平成27年度 第2回 日高市環境審議会の会議結果

会議結果は、次のとおりです。

平成27年3月16日

平成27年度 第2回 日高市環境審議会会議録

日時

平成27年9月29日 午後2時から午後3時30分

場所

日高市役所 2階 庁議室

公開・非公開

公開

非公開理由

なし

出席者

市長、行成美知代委員、増田直人委員、横手澄男委員、土井太郎委員、高根廣作委員、犬竹信一委員、中山貞男委員、石野眞菜委員、小島恵美委員、遠藤くに子委員、横手幸江委員、古屋房枝委員

欠席者

山田雅子委員、藤田聖委員

事務局

市民生活部長、環境課長、生活環境担当主幹、廃棄物対策担当主幹、生活環境担当主査

傍聴者

1名

担当部署

市民生活部環境課

議題及び決定事項等

議事

  1. 日高市環境基本計画(後期)(案)について
  2. その他

会議資料

会議の経過

事務局:(事務連絡)

  • 配布資料の確認
  • 出席人数12名 日高市環境審議会条例第6条第2項の規定により審議会が成立することを報告。

開会

市長:(あいさつ)

議事

議長:それでは、議事を進めさせていただきます。今回は、諮問事項が1件ございます。「日高市環境 基本計画(後期)(案)」について、事務局の説明を求めます。
事務局:資料1「日高市環境基本計画(後期)(案)に対する市民コメント募集結果」に基づき、「日高市環境基本計画(後期)(案)」について、担当より説明。
議長:ありがとうございました。諮問事項「日高市環境基本計画(後期)(案)」について、ご意見などがございましたらお願いいたします。
委員:「日高市環境基本計画(後期)(案)」の6ページにある「(3)自然環境」について、読む人にとってわかりやすい文章にしてほしい。
具体的に「(2)植生」では、“クリ・コナラ群落”とあるが、武蔵野の雑木林を代表する“コナラを中心としたイヌシデ・ヤマザクラ”に変え、“クヌギ・コナラ林”は“雑木林”にするとわかりやすいと思う。また、“シキミ・モミ林”の“シキミ”は日高市ではほとんど見られないので、“イヌシデ・モミ類などの雑木林”にすると、日高の里山的な環境がイメージしやすいと思う。
「(3)動物」では、コサメビタキやオシドリなど限定された季節に見られる鳥は“生息している”ではなく“観察できる”という表現にするのが適当ではないか。
8ページの「(4)生活環境 (2)水質」では、BOD測定値だけではなく、日高市ホームページにも掲載されている水生生物調査の結果を追加してほしい。高麗川にはどのような生き物が多く確認できているのかが大事なことであり、水生昆虫や魚類を追加することで高麗川や小畔川など周辺の川がより良いイメージになると思う。水質調査については、市民にとって親しみのある高麗川の巾着田から高麗神社にかけて調査を行っていないように思うが、何か理由があるのか。市民があまり訪れない地点より、親しみのある場所の調査地点追加と、これまでの調査地点の見直しを検討してほしい。
事務局:「(3)自然環境」については、ご意見を踏まえ校正します。「(4)生活環境 (2)水質」では、BOD数値だけではなく、水生生物調査結果を追加して掲載するよう検討します。水質調査では、経年比較をするために毎年同所で調査を行っています。今後、調査地点の見直しについて検討します。
委員:「進行する地球温暖化の影響に向けた適応策」を追記したことは、昨今の温暖化による影響を踏まえた事項を掲載しており、評価できる。資料1の「1」にある意見のように、武蔵野の面影を残し、農村景観を特色づける雑木林が日高市に残存していることの重要性を再認識し、保全していくことが必要である。
委員:日高市の自然は、奥秩父にあるような原生林とは違う。人口何万人といった多くの人が住んでいる中で作り上げられた自然である。これはとても貴重なことであり、今後も手を加えながら守っていかなければならない。
事務局:雑木林については個人的な所有地が多く、開発が進むと市として介入することが困難になります。日高市は人の生活の近いところに自然があります。手付かずにするのではなく、ある一定のルールを守りながら自然を保全していく必要があると思います。
委員:遊休農地面積の問題が増加しており、大きな企業に利用してもらうなど対応しているが、なかなか解決できていないのが現状である。計画内容は評価できる。
委員:本計画は施策内容が整理され、将来に向けた計画となっており評価できる。「森林間伐面積」とは何か。
事務局:木を等間隔で植え、ある程度生長すると森の中が混み合い、生長の悪い木が健全な木の生長を妨げてしまいます。そこで生長の悪い木を切って、森に光が差し込むようにし、木が健全に生長成長できるようにしてあげます。このような作業を間伐といい、その面積を示しています。
委員:騒音調査について、狭山日高線の調査を検討してほしい。自動車の利用が多くみられるため、何らかの対策、参考になるような交通量調査をお願いしたい。
事務局:狭山日高線の自動車騒音調査は平成28年に行う予定です。毎年1路線ずつ自動車騒音の測定を行っており、その結果はホームページで閲覧できます。
委員:工業団地や住宅が増え、抜け道として武蔵台、横手台団地内を利用する車が増えて困っている。また、狭い団地を走行する大型車両がみられる。走行する度に道路の亀裂や振動が多くなっているため、調査場所として検討してほしい。
事務局:抜け道となっているような箇所での大型車両交通量を把握し、交通規制等の対策を検討します。
委員:ごみ屋敷の問題は、今後課題になると思う。ごみに対する意識を一人一人が心がけながら生活することはたいせつなことであるが、それだけでは防ぎきれない。行政と自治会の連携が必要であると思う。対策は箇条書きにすれば簡単なことであるが、人間どうしのつながりが重要である。
事務局:ごみ屋敷の対応は、福祉的援助、火災等の危機管理、生活環境の3つに分けて担当しています。地域で住んでいるかたどうしでコミュニケーションを図っていただき、市がそれを支援するといった体制にしていきたいと考えています。
委員:日高市のごみ処理方法はもともと焼却型であったが、焼却炉の性能が悪くなると多くの汚染物質を排出してしまうため、太平洋セメントの資源化を含めたごみ処理に移行している。現在はこれまでの焼却型と太平洋セメントの資源化を合わせた方法でごみ処理を行っているため、日高市の二酸化炭素排出量は太平洋セメントが主ではないと思う。平成15年以前の焼却型でごみ処理をしていたときの大気汚染排出量や、二酸化炭素排出量、焼却残土問題などを、現在のごみ処理方法にしたことでどのような変化があったのかを比較する必要があるのではないか。大気汚染排出量は、ごみ処理と交通量に関連が深い。今のごみ処理方法に移行したことは生活環境改善のPRの材料に使えると思う。今後、審議会でもこのようなことを知っておくことも重要である。
また近隣で思わぬ殺人や振り込め詐欺、小・中学生にまで被害が及ぶ問題が増加している。防災も必要であるが、防犯面についての方針や施策の内容を追加してほしい。
事務局:太平洋セメントがあることによって二酸化炭素排出量が増加しているわけではないと理解しています。清掃センターで焼却していたときは、ダイオキシン類が排出されていました。その点で生活環境が改善されていると理解しています。防犯面については、生活環境保全の面から内容の見直しを検討します。
委員:埼玉県でもいまだに振り込め詐欺が多発している。区長会では警察と協力して年金支給日に必ず高麗川駅、ベイシア、マルヒロ、ヤオコーなどに分散してキャンペーンを行っている。日高市は被害防止という形で効果をあげていると思う。引き続き対策を続けるべきである。
委員:8ページの「(4)生活環境 (4)騒音・振動」について、場所や件数の基準はあるのか。
事務局:騒音規制法に基づき、国道、県道、二車線以上の市道については騒音の測定を行っています。日高市は、毎年1路線ずつ国道、県道の測定を実施しています。今年は国道299号で実施し、平成28年度は日高狭山線で実施する予定です。
委員:公表する機会が少ないと思うので、今回を機に、紙面に載せたり、簡易的な方法でお知らせがほしい。国道299号は改善されたのか、など気になる。
委員:交通量が多いのに歩道がない箇所がある。通学する高校生や通勤者へ配慮した道路整備をして欲しい。
事務局:主管課と連携して取り組みます。
委員:日高市には特徴的な自然と人間との関わりがある。今回のような計画を、社会人教育や小・中学校の教育にフィードバックできないか。雑木林はなぜあるのか、雑木林と原生林の違い、人の手が加えられた二次林が生物多様性に与える良い影響など、子どもや社会人などに浸透していないと感じている。環境教育を展開し、子どもたちに日高市の素晴らしい自然とその意義を理解していけるようにしてほしい。また、災害は日高市でも起こり得る可能性があるため、地球温暖化問題だけではなく、防災教育もぜひ行ってほしいと思う。
委員:公園の設置箇所は近年増加しており、子どもからお年寄りまで利用する施設である。健康遊具を設置して有効活用していくことがたいせつだと思う。
事務局:高齢者が多いため、健康遊具の設置について、今後主管課と連携して検討します。
委員:毎月観察会を開催しているが、ボランティアを含めた人材発掘が重要となってきている。今後、市と連携して民地への環境保全に取り組めるような人材の育成と発掘が可能な体制の構築が可能か。
事務局:ボランティア登録などを行い、市と連携した人材の発掘に努めます。
議長:ほかにご意見はございますか。ご意見がないようですので、以上をもちまして、諮問事項「日高市環境基本計画(後期)(案)について」終了させていただきます。続きまして、「その他」について、事務局から何かございますか。
事務局:担当より「スプレー缶、使い捨てライターなどの分別方法変更のお知らせ」、「市の指定袋変更のお知らせ」について説明。
議長:委員の皆様には長時間にわたりご審議をいただきまして、ありがとうございました。平成27年度第2回日高市環境審議会を終了させていただきます。ご意見ご質問などがございましたら、10月16日(金曜日)までに事務局へお願いします。皆様たいへんお疲れさまでした。

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更新日:2017年03月01日