平成29年11月号特集「高麗川マロンの魅力を全国へ」
日高市のブランド栗「高麗川マロン」。ブランド力の更なる向上等を目指し、日高市・株式会社かにや・女子栄養大学の3者共同で市の特産品「高麗川マロン」をふんだんに使用したお菓子(2種類)を開発しました。
日高市は県内随一の栗の生産地です。「高麗川マロン」「日高ぽロン」といったブランドが存在し、秋にはたくさんの人が栗を求めて日高市を訪れます。
しかし、近年では農業者の高齢化等の影響により、栗生産農家でも離農や規模の縮小が見受けられ、平成17年に約71トンあった栗の出荷量が平成28年には約30トンにまで減少しています。
そこで、市では改めて特産の「栗」に着目し、平成26年度から地場産栗の知名度向上、ブランド力強化、生産量増大に向けて、栗料理レシピコンテストやひだか栗フェスティバルの開催、パンフレット等の作成などを行ってきました。今回はその一環として、日高市産の栗の価格・取引単価を高め、生産者の収入とモチベーションの向上を目的に、官民学連携による栗を使った新たな商品の開発を進めてきました。
今年1月から2月にかけて女子栄養大学フードマーケティング研究室(指導:浅尾貴子先生)と商品開発検討会を開催し、アンケート結果や関係者との意見交換を踏まえてコンセプトやターゲットを決定、栗菓子8案の提案がありました。その案を基に、公募により事業者を選定し、商品開発に意欲的で一定量の生産ができ、販路も豊富な事業者として、株式会社かにやが製造を手掛けることとなりました
市としては、直接的な農業者支援だけではなく、営農継続につながる仕組みの構築という間接的な支援を行うことにより、生産者自らの自発性が高まることを期待しています。また、安価な取引額で大量に生産し、製品を流通させるのではなく、高付加価値化を図ることで、高いブランドイメージが作られるものと期待しています。
各製品のネーミングや商品の考案は女子栄養大学の皆さんが行いました。
「栗匠 高麗川ブラウン」は、日高市の栗をイメージできる語呂、こだわりと丁寧な技術を連想させ、覚えやすいようなネーミングに、「栗匠 栗饅まんじゅう頭」は、一般的な名称をあえて使用することで、今までの栗饅頭のイメージと実際に食べたときの味わいや食感とのギャップを楽しんでいただけるようなネーミングにしました。
各製品とも栗が主役であること、価格や味わいとして栗がなくてはならないお菓子を選定し、特徴を高めるようなレシピ考案やパッケージ選定等の商品開発を行いました。
株式会社かにやの水村真太郎社長は、「余計なものを使用せず、最高の原材料で仕上げることで、栗本来の味を輝かせることができた。」と語ってくれました。また、商品企画等を手掛けた食文化栄養学科4年の岩井綾花さんは、「栗をふんだんに使用して、おいしい商品ができた。栗農家が注目され、生産を盛り上げていくことにつながるようなお菓子ができたと思う。」と笑顔で語ってくれました。
生産者が継承してきた高麗川マロンの魅力、女子栄養大学の商品企画力やマーケティング力、株式会社かにやの匠の技と情熱が詰まったお菓子をぜひご賞味ください。
栗匠 高麗川ブラウン
高麗川マロンの渋皮煮を約18個使用した栗のテリーヌで、余計な原材料を使用せず栗本来の香り豊かな味わいを生かした高級感のある一品です。
9月20日に天皇皇后両陛下が市内で会食された際にも献上したもので、贈答用としても使用できるように桐箱の包装にもこだわりました。
販売価格
7,800円(税込み)
販売数
限定100本
内容
1本約600グラム、桐箱入り
販売方法
予約販売
予約方法
11月2日(木曜日)から、株式会社かにや全店で予約受付、予約から2日後以降に店舗で受け渡し
栗匠 栗饅頭
見た目は和菓子のお饅頭そのものですが、まるで洋菓子のような新しい食感が味わえる一品です。日高市産の栗を使った渋皮煮をまるごと詰め、「サクサク」「ふんわり」「ホロホロ」とした食感の皮で包みました。
販売価格
300円(税込み)
販売数
約1万個(売り切れ次第終了)
内容
1個約55グラム
販売方法
11月2日(木曜日)から、株式会社かにや全店で店頭販売
商品に関するお問い合わせ
株式会社かにや 高麗川店
営業時間
午前9時から午後7時
定休日
年中無休
住所
日高市高麗川1-13-6
電話番号
042-985-6161(代表)
高麗川マロンに関するお問い合わせ
産業振興課 農政担当
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更新日:2017年11月01日