学校給食の歴史
日高市の学校給食の歴史
昭和38年3月 | 日高町学校給食センター設立(現高麗川小学校敷地内) |
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昭和38年9月 | 小学校給食開始 |
昭和38年11月 | 中学校給食開始 |
昭和41年4月 | 脱脂粉乳によるミルク給食を牛乳に切り替える |
昭和42年8月 | 厨房機器の増設 |
昭和48年8月 | 施設の拡張、厨房機器の増設 |
昭和52年5月 | 新学校給食センター建設(現在地に移転) |
昭和54年4月 | 厨房機器の増設(調理規模8,000食) |
昭和55年7月 | 厨房機器の増設(調理規模10,000食) |
昭和58年4月 | 第二学校給食センター建設 |
平成9年9月 | 小・中学校牛乳保冷庫設置 |
平成10年8月 | 第一学校給食センター調理室吸排設備等設置 |
平成19年9月 | 第一・第二センター業務統合 |
平成21年9月 | くりっかー・くりっぴーの絵入りPEN(ポリエチレンナフタレート)食器導入 |
令和2年4月から令和5年3月まで |
学校給食センター施設の長寿命化を図るため、関連する工事等を実施 |
令和5年1月 | トレイをアルマイト製からFRP(繊維強化プラスチック)樹脂製に変更、PEN食器更新 |
令和5年4月 | 調理・配送業務委託開始 |
日本の学校給食の歴史
明治22年 (1889年) |
山形県鶴岡町私立忠愛小学校で貧困児童を対象にし、昼食を与えていたのが学校給食の始まりと言われています。忠愛小学校での給食は、現在の学校給食のように、学校で調理された食事を教室で給したものでした。当時の給食は、おにぎり・焼き魚・漬け物でした。 |
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大正3年 (1914年) |
東京の私立栄養研究所(佐伯矩博士設立)で、文部省の科学研究奨励金を得て、付近の学校の児童に学校給食を実施しました。 |
大正8年6月 (1919年) |
東京府では、私立栄養研究所佐伯所長の援助を受けて、管内小学校にパンによる学校給食を実施しました。 |
大正12年10月 (1923年) |
発学73号文部次官文部次官通牒 「小学校児童の衛生に関する件」が発せられました。この中で、児童の栄養改善方法として学校給食が奨励されました。 |
大正15年 (1926年) |
学校衛生技師会議の文部大臣諮問事項に対する答申に「学校給食ノ実施ヲ促スコト」と出されました。 |
昭和7年9月 (1932年) |
文部省訓令第18号「学校給食臨時施設方法」が定められ、初めて国庫補助によって貧困児童救済のための学校給食が実施されました。 就学率を高めることや児童の体位向上などが目的とされていました。 |
昭和15年4月 (1940年) |
文部省訓令第18号「学校給食奨励規定」で従来の貧困児だけでなく、栄養不良、身体虚弱児童も対象に含めた栄養的な学校給食の実施が図られました。 |
昭和19年3月 (1944年) |
6大都市の小学生児童約200万人に対し、米・みそ等を特別配給して学校給食を実施しました。 |
昭和21年12月 (1946年) |
文部・厚生・農林三省次官通達「学校給食実施の普及奨励について」が発せられ、戦後の新しい学校給食を開始しました。東京・神奈川・千葉の3都県で試験給食を開始しました。 |
昭和22年1月 (1947年) |
全国都市の児童約300万人に対し学校給食を開始しました。アメリカから無償で与えられた脱脂粉乳で給食が始まりました。 |
昭和24年10月 (1949年) |
ユニセフ(国際連合児童基金)からミルクの寄贈を受け、ユニセフ給食が開始されました。 |
昭和25年 (1950年) |
8大都市の小学生児童に対し、アメリカ寄贈の小麦粉により初めて完全給食を開始しました。 |
昭和26年 (1951年) |
給食物資の財源であったガリオア資金(アメリカの占領地域救済資金)が6月末日で打ち切られました。国庫補助による学校給食の継続を要望する運動が全国で繰り広げられました。 |
昭和27年 (1952年) |
小麦粉に対する半額国庫補助が開始されました。 4月から、全国全ての小学校を対象に完全給食が実施されました。 |
昭和29年6月 (1954年) |
第19国会で「学校給食法」が成立、公布されました。学校給食法施行令、施行規則、実施基準等が定められ、法的に学校給食の実施体制が整いました。 これまでと違い、食事についての正しい理解や望ましい習慣を育むと同時に、学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うなど、学校給食を教育の一環として捉えていくことになりました。 |
昭和31年 (1956年) |
「学校給食法」が一部改正され、中学校にも適用されるようになりました。「夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律」が公布されました。 |
昭和32年5月 (1957年) |
「盲学校、ろう学校及び養護学校の幼稚部及び高等部における学校給食に関する法律」が公布されました。 |
昭和33年1月 (1958年) |
文部省管理局長より「学校給食用牛乳取扱要領」が通知され、学校給食に牛乳が供給されるようになりました。 |
昭和37年4月 (1962年) |
学校給食栄養所要量の基準が改定されました。 |
昭和38年 (1963年) |
脱脂粉乳に対する国庫補助が実現し、ミルク給食の全面実施が推進されました。 |
昭和46年4月 (1971年) |
体育局長通知「学校給食の食事内容について」により、標準食品構成が示されました。 |
昭和51年4月 (1976年) |
米飯給食が正式に位置づけられました。 |
平成元年3月(1989年) | 「小学校学習指導要領」、「中学校学習指導要領」が改正され、学校給食は「特別活動」の中の「学級活動」に位置づけられました。 |
平成16年5月(2004年) |
栄養教諭制度の創設を柱とする「学校教育法等の一部を改正する法律」が公布されました。 |
平成17年4月(2005年) | 「栄養教諭制度」が開始しました。 |
平成18年4月(2006年) | 食育推進基本計画が実施されました。 |
平成20年3月(2008年) | 「小学校学習指導要領」、「中学校学習指導要領」が改訂され、総則に「食育の推進」に関する規定が盛り込まれました。 |
平成21年4月(2009年) | 学校給食法の一部改正が施行され、食育の観点から学校給食法の目標を改訂されました。また、法改正を受けた学校給食実施基準および学校給食衛生管理基準等が告示されました。 |
平成27年3月(2015年) | 文部科学省から「学校給食における食物アレルギー対応指針」が発行されました。 |
令和3年2月(2021年) | 学校給食実施基準等の一部が改正されました。 |
令和3年4月(2021年) | 第4次食育推進基本計画が実施されました。 |
世界の学校給食の歴史
![]() ドイツ (1790年・寛政2年) |
ミュンヘンで、ルフォンドという人が貧困児童にスープ与えたのが始まりと言われています。 世界各国で実施されるようになったのは、19世紀中頃と言われています。産業革命の影響で、欠食児童が増加し、これを救済するために始められました。 |
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![]() フランス(1720年・享保5年) |
私立学校で給食が始まったという、もっとも古い記録が残されています。1849年 「学校給食法」が法制化され、実施されました。パリでも貧困児童救済のために始められました。 1925年頃から 「学校給食法」はフランス全土に浸透しています。 |
![]() アメリカ(1855年・安政2年) |
ニューヨークで始められました。 1930年代 不況と失業者のあふれる時代。連邦政府は余剰農産物を買い上げ、無償で学校などに配給することで農家と子供たちを応援しました。 1946年 全米学校給食法が制定される。連邦政府が州に対して補助金を交付して、非営利的な給食プログラムが行われるようになりました。 |
![]() イギリス(1864年・元治1年) |
貧困児童給食協会が設立され社会事業として開始されました。1906年に「学校給食法」が制定され、1979年サッチャー政権の行財政改革により無償の学校給食は原則的に廃止されました。 1992年に学校給食は政府の手を離れ、民営化されました。 |
![]() スイス(1887年・明治20年) |
ジュネーブ市の慈善団体によって学校給食が実施されました。 |
![]() ベルギー(1888年・明治21年) |
篤志家による貧困児童救済の学校給食が始められました。 |
![]() 韓国(1953年・昭和28年) |
朝鮮戦争が終わり、ユニセフなどの支援物資を供給したのが始まりとされています。「国民学校」(日本の小学校にあたる)で、この年に、児童に穀物などの食糧が無償で供給されました。その後約20年間、外国の援助による学校給食が実施されていました。援助が終わっても、韓国政府や父母の負担により、現在も続けられています。 |
更新日:2023年05月02日