埼玉県地震被害想定調査が公表されました
埼玉県では、東日本大震災の発生等を受けまして、平成19年以来となる地震被害想定調査を実施していたところです。このたび調査が完了し結果が公表されましたので、県調査に基づき、市内で想定される被害の概要等についてもお知らせします。 なお、県による地震被害想定調査の詳細については、こちらをご確認ください(埼玉県のホームページへリンクします)。
埼玉県地震被害想定調査が危険と指摘する5つの地震

活断層型地震
- 関東平野北西縁断層帯地震
- 立川断層帯地震
プレート境界型地震
- 茨城県南部地震
- 東京湾北部地震
- 元禄型関東地震
活断層型地震の震源

関東平野北西縁断層帯地震では「北」・「中」・「南」の3カ所で、立川断層帯地震では「北」・「南」の2か所で断層が破壊された場合を想定しています。
関東平野北西縁断層帯地震【破壊開始点:中】の震度分布
30年以内の発生確率は0.008パーセント程度ですが、市内で最も広範囲に 震度6弱の揺れが発生するとの想定。

関東平野北西縁断層帯地震は、より深刻な被害を想定するため、前回の県地震被害想定調査(平成19年)において危険とされた「深谷断層」と「綾瀬川断層」とが、同時に動くと仮定された地震です。
市内では、立川断層帯地震によっても震度6弱の揺れが発生すると想定されますが、関東平野北西縁断層帯地震のほうが、より広範囲で震度6弱の揺れとなる見込みです。
関東平野北西縁断層帯地震【破壊開始点:中】による市内での主な被害
今回(平成25年)
震度
6弱
人的被害
死者
3名
負傷者
87名(重傷者4名)
避難所避難者
217名(1週間後)
死者数や全壊建物棟数が増加しているにも関わらず避難所避難者数が減少しているのは、避難者発生の主たる原因が建物被害によるものではなく、断水に伴う生活支障によるものであるためです。また、避難者が1週間後に最多となるのも、同様の理由によるものです。
なお、前回の県地震被害想定調査(平成19年)では、深谷断層による地震によって最も深刻な被害が発生すると想定されていました。
建物被害
全壊
42棟
半壊
549棟
前回(平成19年)
震度
6弱
人的被害
死者
1名
負傷者
48名(重傷者1名)
避難所避難者
1,645名(1日後)
建物被害
全壊
15棟
半壊
327棟
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更新日:2017年03月01日