平成30年度第2回いじめ問題専門委員会の会議結果

会議結果は、次のとおりです。

平成31年2月20日

平成30年度 第2回 日高市いじめ問題専門委員会会議録

日時

平成31年2月20日(水曜日)午後1時30分から3時12分まで

場所

日高市役所5階501会議室

公開・非公開

公開(一部非公開)

非公開理由

個人が特定される可能性があるため

出席者

伊藤委員、五味渕委員、平井委員、高野委員、橋本委員、加藤委員、山中委員

説明員

教育センター松本指導主事

事務局

中村教育長、吉野教育部長、島津教育部参事、学校教育課野村課長、教育センター松崎所長、学校教育課橋本指導主事、教育センター松本指導主事

傍聴者

0人

担当部署

学校教育課・教育センター

会議資料

  1. 積極的ないじめ認知といじめ解消に向けた取組について(資料1から4まで)

議題および決定事項等

  1. 積極的ないじめ認知といじめ解消に向けた取組について

会議の経過

あいさつ

【教育長】大津市のいじめについて判決が出た。この事件をきっかけに法整備がされ、いじめ問題専門委員会が発足された。反省するきっかけとなる事件であった。本市では重大事態となる事案はないが、資料等を少しずつ改良してきた。本日もご意見をお願いしたい。

【委員長】野田市の虐待には、歪んだ親の愛を感じる。教育委員会、学校がいじめ事案を放置した場合の罰則も含めて国会は動いている。本市においては、重大事態となる前に認知していただきたい。

議事

1.積極的ないじめ認知といじめ解消に向けた取組について【教育センター松本指導主事より資料1から4について説明】

  • いじめ認知率の経年変化が分かるような資料とした。
  • 県のいじめ認知率の平均は、小学校2.6パーセント、中学校1.5パーセントであった。
  • 資料は2学期までの報告をまとめている。いじめの認知が0パーセントの学校があったが、3学期にいじめを認知し、対応している。
  • いじめの内容は、言葉でいじめられるものが多い。また、パソコンや携帯・スマホ等、ネット関係の内容が目立つようになってきた。
  • 抽出調査(各学校小6、中2の1学級)では、自分専用の携帯・スマホの所有率は、小学校41.2パーセント、中学校75.1パーセントであった。
  • 積極的ないじめ認知に向けた取組として、アンケート調査やさまざまな相談を実施している。本市は、児童生徒の学級満足度が全国平均と比較して高い。生活ノートの表現や文字の質の変化等、小さなSOSも見逃さないようにしている。
  • 県から配布された「平成29年度 いじめ重大事態の発生状況と再発防止に向けた取組」には、具体的な事例があるので参考にしていただきたい。

【委員】子どもたちが全員、携帯・スマートフォンを持つようになったら、どのように規制するか大変だと思う。

【委員】実際は、この数値よりも高い所有率であることも考えられる。

【委員】小学校から中学校に進学し、いじめの認知率が減少している学校と増加している学校がある。何か取り組みに変化があったのか。

【事務局】人間関係について、学級単位だったものが部活動等、幅が広がることが考えられる。また、生徒が主体的となっていじめ防止に取組む中で積極的に認知した結果、認知率が高くなった学校もある。

【委員】中1ギャップとは全国的なものか。

【委員】小学校までは学級担任だったものが、中学生になり教科担当というのが大きいのではないか。そこまで今の子どもはタフではない。

【教育長】不登校は増えている。以前より子どもには「中学校の先生とはゆっくり話ができないよ」と言っていた。送り出す側も覚悟や指導が必要となる。

【委員】1日体験等はないか。

【教育長】行っている。日高市は、小中の連携がしやすい。

【委員】データとして表れる前に「いじめない子」「いじめに耐えられる子」にしたいが、何とかならないか。

【教育長】道徳等で日頃から指導を行っている。

【事務局】本市では、人権に視点をあてた授業を行っている。子どもの内側から未然にいじめを防ごうとすることが必要である。ある中学校のように、生徒が主体となったいじめ防止の取り組みを広げていきたい。毎年、夏休みに行われる児童会・生徒会サミットで具体的な策を考えている。

【教育長】3年間の人権教育の委託は大きな効果があった。全小中学校で行った。

【委員】いじめの内容は、自分たちで解決できるものとできないものがある。特に金品、恥ずかしいこと等は割合ではなく件数が重みを持つ。データの活用の仕方も考えたい。非行につながるもの、家庭に原因があるもの等、さまざまである。学校が忙しいことは分かっている。難しい問題である。

【事務局】金品について、小学校は消しゴム等、中学校は部活動で使うものが該当する。引続き指導していく。

【委員】SNS等は元に戻せない。拡散される。一方はいたずらのつもりだったとしても、他方は傷ついている。誰にも言いたくない。そういう子どももいる。学校でもチームワークで見守ってほしい。

【委員】いつから「いじられる」という言葉が生まれたのか。特に男の子は注意しなくてはいけない。

【委員】いじめは、一対一で起きたのか、集団だったのか。

【事務局】ほとんどの事案が一対一である。

【参事】以前は女子による集団で、日によって無視をする相手を変えることがあったが、今は分かりにくく仲間はずれをしているように感じる。

【委員】賢い子ほど手が込んでいる。

【委員】高根小・中学校のいじめが少ないのはなぜか。

【事務局】朝のあいさつや声の出し方、表情等から細かく子どもを見ている。不登校の数が極端に少ない学区である。学校な大好きな子どもが多い。取り組みを市内にも広めたい。

【委員】学校の規模はどの程度なのか。

【教育長】目が届きやすい。学級にいる人数が少ない。

【委員】想像力が乏しい。昔は、そういうものを子どもも教員ももっていた。もう一つ感じことは、簡単に死ぬなと思う。いかに悲しむ人がいるか。非行にはサインがある。落書きから暴力への発展など。いじめにも段階があるのではないか。それを見逃してはいけない。マニュアル等の必要性がある。

【参事】教員が若返っている。生徒指導が大変だった時代のことが伝わっていない。事例を整理し、伝えていく必要がある。

【委員】今の大人で「正社員になりたくない」という40代がいる。個で生きていて、周りとつながらない人が増えている。80-60-40代のように、20年ごとに波があるように言われている。

【委員】いじめは時代の最先端を使って行われていく。経験のない者が指導をしなくてはいけないところが難しい。教師自身も学ばないといけない。SNSは証拠を残しながらいじめている。いじめる側も無知である。

【委員】安否確認のためだけにスマホを持たせることに反対である。一方で法改正していじめについて厳罰化している。矛盾していると思う。

【教育長】包丁と同じ。使い方次第と言うこと。想像力を持つということを子どもたちに指導したい。

【委員】日高市は、今後もスマホ等を学校に持ち込まないか。

【教育長】自己責任としたい。以前、自転車の行動範囲も自己責任としたら保護者が困っていた。「上から言ってもらうと助かる」ではなく、なぜ良いのか悪いのかを問いたい。高萩北小・中学校のBJプロジェクトも親子で考える機会としている。

【委員】保護者、家族を教育したほうが良いと私も思う。

【委員】親よりも子どもの教育が大切だと思う。子どものほうが素直で入りやすい。子どもが親に教えるようになる。こういう発想もある。

【委員】親に理解してもらう努力が必要となる。

【委員】中学校の不登校は何人くらいいるのか。

【事務局】県平均と比較すると若干多い。前年度から引続き不登校の生徒もいる。

【委員】主な理由はなんであるか。

【事務局】人間関係などが考えられる。適応指導教室ユリイカに通級する子どももいる。

【委員】どのように学力をつけているか。

【事務局】学校での別室対応、ユリイカでの学習、自宅学習システム等を活用している。

【委員】保護者は、子どもが再度登校できるようになることをあきらめているのか。

【教育長】さまざまであるが、学校は必ずアクションを起こしている。虐待等が疑われる場合もある。個々の対応が必要となる。

【委員】私が関係する学校も不登校の理由は、いじめではなくさまざまだった。先生たちは個別によく対応していた。

【委員】不登校は母親が自分を責めたり、子どもを認められなくなったりしてしまう。母親のケアが必要となる。

【委員】SNS等、うそがまかり通ってしまっている。教育の力でなんとかしたいと個人的に思う。

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更新日:2019年10月07日