令和6年度 第1回 日高市上下水道事業運営審議会の会議結果
日時
令和6年6月27日(木曜日)午後1時30分から3時15分まで
場所
日高市役所 2階 庁議室
公開・非公開
公開
非公開理由
なし
出席者
大澤博行委員、加藤大輔委員、横尾貴文委員、内野美葉委員、大澤尚委員、梶田あゆみ委員、金子誠委員、小泉敬子委員、比留間智恵子委員、森志津子委員、佐野修一委員
欠席者
谷本和歌子委員
説明員
【水道課】下田課長、清水主幹、鎌田主幹、新田主幹
【下水道課】鹿山課長、松本主幹
事務局
加藤上・下水道部長
【水道課】下田課長、清水主幹、鎌田主幹、新田主幹
【下水道課】鹿山課長、武田主幹、松本主幹、石森主幹、鶴岡主査
傍聴者
1人
担当部署
上・下水道部下水道課
議題および決定事項
議題
- 諮問事項
(1)水道事業
・水道料金のありかたについて
(2)下水道事業
・下水道使用料及び農業集落排水施設使用料のありかたについて - 報告事項
(1)下水道事業
・高麗汚水処理施設の今後について - その他
会議資料
【水道事業】
- 水道料金のあり方について(資料1・1ページから7ページまで)(PDFファイル:171.4KB)
- 水道事業の概要について(資料2・1ページ)(PDFファイル:122.5KB)
- 水道事業の概要について(資料2・2ページから3ページまで)(PDFファイル:155.3KB)
- 水道事業の概要について(資料2・4ページ)(PDFファイル:3.8MB)
【下水道事業】
会議の経過
- 開会(司会:事務局)
- 会長あいさつ(大澤博行会長)
- 市長あいさつ
- 諮問書の提出
谷ケ崎市長から大澤会長へ諮問書を提出 - 議題
(1)諮問事項
【水道事業】
- 水道料金のありかたについて
- 事務局より、水道資料1、水道資料2を用いて説明
委員:資料2の2ページ、3ページに、水道事業における令和5年度の業務委託と工事について報告されています。その中で、いくつか令和6年度へ繰り越しているものがありますが、繰越理由を教えてください。
事務局:高萩浄水場電気・機械設備等更新工事実施設計業務につきましては、全面的な改修を予定しておりますが、ポンプの選定や更新設備の種類、配管等を含めた施設の最適化の検討に時間を要するため、令和6年度に繰り越しております。
高麗川配水場電気設備等更新工事と北平沢第1取水場機械電気設備等更新工事につきましては、新型コロナウイルス感染症のまん延から尾を引いている世界的な半導体の供給不足に伴う機器製作の遅延のほか、全国的なケーブル事故の多発に伴うケーブルの受注停止や令和6年能登半島地震に伴うケーブルの供給不足など、工事資材の供給に時間を要するため、令和6年度に繰り越しております。
上鹿山地内の老朽管の布設替え工事につきましては、既設管の状況が設計と現場で差異があったほか、水路の下越し箇所の工事において、水路の水位上昇が長期にわたったことから、適正な工期を確保するため、令和6年度に繰り越しております。
栗坪地内の県道整備工事に伴う布設工事につきましては、沿線住民の出入り口となる開口部の調整や支障物件の移設に時間を要したため、令和6年度に繰り越しております。
委員:庁内や監査、議会などから、業務委託や工事などの早期発注、早期完成というような指摘はないのですか。
事務局:役所は年度で事業を終わらせるのが大原則なので、特に指示などはございません。ただ、国からは、人手不足等の対策として、年を通しての工事等の平準化という方針は出ております。
委員:栗坪地内の県道整備工事は、いつ頃完成するのでしょうか。
事務局:県の発注工事のため、知りうる範囲でのお話となりますが、一般的なところですと、10月頃になるのではないかと思われます。
なお、水道工事につきましては、今年の4月上旬から着手し、既に終了しております。
委員:最近、発がん性が疑われているPFAS(ピーファス:有機フッ素化合物)に水道水が汚染されていると報道されていますが、日高市でも水質検査はしているのでしょうか。
事務局:令和2年度からPFASの検査を行っております。PFASの国の暫定目標値が1リットル当たり50ナノグラムで、日高市では超えたことはございません。また、県水は県で検査しておりますが、問題ございません。
委員:水道料金のありかたについて諮問されましたが、近隣の市町村や県平均、全国平均など、資料としてデータを出していただいて比較検討した方がよいかと思いますが、いかがでしょうか。
事務局:今後、経営するうえで、どのくらい費用がかかり、どのくらい不足するのかというような試算の提示などを考えております。このような資料を踏まえて、現在の水道料金のままでよいのか、ご審議、ご意見をいただき、料金改定が必要という結論になれば、議会へ改正条例案を上程していくものと考えております。
委員:事務局からご説明のあった現状を理解するしかなく、そのうえで、水道料金のありかたの検討を始めるということになりますが、国とか県とか料金のありかたの方向性について何か出しているのかなと。
少子高齢化で人口が減少していくといった時、水道や下水道事業はその持続可能性がどれだけ見込まれているのか、大丈夫だという前提があるのか。
現状では、料金改定が必要というのはある意味仕方がないこととは思いますが、ひたすら料金が上がっていくとなると、先が見えないのでいつまで続くのかと感じてしまいます。ある程度施設の更新が終わったらとか、一息つける目安みたいなものがあればいいんですが。
スマートシティーという考えかたで、密集化した方がコストパフォーマンスがいいというのもありますが、現実的には難しいと思います。
日高はこういう見込みで、将来の持続可能性を確保しようとしているというものを、このタイミングでの料金の見直しなのねという理解ができるものを、難しいかもしれませんが、安心する材料を何か提示していただければと思います。
事務局:経営については、全国的に同じような状況であり、大きな団体はスケールメリットが働きますので水道料金は安く、小さな団体ほど水道料金は高くなる傾向にございます。小さな団体は経営が厳しいので、一般会計からの繰入金を繰り入れている団体もございます。
国土交通省のホームページにも、施設の更新需要などの資料が掲載されており、多くの団体において施設の更新時期に来ております。
国においてもいろいろ議論されており、広域化はスケールメリットが大きいので、複数の団体で共同委託であったり、施設の共同化、集約化であったりと、広域化を進めるなどの方向性で進みつつあります。
県水についても、令和8年度に料金改定を行う方向性が示されております。
今後も、国や県の動向を注視し、広域化などを含めた、経営改善に向けた取組ができればと考えております。
また、今後、経営するうえで、どのくらい費用がかかり、どのくらい不足するのかというような試算の提示などを考えております。
委員:県水は、令和8年度に料金改定するとのことですが、近隣の団体は県水をどのくらい受水しているのですか。
事務局:飯能市は約13パーセント、所沢市が約88パーセント、入間市が約80パーセント、狭山市が約96パーセントです。
委員:飯能市と日高市の水道料金はどのくらい違うのですか。
事務局:水道料金については、大体同じくらいです。
会長:本件につきましては、次回以降も審議を行う継続審議といたします。
【下水道事業】
- 下水道使用料および農業集落排水施設使用料のありかたについて
- 事務局より、下水道資料1から下水道資料3までを用いて説明
委員:下水道資料1の8ページ、一般会計からの繰入金は、今年度予算の金額と歳入に占める割合はどの程度でしょうか。また、都市計画税全体の歳入において、下水道事業に充当されている金額と割合はどの程度でしょうか。
事務局:令和6年度の下水道事業会計予算において、収益的収入および資本的収入の合算額に占める一般会計からの繰入金は約4億7,300万円で、割合は約23パーセントとなります。
また、令和6年度の当初予算ベースにおいて、都市計画税のうち下水道事業に充当されている金額は約1億2,200万円で、割合は約36パーセントとなります。
委員:大谷沢地区の農業集落排水施設を公共下水道に接続するという話がありますが、公共下水道へ接続することにより、経費が削減されるのですか。
事務局:現状の農業集落排水施設の処理場での処理と、公共下水道への接続による処理の経費を比較検討いたしまして、公共下水道への接続の方が安価であるという結論に至りました。
委員:浄化センターまでの接続ルートや工事費については、確定したのですか。
事務局:浄化センターまでの接続ルートや工事費については、まだ検討段階でございます。
委員:農業集落排水事業は利益が出にくい事業なので、下水道事業の負担になっているのではないでしょうか。
事務局:全国的に広域化が進められておりますが、下水道事業につきましては、市町村をまたいでの施設の共同化というのは難しいものでして。流域下水道に近ければ、流域下水道に接続するといった団体もございます。
農業集落排水事業は、処理人口が少ないので収益が上がりにくい事業でございます。現在の農業集落排水事業では、経費がかかりすぎるので、転換補助金を出して浄化槽設置に転換し、個人に浄化槽を設置してもらうというような展開をしている団体もございます。
汚水処理は、一度事業を開始したら、継続していかなければなりません。下水道事業の採算性については、ヘクタール当たり40人以上と言われていて、日高市はヘクタール当たり50人程度となっております。今後、人口減少でヘクタール当たり40人を下回ることになると、採算ベースで厳しくなります。
委員:大谷沢地区の農業集落排水事業が供用開始されてから23年が経ちますが、その間に新しい家が建っています。新しい家の方が農業集落排水に接続できていないのですが、公共下水道に接続されたら、本管が入っている道路に面している土地の家は、本管に接続可能ということを聞いていますが。
事務局:農業集落排水の管はかなり細いので、今以上に雨水などの不明水が入ってくると接続はかなり厳しくなると思います。今のところ、本管が入っている道路に面している土地のお宅は、接続できるように考えてはおりますが、接続時の状況によってはお断りする場合もありえます。
会長:本件につきましても、次回以降も審議を行う継続審議といたします。
(2)報告事項
【下水道事業】
- 高麗汚水処理施設の今後について
- 事務局より、下水道資料4を用いて説明
- 質疑なし
(3)その他
会長:その他、委員、事務局から何かありますか。
事務局:本日は、ご意見、ありがとうございました。
昨年度は、上下水道事業の経営状況や施設見学など勉強会的なことを行ってまいりましたが、本年度は、上下水道事業の経営改善について、委員の皆さんからのご意見を賜りたいと存じます。
今後も健全経営に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
会長:それでは、本日の議題は全て終了いたしました。長時間に渡り、ご審議いただきまして、ありがとうございました。
6.閉会
更新日:2024年08月01日