平成23年度日高市の予算概要

日本の経済は、リーマンショック後の経済危機を克服し、外需や政策の需要創出・雇用下支え効果により持ち直してきました。しかしながら、急速な円高の進行や海外経済の減速懸念により、昨年夏以降、先行きの不透明感が強まり、また雇用も依然厳しい状況となっています。

こうした厳しい経済情勢の影響から、平成23年度日高市一般会計における歳入予算は、市税が前年度に比べ大きく減少しています。

一方、地方交付税や臨時財政対策債は、地方財政計画の規模の増加や国勢調査人口の増加等により、大きく増額するものと見込んでいますが、歳出予算の増加に伴う財源不足を補うため、財政調整基金からの繰入金を計上しています。

歳出予算につきましては、限られた財源を有効かつ効率的に使用するために、平成23年度からスタートする「第5次日高市総合計画」の達成に向けた取組や市民生活に深く関わる課題の解決に向けた取組を計上するとともに、施策の柱として、

1. 生活道路・通学路の安全確保や公共施設の耐震化対策など、市民の生命・財産を災害等から守り、市民が安心して暮らすことのできる環境を整える「市民の安心・安全の確保」
2. 将来を担う子どもたちの健やかな成長を地域全体で支え、子どもたちを安心して育てることのできる環境を整えるなど、子育て・教育環境の整備・充実を図る「子育て・教育環境の整備」
3. 高麗川駅東地区の一体的な整備、企業誘致につながる幹線道路や生活に密接した道路の整備など、快適で住みやすいまちづくりと公共交通施設の利便性向上を図る「生活環境・都市基盤の整備」
4. 生涯を通じた健康づくりの推進とともに、予防、相談、検査体制の充実を図り、市民が生きいきと暮らすことのできる環境を整える「健康づくりの推進」

の4つの施策を平成23年度予算編成における重点施策とし、これらの施策に重点を置いた予算を編成しました。