ご意見と市からの回答(令和6年度)

 市民の皆さんから市民提案箱に寄せられたご提案と市からの回答を紹介します。
 なお、掲載にあたり一部編集などを行っている場合がありますのでご了承ください。

文化・スポーツ等で全国的な大会に出品・出場した際の奨励金について

提案内容

文化・スポーツ等で全国的な大会に出品・出場した個人・団体に対し、柔軟に奨励金を支出してほしい。

回答

市では、「市長交際費の支出及び公表に関する基準」に基づき激励金を支出しています。具体的には、日高市消防団等の公的な活動に対するもの、市内の個人や団体が社会的に認知されているような各種大会等に出場する場合において、出場報告や成績報告のため、市長が直接表敬を受ける際に支出している状況です。また、激励金の支出につきましては、過去の支出状況や内部規定と照らし合わせ、その都度審査を行っています。さらに、文化およびスポーツの振興や育成を目的とした奨励金事業とは性質が異なる点から、対象範囲を拡大する予定はございません。

大谷沢の鎌倉街道交差点近くにある藤塚古墳について

提案内容

藤塚古墳について知らない人が多く、周囲にごみを捨てられてしまうため、近くに説明版を設置して周知してほしい。

回答

藤塚古墳は、道路拡幅時に調査を実施した結果、周溝墳丘(しゅうこうふんきゅう)の周りに巡らせた溝や遺物が検出されなかったため、古墳時代に築かれた埋葬施設としての「古墳」ではないと考えられます。付近には富士塚が存在することから、藤塚古墳も「塚」である可能性も考えられます。現状では、築造の時期や目的など詳細が不明な状態ですので、説明板の設置は難しいことをご理解ください。しかしながら、地域の文化遺産である文化財を学校の課外授業や史跡探訪、健幸ウオーキング等で、市民の皆さんに広く知っていただくことは大変重要であると認識しています。市では市内の文化財をPRするためホームページに「ひだか歴史名勝ナビ」を開設しました。時代的・地域的につながりを持つ文化財を訪ね歩ける内容になっています。鎌倉街道や日光街道も含まれており、関連する文化財も紹介しています。今後も紹介する文化財を増やしていくと同時に、説明板等の充実も図っていきたいと考えています。

移動手段の確保について

提案内容

国際興業株式会社の路線バスは無くてはならない移動手段のため、「移動手段の確保」を検討する際、運行、経営に影響しないように考慮してほしい。

回答

国際興業株式会社の市内路線については、飯能市・毛呂山町方面など、隣接する市域をまたぐ幹線系統として、また、地域住民の貴重な移動手段の一つとして、日高市の地域公共交通を担っています。現在、検討を進めている「移動手段の確保」については、日高市の地域特性や移動ニーズ等を踏まえ、国際興業株式会社も参画する日高市地域公共交通協議会で議論を進めています。既存公共交通の維持を前提としていますが、交通事業者の運行および経営状況等への影響について、最大限考慮した上で検討を進める必要があると考えています。日高市内路線においても、少子高齢化等による利用者の減少、2024年問題による運転士不足も深刻化しており、バス事業者の経営が厳しくなる中、持続可能な地域公共交通を実現しなければなりません。そのため、既存の交通事業者との連携を図り、「移動手段の確保」に向けた協議・検討を進めてまいります。

高麗川駅のバス運行について

提案内容

高齢で運転免許証もないため、路線バスの運行時間を見直してほしい。

回答

路線バスの運行については、利用者数や利便性、採算性を考慮して、路線バス事業者が決めています。運転士不足と採算性の問題から、路線バス事業者の経営は大変深刻なものと聞いており、最近では都心部であっても路線バスの廃止が起きている程、大変厳しい状況にあります。一方で、高齢化も進んでおり、市民の皆さんの移動手段の確保が急務となっています。市では、高齢者等おでかけ支援事業などにより、市民の移動支援を行っているところですが、昨年度から新たに地域公共交通協議会を立ち上げ、検討を進めています。

市長との市民対話集会について

提案内容

タウンミーティングを半年に一度は開催し、市の現状をオープンな場で説明するとともに、市民の生の声や質問を市長に聴いてほしい。

回答

市では市民参加の観点から、市民コメントの募集や審議会等を適宜開催しているほか、生活環境などについて、生活の中で感じる身近な要望を各区の区長が区長会を通じて市へ提出する「区長要望」を実施し、市民の皆さんの声を聴かせていただいています。また、市民懇談会やタウンミーティングと呼ばれる「市民集会」といった形式については、各担当課・事業において、主に対象施策、計画等の決定の過程で必要に応じて実施し、オープンな場で市民の皆さんに直接説明し、意見をお聴きしています。他にも、市民の皆さんからの生の声をお聴きする手段として、各担当課の窓口のほか、市ホームページや市公式LINEからの「お問い合わせ」、「市民提案」というものもご用意しており、「市民提案」の回答をさせていただく際は、必ず市長がご意見・ご提案に目を通しています。なお、市民提案でいただいたご意見・ご提案は、定期的に市ホームページに掲載することで、市民の皆さんに公開しています。今後も市民の皆さんの貴重なご意見を広くお聴きし、市民ニーズを的確に把握するとともに市政への反映に努めていきます。

バス停の移動について

提案内容

旧北平沢停留所(吉野屋前)を移動した理由を教えてください。北平沢は高齢者が多く、運転免許証がない人は買い物が不便です。もっと、高齢者や地元の人、障がい者にやさしい市になってほしい。

回答

旧北平沢停留所(吉野屋前)を経由する路線バス系統については、埼玉県による「高麗川橋の老朽化に伴う交通の一部迂回」の要請に応じ、路線バス事業者が、市および公安委員会との現地確認等の調整を経て、令和5年12月1日に経路等を変更したものです。市としましては、事前に交通事業者に対し、北平沢地区の各区長を通じて変更内容の説明を行うように指導するなど、周知に努めてきました。市では、高齢者等のおでかけを支援するため、75歳以上の人および74歳以下で運転免許証を返納した人を対象に、バス乗車券等の購入やタクシー運賃の一部補助を実施しています。また、ご指摘の北平沢地区を含め、市内では高齢化が進み日常生活における移動手段の確保が重要な課題であることを認識しており、市では、地域公共交通計画を作成し、計画に基づく新しい移動手段の導入を進めています。いただいたご意見も参考に、日高市の現状に合った移動手段の確保に向けて取り組んでいきます。

武蔵高萩駅の鳩の被害について

提案内容

武蔵高萩駅の構内におけるハトのふんが多くて不衛生なため、清掃回数を増やすかハトの出入りをなくす対策をしてほしい。

回答

武蔵高萩駅構内では年々鳩の飛来数が増加し、駅構内および自由通路内のふんが不衛生であることから、市としましても毎年対策を実施してきました。なお、市が管理している自由通路部分(改札外)については、駅と一体の施設であるため、JR東日本との連携を図りながら必要な対策は実施しています。駅構内(改札内)のふん害については、施設管理者であるJR東日本に対し対策を申し入れているところですが、ご提案にありますように清掃の回数を増やすなど、効果的な対策を早急に講ずるよう引き続き要請していきます。

生涯学習センターおよび図書館のWi-Fiについて

提案内容

生涯学習センターおよび図書館のWi-Fiの使用時間が15分程度に限られており、接続も不安定なため、設備を強化してほしい。

回答

Wi-Fi設備を直ちに対応することについては、難しい状況です。今後、利用者の皆さんからのご意見や、設備更新の時期などを踏まえ、どのようなサービスを提供することがよいか、研究していきます。なお、Wi-Fiが15分程度で切断される場合、ゲストモードで利用している可能性があります。メール認証またはSNS認証を行うことで、長時間のご利用が可能になるので、お試しください。

イーグルバスの廃止について

提案内容

イーグルバスが日高市内で廃止されると聞いたが、近隣市町では市内循環バスを走らせているので、日高市でも市内循環バス等を検討してほしい。高齢者が増えると公共交通機関は大切になる。市の活性化のためにも、小さなものでもいいのでバスがほしい。

回答

地域公共交通は特に高齢者の移動の足として重要であるため、路線バス廃止に係る市民の皆さんへの影響は最小限に抑える必要があります。当該路線沿線地域の代替移動手段の確保については、市地域公共交通協議会において、市が主体となってワゴンタクシー等による移動手段を確保する方針を定め、今後は事業の詳細について検討を進めていきます。イーグルバス株式会社廃止後、空白期間を生じさせることが無いよう取り組んでいきます。

市内の交通について

提案内容

高麗川駅にエスカレーターとベンチを設置してほしい。

回答

高麗川駅自由通路および駅舎整備事業では、エスカレーターを整備する予定はありませんが、バリアフリーの観点より西口側と東口側にそれぞれ1基ずつエレベーターを整備する計画です。高麗川駅の西口と東口を結ぶ自由通路内にベンチを設置することについては、自由通路利用者の通行を妨げないことを条件にベンチ設置の可否を検討しています。

総合公園入口のチェーンについて

提案内容

杖や車いす、手で押す運動補助具で歩行している人が通りやすいよう、総合公園入口のチェーンの一部を人一人程が通れる程度外せるようにしてほしい。

回答

車止めとチェーンが設置された公園ロータリー部は、道路も含め出入りを想定した構造となっていないため、開放が難しい状況です。ご不便をおかけしますが、管理事務所側(公園北側)の出入口か、第2駐車場整備に伴って昨年度新たに開放した第1駐車場東側の出入口をご利用ください。

小中学生を対象にした卓球の普及活動費について

提案内容

学校の部活動で卓球部が廃止になった学校もあるなか、有志で子どもたちと卓球する活動を武蔵台公民館で実施しています。公民館の使用料値上がりについて、スポーツ普及活動費として助成してほしい。

回答

生徒減少に伴い卓球部が廃止となる学校も出ている中での貴団体の卓球普及活動に感謝します。しかしながら、現状、貴団体が公民館を利用している活動に対して、教育センターからの助成金はありません。

公民館使用料値上について

提案内容

公民館利用者の大半は高齢者です。クラブを結成して活動するには経費が必要ですが、公民館使用料が倍額になるとクラブ費の値上げが必要になり、クラブの存続が危ぶまれます。公民館使用料値上げ分に対して、市から健康長寿促進援助金として助成してほしい。

回答

公民館使用料の有料化の経緯については、令和4年9月末まで市内の公共施設は、利用者の支援、施設利用の促進等を目的に行われてきました。しかしながら、減免により不足する収入の補てんは、施設を利用していない市民の市税等も含めて賄われていることから、市民全体の平等性、公平性を確保するために、受益者負担とし、公民館の施設整備や備品の充実、質の高い講座の実施等に充てられるよう公民館使用料を有料化しました。市からの補助は市民全体の平等性、公平性から現在は予定していませんが、公民館登録サークルから意見を伺う機会を設け、ご意見を反映させるよう取り組んで行きます。

高齢者健康維持・増進の支援金制度設立要請について

提案内容

公民館使用料の値上げが公民館施設非利用者との公平性を保つという意図なら、サークル活動を通じた高齢者の健康の維持・向上により市福祉医療非削減に貢献しているサークル等に対し、高齢者健康維持・向上奨励金制度を設立してほしい。

回答

全国的に高齢化が進んでいる中、本市でも市民の3人に1人が65歳以上という状況で、今後も高齢化率はますます増加していくことと推計されています。このような背景の中で、いつまでも住みなれた地域で安心して暮らしていくためには、市民の皆さんのご理解ご協力が不可欠です。皆さんのように、自ら進んで継続して、習慣的に運動に取り組んでいただくことは、ご自身が要介護の状態にならない為にも有意義であると考えます。一方で、これまで各施設の設置目的により、利用者の支援、施設利用の促進等を目的に施設使用料等の減免が行われていたものの、減免により不足する収入の補てんは、施設を利用していない市民の市税等も含めて賄われることとなるため、受益者負担の原則の例外として、真にやむを得ない場合に限定されるべきものであり、市民全体の平等性、公平性が確保されるとの考えかたから、減免の基準を見直したものです。今回ご提案いただいた公民館利用者への補助金等については、健康維持活動に対するものを目的としたご提案ではありますが「使用料等の減免の見直し」を発端としたものであり、見直しの根底にある市民全体の平等性、公平性とは相反するものとなってしまうため、現在は予定していません。なお、市では介護予防事業の一環として「くりくり元気体操」を地域で取り組む活動グループに対する支援や、各公民館で「日高ロコトレ教室」「はつらつ健幸教室」などを実施しています。

下水道事業受益者負担金について

提案内容

生産緑地地区の解除に伴う説明会において、下水道事業受益者負担金についての説明がなく、その後説明のために来宅した職員の説明がやや高圧的に感じた。負担金は高額であることから、分割納付できるよう配慮してほしい。

回答

受益者負担金の制度について、受益者の皆さんにご理解していただくよう丁寧な説明に努めてきましたが、ご指摘が寄せられていることを踏まえ、改めてより丁寧な説明を徹底していきます。納付書について、分割納付書と一括納付書の両方を送付した際に、どちらで納付すればいいのかわからないという意見が多く寄せられたため、受益者の皆さんが選択した納付方法のみの納付書を郵送する方針で行っていました。今後は、受益者の皆さんに配慮し、誤解がないように丁寧な説明に努め、受益者の皆さんの意向に沿えるよう徹底していきます。

市内施設のエレベーター運用について

提案内容

武蔵高萩駅、高麗川駅のエレベーターの操作と待機を短縮するため、自動的に1階地上階へ戻る仕様を付加してほしい。

回答

通勤・通学時間帯に限り、エレベーターが自動的に1階地上階へ戻る仕様を導入することについては、エレベーターの仕様変更やエレベーター利用者がいない状況で稼働させることによる電気料金の増額等、実現には一定相当の費用が必要であるため、本件は見送らせていただくことになりました。引き続きエレベーターの利用状況等を鑑みて、利用者の利便性が向上するように努めていきます。

旧高根中学校校庭について

提案内容

使い道が決まるまで更地ではもったいないので、運動場所を探している団体などに貸し出し、使用料を徴収してはどうか。

回答

旧高根中学校を含む廃校となった学校につきましては、通常は人が出入りしない施設として最小限の維持費による管理に努めており、一般の人の出入りにも制限を設けさせていただいています。人が出入りすることとなると、水道、トイレ、電気など利用に支障がないように管理を行うとともに、消防法上の基準を満たすなど安全性を保つようにする必要があります。また、学校跡地の恒久的な活用を優先して推進しているため、現時点では暫定的な利用に対する施設の貸出基準や条例が未整備であり、暫定的な利用を開始するには利用者の皆さんの公平性を保った貸出基準の整備や条例に基づく使用料の設定が必要と考えています。これらのことから現在、一時的な使用も含めた暫定的な利用は予定していません。なお、旧高根中学校は令和7年度に公募による活用事業者の募集、選定を予定しており、早期の活用に努めていきます。

子育て支援について

提案内容

物価高騰でおむつやミルクなど養育費も増加しているため、市から子育て世帯に助成してほしい。

回答

市では、子育て世帯の経済的負担の軽減や子どもの健やかな成長を後押しするため、妊娠届出時と出生届出時にそれぞれ5万円を給付する「出産・子育て応援給付金」を実施しています。ご提案にございましたミルクやおむつの助成もしくは支給について、現時点で新たに導入する考えはございませんが、引き続き子育て世帯に喜ばれるまちづくりの推進に努めていきます。

更新日:2025年03月21日