令和元年度 第1回学校給食センター運営委員会の会議結果
会議結果は、次のとおりです。
令和元年9月25日
第1回 日高市学校給食センター運営委員会会議録
日時
令和元年8月23日 午後3時30分から4時50分まで
場所
日高市学校給食センター 2階 会議室
公開・非公開
公開
非公開理由
なし
出席者
細谷委員、新井委員、稲村委員、半田委員、関口委員、諸井委員、島津委員、福島委員、和田委員、安原委員、土屋委員、寺島委員、土肥委員、今牧委員
欠席者
川南委員、花家委員
説明員
学校給食センター所長
事務局
教育部長、教育部参事、教育総務課長、学校給食センター所長、栄養士、主任
傍聴者
なし
担当部署
教育委員会教育総務課学校給食センター
議題および決定事項等
1.議案第1号 平成30年度学校給食会計歳入歳出決算の認定について
決定事項等
原案のとおり認定された。
会議資料
03 平成30年度決算書 (PDFファイル: 85.8KB)
05 学校給食費の改定について(諮問) (PDFファイル: 91.3KB)
会議の経過
議案第1号 平成30年度学校給食会計歳入歳出決算の認定について
説明要旨
会議資料に基づき、事務局から説明を行い、本会計の安原監事から監査報告がなされた。
質疑
【委員】収入未済額はどのようにして回収する予定なのか。
【事務局】各学校にご尽力いただいているが、給食センターとしても給食費未納の保護者に対し学校に納付状況を確認するよう依頼する文書を発送したところ、前年度に比べて滞納繰越分の納付額が増加した。また、経済的に給食費の納入が困難な世帯については、就学援助や生活保護の制度を担当する部署と連携して対応したい。
審議結果
原案のとおり認定された。
その他
(1)学校給食費の改定について
説明要旨
食材費の上昇等による学校給食費改定の必要性について事務局より説明し、必要と思われる給食費改定額を試算、併せて改定に向けたスケジュール案を提示した。
質疑等
【委員】小・中学校とも繰越金が増加しているが、給食費の増額改定が妥当なのか。増額することで繰越金も増えてしまわないか。
【事務局】繰越金の増額は、当初設定していた額では納入事業者への円滑な支払いには不十分な場合があることが判明したため、それに対処した結果である。今回の改定は食材費の上昇に対応するためで、直接繰越金の増額に結びつくものではないと考えるが、委員のご指摘と同様のご意見もあろうかと考えるので、円滑な支払いのためにどの程度の繰越金が妥当か検討したい。
【委員】給食の献立を見ていて思うのだが、給食に牛乳は必要なのか。1食当たり単価に占める牛乳費の割合がかなり高いように思う。
【事務局】牛乳に含まれる栄養素等にはエネルギー、たんぱく質、カルシウム等があるが、牛乳を飲用することで得られるこれらの栄養摂取量を他の食材で代替しようとすると、牛乳費の価格で補うことは大変困難である。牛乳に関してはいろいろな意見があるが、一汁一菜あるいは二菜という日高市の給食の現状を考えると、子どもたちに必要な栄養摂取量を提供するために牛乳は必要なものと考える。
【委員】栄養摂取量やバランスは大事なことで、それをきちんと提供することが求められているということはよくわかるが、給食は子どもたちにとって大きな要素であるので「楽しみ」という点にも配慮してほしい。「この献立ならお茶のほうがおいしく食べられるんじゃないか」と残念に思うこともある。「牛乳を全廃しろ」というつもりはもちろんないが、通常牛乳が提供される中で「この献立の時はお茶」といった配慮はできないか。
【事務局】子どもたちにこの栄養素をこれだけ摂ってもらうということを定めた「学校給食摂取基準」の考え方に基づいて給食を作っており、難しい。牛乳と和食の組み合わせについてはいろいろな意見があるが、給食の時間の中で必要な栄養量を摂ってもらうためにはやむを得ないことと考える。
【委員】「難しい」から始まるのではなく、「どうしたらできるか」前向きに考えてもらえるとありがたい。近ごろ子どもから「給食がおいしかった」という声を聞かなくなった。給食費の少額の負担増でも家計にとって厳しい家庭もあるだろうし、中には嫌な言い方だがあえて払わない家庭もあると思う。そういった中で「この給食なら給食費の改定も仕方ない」と思えるような内容がほしい。栄養に配慮しながら毎日の給食を作るのは大変なことだと思うが、月に一度でも子どもたちから歓声が上がるような給食を提供できるなら、試算の内容は容認できるものだと個人的には思う。
【委員】親としては給食費を納めている以上、子どもには給食を楽しんで食べてもらいたいし、しっかりと食べてほしいと思っているが、献立によっては子どもに不人気だろうと思うものもある。残菜の量についてどう考えているか。また、かなりの量の牛乳が飲み残しになっているようだが、飲み残しが多いなら100ミリリットルで提供しても良いのではないか。カルシウムの標準摂取量は決まっているのか。
【事務局】残菜については毎日計量しており、不人気な献立があることも承知している。しかし、栄養のバランスや摂取量のことを考えると、そのような献立も提供する必要がある。その中で、どうしたらより子どもたちに食べてもらえるか、加熱時間や食材のカットサイズを変えてみるなど、給食センターとしても工夫を続けている。栄養士も自身の目で残菜量を確認し、次回の献立編成の際の参考にするなど、残菜量の抑制に積極的に取り組んでいる。なお、カルシウムについては1ヶ月平均で1食当たり350ミリグラム(小学校中学年)の摂取基準がある。
【委員】牛乳を飲み残すということは、結局出しても飲んでいない、ということになる。「牛乳の飲み残し」と「牛乳にあった献立」ということ、牛乳費は主食費とほぼ同額を占めることを考えると、試算のとおり改定するにしても月の半分くらいは牛乳をなくし、その分を主食費や副食費に回して、ちょっと豪華にあるいは珍しい献立を出せれば子どもたちも喜ぶのではないかと思う。
【事務局】現状の日高市の給食は基本として「主食・副食・牛乳」の構成をとっている。主に献立の内容に係るご意見と承ったので、内部で検討したいと思う。
【委員】小学校と中学校の給食費に1,000円近い差があるが、この差は何か。提供量の差か。
【事務局】学校給食摂取基準では、小学校の児童と中学校の生徒で摂取するカロリーや栄養量は大きく変わる。よって同じ魚でも小学校よりも中学校の方が若干大きく、牛乳も小学校よりも中学校の方が多い。このようなことの積み重ねから、小学校と中学校で給食費に差が生じる。
【委員】中学生になると、特に女の子で体型等を気にして給食を残す子が多くなるということを聞いたが、給食はきちんと計算されて作られており、必要なカロリーなどを摂取するのだから、1食分をしっかり食べても太る・太らないには関係ないと思う。運動部の子などはしっかり食べないで部活動に参加すると貧血を起こすことも懸念されるので、機会があったら栄養士からそういうことも話してあげられたら良いと思う。
【委員】栄養摂取量が月単位の平均で計算されるのならば、丼物やめん類などの提供で給食費の抑制を検討してみるのも可能なのかと思った。節約メニューではないが、普段あまり使わない食材などを工夫して使用すれば、子どもたちにも食べてもらえるのかと思う。
(2)その他
事務局から以下を報告した。
令和元年度学校給食事業計画について
本来なら今年度の学校給食事業計画や給食会計予算について丁寧にご説明するところだが、会議の予定時間が超過しているため、資料をご一読いただきたい。
学校給食センター整備関係について
昨年度「学校給食センター整備計画市民検討会議」を立ち上げ、学校長、保護者、知識経験者の他、公募による市民の方にも参加いただき、「子どもたちにどのような給食を提供すべきか」という観点から整備計画案の検討を進めてきた。委員の皆さんに熱心な議論をいただき、完成に近づきつつある。今後運営委員会においても、これからの学校給食のあり方についてご報告させていただくことがあろうかと考えている。
建物が老朽化し、国が定める衛生管理基準への対応が難しくなっているが、給食センターの職員が、施設の安全管理と衛生管理の徹底を図り、安心、安全な給食を子どもたちに提供するよう努力していく。
意見等
特になし。
更新日:2019年10月02日