ご意見と市からの回答(令和5年度)

 市民の皆さんから市民提案箱に寄せられたご意見と市からの回答を紹介します。
 なお、掲載にあたり一部編集などを行っている場合がありますのでご了承ください。

鶴ヶ島市つるバス・つるワゴンの利用について

ご意見

鶴ヶ島市のつるバス・つるワゴンも利用できるようにしてほしいです。

回答

鶴ヶ島市つるバス・つるワゴンは、鶴ヶ島市が管理運営するコミュニティ交通(バス・ワゴン)です。
運行上のルート、ダイヤおよび乗車料金等については、運行環境の変化や市民からの要望を踏まえて、鶴ヶ島市および連携する民間事業者等が中心となって検討を進めているとの報告を受けており、ご提案いただいた日高市圏域を跨いだ広域的な交通ネットワークの構築には、2市間での調整および運行事業者等、双方での合意形成が必要であることから、実現に向けては多くの解決すべき事項があります。
しかし、市としても交通の不便な地域にお住まいの人や高齢者にとって、日常生活に係る移動手段の確保が重要であることは認識していますので、既存の公共交通機関等の活性化を含めて、地域の需要に応じた交通環境の整備に向けた検討を図りたいと考えています。
いただいたご提案についても、今後の検討材料の一つとさせていただきます。

日高市の少子化対策と武蔵台中学校跡地活用について

ご意見

昨今の市の人口は減少を続けており、幼児や児童を含む若年層の人口も例外ではありません。武蔵台中学校、高麗小学校、高根中学校も統合され、校舎として使われなくなります。その影響は大きく、高根児童室は規模を縮小し移転することを余儀なくされました。「少子化だから仕方ない」という姿勢では日高市も時代の波にのまれ、いずれ衰退の一途を辿ってしまいます。
日高市も子育てや教育に予算を重点的に配分して少子化対策に本腰を入れてほしいです。また、武蔵台中学校の跡地の活用として、教育委員会は子育て応援課とも連携して育児や保育・教室などを総合的に扱う施設を作っていただきたいです。
必要であれば、民間とも協力して子どもの居場所や遊び場を市内にもっと誘致していただけないでしょうか。

回答

市では、地方創生と人口減少対策に資する施策に重点的に取り組んでいます。少子化対策に直結する結婚・出産・子育てについては「出会う、育てる、子どもの笑顔があふれるまちをつくる」を基本目標として、結婚・妊娠・出産の支援や働く子育て世帯に対する支援の充実、特色ある教育の実践、子どもをのびのび育てる環境づくりに係る施策を実施しています。この他、安心して働ける環境整備や良好な生活環境の整備・維持などの施策を着実に実行することで人口減少の抑制を図っています。
令和4年度には、移住定住支援制度の充実を図るため、移住・定住応援事業を新設し、子育て世帯やUターン者を呼び込むことを目指しています。また、令和5年度から新たに、出産を控えた妊婦、出産した母の負担軽減を図るため育児スタートサポート券を配布する産前産後家庭サポート事業、出生届を提出した世帯に対して、地域商品券や育児用品をプレゼントする子育て応援ギフト事業などを開始しています。なお、市では、平成30年に子育て総合支援センター「ぬくぬく」を開設し、親子の交流、遊び場の提供や子育てに関する相談、保育や子育てに関する必要な支援の案内を行っています。
旧武蔵台中学校等の跡地活用については、令和4年度に市民アンケート調査を実施しましたが、令和5年度は民間事業者等へのサウンディング型市場調査と、市民の皆さんと活用の検討を行う市民懇談会の開催を予定しています。これらの取り組みを踏まえて、学校跡地活用基本計画を策定し、市として有効な活用となる取り組みを進めていきます。

遊水池法面のメッシュの撤去について

ご意見

高麗川駅西口の区画整理地内に設けられた遊水池(兼公園)のノリ面のプラスチック製メッシュについて、当初の目的はノリ面に雑草が生えるまでの崩落防止だと思いますが、20年以上経った今、目的は達成されていると思います。ノリ面では子どもが登ったり降りたりして遊んでいます。また、夏季には業者が除草していますが滑って危険です。剥がれている箇所もあります。滑って危険を伴うノリ面メッシュですので撤去をお願いします。

回答

高麗川駅西口土地区画整理事業で整備された公園兼調整池は5か所あり、そのうち4か所で、法面保護のメッシュが設置されています。
現地を確認したところ、ご指摘のとおりメッシュが剥がれている箇所が見受けられました。既にメッシュが劣化・破損している部分に限り、転倒等の危険防止のため撤去を行いたいと思います。

肺炎球菌ワクチン接種者個人負担金について

ご意見

肺炎球菌ワクチン接種者の個人負担金について、県内63市町村では、1500円から6190円までで市町村間で格差があります。
個人負担金が5000円と高額の日高市の令和4年度接種率は21パーセントです。1500円の小鹿野町の接種率は38.9パーセントです。よって、1人あたりの国保負担額は県内で最低です。
個人の負担金を低額にして接種率を上げると、1人あたりの国保負担額を減額することができます。
予防接種法に鑑み、個人負担金を1500円に引き下げをお願いします。

回答

市では、65歳以上の高齢者肺炎球菌ワクチンを接種したことのない人について、1回に限り、自己負担5000円で接種ができるよう、自己負担分を除いた接種費用を支弁しています。
接種費用については、日高市、飯能市および両市を所管する飯能地区医師会の3者とで自己負担額を含む金額について協議を行うとともに、毎年、定期予防接種に係る委託契約を締結していることから、直ちに自己負担額を引き下げることは困難な状況です。また、自己負担額を決定するに当たり、財源の確保等の財政的な配慮なく、検討および決定することはできませんのでご理解をお願いします。
なお、国保負担額の増減について、さまざまな要因が影響するものと考えていますので、高齢者肺炎球菌ワクチンの接種率と国保負担額との相関関係は把握していません。

難病患者について

ご意見

以前居住していた富士見市では、難病患者に対して「難病医療給付申請に係る住民票や課税証明書の無料交付」と「お見舞い金の支給(1か月1000円)」がありました。
難病のため、高額の医療費がかかったり、申請する手続きすら大変なことも多くあったりするので、市として少しでも支えるサービスを検討していただきたいと思います。

回答

難病の人への支援についてですが、市では、ご指摘のとおり、お見舞い金の支給等は行っていません。
障がい福祉施策の中で、障がい者手帳等の有無にかかわらず、障がい福祉サービスの対象に難病の人を加えており、障がい福祉サービス事業において、お見舞い金の支給に代わるサービスを提供できるよう努めているところです。
そのため、難病の人を対象としたお見舞い金等の支援については、現在制度化する予定はありません。
なお、市では、指定難病の医療給付に係る支給認定申請のための住民票の写しや課税・非課税証明書の手数料について、減免を行っていません。
今後は、近隣市の現状や動向を確認しながら、手数料の減免について検討していきます。

全国大会等への出場者への激励等について

ご意見

スポーツや文化芸術に関する全国大会などへの出場者に対して、他市では教育委員会を窓口として、市長同席のもと激励会(簡単なもの)を開き、激励金を渡していました。
市では、スポーツ協会として行っているようですが、市長から激励されることでモチベーションが上がる人もいると思うので広報紙にも載せるなど検討をしてもらいたいです。

回答

全国大会出場者への激励会および激励金についてですが、スポーツ関係については、生涯学習課が窓口となり、市スポーツ協会より旅費の一部負担を行う制度があります。
また、政策秘書課において、市長交際費の支出および公表に関する基準により、激励金を支出することができる制度があります。
そのため、全国大会出場が決まった際などには、事前にご相談いただき調整を取ることとなります。

「地域体育祭」から「市民体育祭」への変更について

ご意見

体育祭開催について、市からコロナ禍以前のようにとのことで、分館(区・自治会)住民の意見を取りまとめてもらい、7月1日に理事会を開催しました。その結果、体育祭に参加しても良いという分館(区・自治会)は4分館のみでした。20分館中の4分館ですので、全体の5分の1しかありません。4分館のみで体育祭を開催するべきか悩みましたが、体育祭を中止にして代替え事業を行うという苦渋の決断に至りました。
これは、コロナ禍の影響というよりも、少子高齢化により競技参加を募る各分館の負担が大きく選手選出が困難な状況であるだけでなく、生活スタイルが変化しスポーツの楽しみかたが多様化している影響だと考えられます。また、禁酒・禁煙や屋台出店制限などがある体育祭に魅力を感じないとのことでした。
「市はコロナ禍以前に戻せと言っているが、地域のこの状況を把握しているのか」という厳しい言葉もいただきました。
また、標記にある「市民体育祭」の提案もいただきました。
近隣の川越市・飯能市・鶴ヶ島市は「市民体育祭」を開催し、広報等で競技案内をして市民の選手募集をしています。埼玉県のみならず、国内で多数の市町村が「市(町)体育祭」を開催しているのに、市はなぜ「地域体育祭」にこだわるのかということでした。高麗・高根・武蔵台地区が小中一貫になり、施設有効利用を模索しているが、当然グラウンドがあります。この3校のグラウンドに日高総合公園の4か所を年ごとに順番で「市民体育祭」を開催すれば地域の不公平感はあまりないのではないでしょうか。また、市民まつりのように出店を募れば、地域の活性化にもつながるのではないでしょうか。各公民館や地区体育協会が選手受け付けをすれば、綱引きのような地域対抗競技も行えるのではないかとのことでした。
本年の理事会の結果を見ても、「地域体育祭」は限界にきていると思われました。「地域体育祭」から「市民体育祭」の変更を検討してください。

回答

体育祭につきまして、ここ数年のコロナ禍の影響もあり、各公民館では中止や代替えイベントを行っていました。本年度につきましては、高萩公民館では中止となりましたが、他の5公民館では種目や時間を工夫して開催される予定となっています。
ご指摘のとおり、少子高齢化や生活の変化に伴い、体育祭の開催自体にさまざまなご意見もあるかと思われます。しかしながら、地域のお祭りや盆踊りなどの伝統行事がコロナ禍をきっかけとして継承されず、地域コミュニティの低下により市民同士のつながりが薄れていくことが危惧される中、市としては「地域の体育祭」を大切にし、一番身近な人々との交流の場を残していきたいと考えています。
市全体でのイベントとしては、市民まつり、ツーデーウオーク、かわせみマラソンなどを実施していることから、ご提案にある市民体育祭の開催は考えていません。地域コミュニティを維持していくためにも、各地域での体育祭を今後も進めていきたいと考えていますので、高萩地区においても工夫をして体育祭が開催できるよう、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

蜂駆除業者費用明細目安(悪徳業者に遭わないために)について

ご意見

自宅内(自宅・庭など)に蜂に巣を作られ、素人の住人では手に負えず、専門業者に依頼しました。
緊急でもあるため、言われるままに高額請求に応じることの無いよう前もって、推奨できる業者名と費用詳細を目安とし、広報などに掲載することを考えてほしいです。

回答

蜂駆除業者費用の目安につきましては、蜂の種類、巣の大きさ、巣の場所等の条件に基づき、各事業者が独自に定めていますので、市において費用の目安を算出し、公表することは困難です。
また、市において蜂駆除事業者を登録・指定している状況ではないことなどから、事業者名を公表することはできません。
なお、市民等からお問い合わせがあった際には、市公共施設で依頼実績のある事業者を参考としてお答えすることはありますが、必ず事前に見積もり金額を確認していただくようにお話しています。
今後とも、市ホームページや市広報などで、蜂の巣について注意を促していきます。

議会中継および全員協議会動画配信について

ご意見

日高市議会本会議(定例会の開会日、議案質疑日、一般質問、閉会日および臨時会)の様子をリアルタイムでのインターネット中継を希望します。
その際、発言者だけでなく議場全体の様子がわかるよう工夫を望みます。
また、全員協議会につきましてもリアルタイムでの動画配信を希望しますが、まずは後日配信となってもインターネット中継の導入を希望します。

回答

議会中継につきましては、本会議は、会議終了後およそ7日後に録画配信を行っています。ライブ配信導入の計画はなく、録画配信を継続していく考えです。
全員協議会につきましては、現在のところ動画配信の予定はありません。

議会内での時間切れへの議長采配について

ご意見

議会内での一般質問と答弁のやり取りの中で答弁を最後まで聞きたいです。
60分で打ち切るのではなく、臨機応変に多少の延長を求めます。
一般質問のやり取りの中で質問や答弁から着席までの移動時間を無くす等、やり取りの最初からテンポ良く進めてほしいです。

ご回答

一般質問における質問時間は、答弁を含め60分以内とされています(日高市議会先例集85)。このことから、答弁の途中であっても、質問時間を過ぎた段階で終了となります。

子どもインフルエンザ予防接種の無償化について

ご意見

現在、市では高齢者や受験生に対してインフルエンザ予防接種の費用を助成しています。隣の飯能市では生後6か月から中学3年生までの子どもは無償で予防接種ができます。
インフルエンザ脳症で急死する子どもがいます。インフルエンザ脳症は予防接種でしか防げません。
少子高齢化、物価高は続き、お金が無い家庭は注射を打たない選択をしています。幼稚園や学校でも毎年大流行、コロナウイルスもまだある中、死ぬかもしれないインフルエンザ脳症について知らない人も多いです。子どもだけでも無償化を検討していただきたいです。

回答

市では、法律(予防接種法)に基づきまして、各種の定期予防接種を実施しており、法律で「定期接種」に位置付けられた予防接種につきましては、全額または一部を公費で負担し、接種率向上による感染拡大防止に取り組んでいます。
インフルエンザの予防接種につきましては、「定期接種」に位置付けられている高齢者の接種に対して、一部を公費で負担しているところですが、子どもの接種につきましては、自己負担による接種をお願いする「任意接種」に該当しています。
市では、高校受験等を控えた重要な時期に接種する中学3年生および義務教育学校9年生に対して、限定的に全額を公費で負担し無料で接種できるよう支援しているところですが、「任意接種」につきましては、実施している支援を維持した状態で、新たな公費負担をすることは難しい状況です。

図書館でのコンセントの利用について

ご意見

他市の図書館と違って机に電源コンセントがないので付けてほしいです。

回答

図書室内の机、閲覧席等につきましては、読書や図書資料を利用しての調べもの等にご利用いただくために設置していることから、電源コンセントは設けていません。
一階カフェコーナー、二階学習席につきましては、空きスペースの有効活用として自由に利用できるようにしていますが、電源コンセントは設けていません。
また、自由スペースについては、パソコン、携帯電話等私物の電源コンセントへの接続はご遠慮いただいています。各公民館、文化体育館「ひだかアリーナ」等他の市公共施設についても同様となります。
ただし、貸館利用につきましては、室内の電源コンセントを利用できます。

大集会室の全身鏡設置について

ご意見

ダンスなどで利用することが多いため、全身を映すことができる鏡を付けてほしいです。

回答

高萩北公民館大集会室の鏡設置については、利用いただいている登録サークル団体から、数多くの要望をいただいてきました。このため、来年度予定している大規模改修工事に合わせて、新たに全身鏡を設置できるよう検討しています。
現段階では、工事のための詳細設計業務を委託しており、大集会室の壁面積、壁構造および設置可能な位置等を考慮したうえで、取り付け可能なものを設置するよう検討しています。

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更新日:2023年10月17日