下水道のしくみ
汚れた水がきれいな水に戻るまで
みなさんの家の近くにある『道路側溝・水路・私設下水道管』は、下水道(公共下水道)ではありません。
下水道は、みなさんの家庭や工場から出る汚水を下水道管に流し、浄化センターに集めて処理し、きれいな水にして川に帰すものをいいます。
排水設備
家庭から出る汚水を公共下水道に流すために、個人が自らの費用で工事し、管理する設備です。
公共下水道
市の費用で建設し、管理する施設です。
中継ポンプ場
下水道は勾配を利用し、汚水を自然流下により運びますので、下流に行くほど下水道管が深くなります。
このため、ポンプを使い、汚水を高い位置に汲み上げ、再び勾配を利用して汚水を運ぶための施設です。
浄化センター
下水道管を流れてきた汚水を川に放流する前に処理・浄化しています。
現在最も多く採用されている処理・浄化の方法は活性汚泥法です。この方法は、エアレーションタンク内に空気を吹き込みながら、微生物を含んだ泥(活性汚泥)を汚水に混合し、微生物に汚水中の有機物を摂取させた後、活性汚泥を沈殿・除去するものです。
下水道のはたらき
快適な生活環境に
道路側溝や水路に垂れ流しされていた生活雑排水がなくなりますので、悪臭や蚊・ハエの発生などを防止し、快適な生活環境を創造します。
トイレを快適に
清潔で、快適な水洗トイレが使用できるようになります。また、汲み取りの心配や浄化槽の管理といったわずらわしさから解放されます。
川をきれいに
下水道の整備により、これまで川を汚す原因であった生活雑排水が、川に流れ込まなくなりますので、川がきれいになります。
土地の有効利用
浄化槽や汲み取りの便槽が不要となり、庭などに使用できますので、大切な土地を有効利用できます。
更新日:2018年07月06日