内に半蔵の徳を称えた碑が建っています。
 

野々宮の神社にひびくはっけよい

野々宮の神社にひびくはっけよい

野々宮神社は、市の中央部にある神社です。宮司の野々宮家には、江戸時代の末に奉納相撲が行われた時の番付表や古文書が保存され、昔をしのぶことができます。神社の前に奉納相撲の土俵がつくられていて、祭礼の日には、奉納の獅子舞の前に、この土俵で「子ども相撲」が行われています。

森の中伝説のこる仙女ヶ池

仙女ヶ池は、女影の山中にあるため池です。
昔、お仙という女が馬に追いかけられ、逃げ場がなくなって池の端の松の木に登りました。追いかけてきた馬は、お仙の姿が池に映っていたので、その姿をめがけ飛び込んで死んでしまいました。この伝説から女影や仙女ヶ池という名が出来たといわれてます。

山すそに静かにたたずむ満蔵寺

山すそに静かにたたずむ満蔵寺

満蔵寺は、梅原の南部にあり、聖天院の末寺で、本尊の不動明王は市の文化財に指定されています。また、地蔵堂は、昔から開かずの扉といわれ、中に安置されている地蔵菩薩は、運慶の作と伝えられています。

霊厳寺田植え地蔵がほほ笑んだ

霊巌寺田植え地蔵がほほえんだ

霊厳寺は、新堀にある伝説の多い寺です。昔、榛名山満行が地蔵尊を描き、本尊としたのがこの寺の起こりと伝えられています。
本堂の火災の時、本尊の画像が火中から飛び出し桜の木に掛かったこと、仮堂に安置されていたとき、東松山で田植えをしたとして「田植え地蔵」と呼ばれたとの伝説があります。

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更新日:2021年11月13日