文化財ニュース 武蔵高萩駅の文化財展示コーナーが新しくなりました【令和6年5月22日掲載】
文化財を適切に保存し、次の世代へ引き継いでいくため、日々文化財の調査を進めています。
近年実施した文化財の調査や遺跡の発掘調査などについて紹介します。
武蔵高萩駅の文化財展示コーナー
武蔵高萩駅の自由通路に文化財展示コーナーがあるのを皆さんご存じでしょうか?
武蔵高萩駅のさくら口から改札のある2階へ階段を登ると、正面にガラスケースがあります。そこで写真パネルや解説板で、市内や武蔵高萩駅周辺の文化財について紹介しています。
このたび、「ひだか歴史名勝」の認定に合わせて展示をリニューアルしました。
ひだか歴史名勝
歴史、自然、人物など、ここにしかないと感じられるもの60選を「ひだか歴史名勝」として認定しました。
60の歴史名勝はテーマごとに20の「地域物語」にまとめられています。それぞれの「ひだか歴史名勝」がひとつの展示資料となり、「地域物語」がひとつの展示室、日高市全体がひとつの大きな博物館となるようなイメージです。
新しくなった武蔵高萩駅の文化財展示コーナー
今回、武蔵高萩駅の文化財展示コーナーでは、「ひだか歴史名勝」に認定された地域物語のうち、高萩地区にまつわる2つの地域物語について紹介しています。
地域物語 第15編 「もののふが駆け抜けた鎌倉街道」
鎌倉幕府は武士の移動や物資の輸送のため、鎌倉を中心に街道整備を行い、主要なものは鎌倉街道と呼ばれました。日高市内にも鎌倉街道が通っており、現在も交差点や踏切の名前に鎌倉街道の名が残されています。人や物資の移動のための重要な道路であったため、戦の舞台となることもありました。
地域物語 第16編 「日光街道杉並木と高萩宿」
日高市内東部を南北に通る国道407号線は、江戸時代に八王子と日光東照宮のある日光を結ぶために整備された、日光脇往還と呼ばれる道でした(日光街道、千人同心往還とも呼ばれます)。高萩には宿が置かれ、宿場町として栄えました。日高市から鶴ヶ島市にかけての街道沿いには、17世紀後半に整備された杉並木が残され、「日光街道杉並木」として親しまれています。
ひだか歴史名勝ナビを活用してみてください!
武蔵高萩駅自由通路の展示コーナーや、市内18か所の文化財説明板、観光案内板に2次元コードが設置してあります。コードを読み込むと、ひだか歴史名勝ナビへアクセスすることができます。
ひだか歴史名勝ナビでは詳しい解説や、地域物語のコースマップなども見ることができます。ぜひご活用ください。
更新日:2024年05月22日