平成30年3月号特集「くりくり元気体操で体力アップ!」
平成30年1月1日現在、日高市の高齢化率は30.98パーセント、市民の約3人に1人が65歳以上です。年齢を重ねると、医療や介護が必要になる人の割合が増えますが、特に75歳以上になると一層増加します。平成30年(2018年)1月1日現在75歳以上の人は約7,300人ですが、今後急速に増加し、2025年には約1万1,000人になると見込まれています。
「いつまでも元気で、住み慣れた地域で生活したい」という思いは、多くの人が持っているのではないでしょうか。「自分の行きたいときに、行きたい場所へ出掛けられる、そういった『今』の生活を継続できる体づくり」「体力に自信のない人が、行きたい場所に自分の足で行ける体づくり」が大切です。皆さんが生き生きと元気に生活していけることを目指し、「くりくり元気体操」を勧めています。
問い合わせ 長寿いきがい課高齢者支援担当(市役所1階5番窓口)
くりくり元気体操とは?
元気な人も体力に自信がない人も、取り組みやすい簡単な体操です。
体操のポイント
- 重りを手首や足首につけてゆっくりと動かします。
- 6種類の動作を10回ずつ行います。
- 棒状の重り(1本200グラム)で重さを200グラムから1.2キログラムまで調節できます。自分の体力に合わせて負荷をステップアップすることができます。
- 1週間に1回の体操を継続することで、筋力を維持したり、鍛えたりすることができます。
- 準備体操・整理体操を含め、1時間から1時間30分程度行います。
体操の効果
くりくり元気体操に参加している人を対象に、「片足立ちの秒数」「椅子からの立ち上がり回数(30秒間)」「歩行スピードに関する項目」の3項目の体力測定を実施しています。この3項目について、体操開始時と体操実施3か月時点の値を比べると、3項目とも数値が改善していました。また、体操実施6か月時点および12か月時点において、改善された数値が維持されていました。(参加者の平均値)
これらの項目が改善・維持することにより、「歩行時のふらつきが減る」「転びにくくなる」「立ち上がりや階段の上り下りがスムーズになる」などの効果が見込めます。
アンケート結果から
体操開始後の変化や良かったことはありますか?
(体操継続1年以上のグループ参加者60人を対象)
- 腰痛や膝痛が軽くなった。
- 灯油缶など重いものを持てるようになった。
- 両腕の力が強くなり孫を抱けるようになった。
- 体の動きが良くなった。体が軽くなった。歩くことが楽になった。
- 運動はとても気持ち良い。心も体も晴れやかな気持ち。
- 体力がつき、気持ちが前向きになってきた。
- 週1回会場に行くということに、張りができた。
- 友達ができて楽しい。会場での会話が楽しい。
楽しく体操を続けるコツ
くりくり元気体操は、従来の体操教室とは異なり、体操実施を希望する皆さんがグループを組み、主体となって体操を行うものです。
「運動は1人で続けることが難しい」とよく言われます。ご近所の仲間が集まって体操を行うため、自宅近くで体操ができ、近所の人同士で時にはおしゃべりを楽しみながら、継続して体操を行うことができます。グループで活動することで、参加する人のつながりを深め、お互いに支えあう雰囲気が自然と生まれています。
参加者の声
大八木 文子さん
骨折の後遺症で足がしびれていましたが、足の運びが軽くなりました。よく動けるようになりました。
川島 佐千子さん
スクワットや腕の上げ下ろしができるようになりました。良かったです。
名古屋 和政さん
みんなで和気あいあいと楽しく体操をしています。楽しいだけではなく、体力も上がったと話してます。体操を始める前は、1日に7,500歩程度歩いていましたが、今は1万5,000歩程度に増えました。歩数が増えても体は軽やかです。
平成28年10月に4グループからスタートした活動グループは、平成30年2月1日現在、21グループに広がりました!
週に1回くりくり元気体操に取り組んでいる市民は、約380人にのぼります。60歳代から90歳代まで幅広い年齢の皆さんが集まり、活動しています。
くりくり元気体操を仲間と始めたい!どうやって始めるの?
市では、くりくり元気体操を行うグループの活動を支援しています。グループが集まる場所に、職員が説明に伺います!お気軽に長寿いきがい課までご連絡ください。
活動支援の内容
体操に使用する重りの貸与、体操の効果測定(体力測定)、体操実施方法の指導など
支援を受けるためのルール
- 体操する仲間を集める(おおむね65歳以上5人以上)
- 体操する場所を確保する
- 活動人数分の椅子を確保する
- 体操は、週1回会場に集まって行い、まず3か月継続する
ボランティア活躍中!
くりくり元気体操を支えるボランティア「くりくりサポーター」が大活躍!
「自分自身の健康づくりとともに、地域で楽しく介護予防・健康づくり」を合言葉に、平成28年度および平成29年度の養成講座を修了した57人が、各グループで元気に活動中です。くりっかーくりっぴーの水色Tシャツが目印です。
「月に数回、各地区の皆さんと一緒にくりくり元気体操を行う」「体操実施時に動きのポイントをお伝えする」「参加者とお話しする」など、楽しく活動しています。活動中の皆さんの生き生きとした表情がとても印象的!
今後もくりくりサポーター養成講座を開催し、仲間を増やす予定です。日程は決まり次第お知らせします。
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更新日:2018年03月01日