令和3年度市長施政方針

市政運営と主な施策について

昨年の5月から私の市長としての3期目がスタートいたしました。3期目は、「笑顔あふれる安全・安心のまち」を目指し、2期8年の経験を活かして、全力で市政運営に邁進していく所存であります。

思い返せば、私が3期目に就任した時は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されている最中であり、約1万9,000件もの特別定額給付金の申請書が市に提出されていました。一日も早く市民の皆様のお手元に給付金が届くよう、全庁を挙げての取り組みをしていた時期でした。

職員が一丸となって取り組んだ結果、特別定額給付金の給付につきましては、申請率99.6パーセント、給付率99.8パーセントで県内の市の中ではトップクラスとなり、全国の自治体が手こずる中、本市はスムーズかつスピーディーに給付ができたと思っております。

さて、昨年の第2回定例会におきましては、第6次となる日高市総合計画の基本構想についてご審議をいただき、「誰もが安心して住み続けられる ふれあい清流文化都市 日高」を将来都市像とすることについて可決をいただきました。この将来都市像は、素案の策定段階から市民の皆様とともに創り上げたものでございます。

近年頻発している自然災害や新型コロナウイルス感染症の流行などにより、「安心して住み続けられる」ということが、いかに大切で、かけがえのないものであるのかということを強く実感し、これを将来へ繋いでいかなければならないと思います。

特に、新型コロナウイルス感染症が一刻も早く収束し、以前のように社会や生活が元どおりになることを心から願っておりますが、新型コロナウイルス感染症によって社会の価値観や生活様式が大きく、かつ急速に変化したことも事実でございます。これを受け入れるとともに前向きに捉え、今後は新たな技術も取り入れたニューノーマルなまちづくりを進めて行くことが必要と考えております。

令和3年度予算案について

新型コロナウイルス感染症の影響は、地方財政にも非常に大きな影響を及ぼしています。

国が示した令和3年度の地方財政計画によりますと、新型コロナウイルス感染症の影響により地方税等が大幅な減収となる中、地方公共団体が行政サービスを安定的に提供しつつ、地域社会のデジタル化や防災・減災、国土強靱化などの重要課題に取り組めるよう、地方交付税等の一般財源総額について、令和2年度を実質0.2兆円上回る額が確保されております。

本市におきましても同様に、市税の大幅な減収が見込まれる一方で、地方交付税や臨時財政対策債の増額により一般財源を補てんしておりますが、これら一般財源の多くは、子育て、高齢者支援、保健衛生などのソフト事業に使用することとし、一方で施設整備などの投資的な経費については地方債や基金などをできる限り活用し、財源の確保に努めていく必要がございます。

このような状況の中、令和3年度の予算編成に当たりましては、効果的な財源配分に資するべく第6次日高市総合計画の前期基本計画に定めたリーディングプロジェクトに基づき、4つの重点施策を掲げました。

1つ目は、誰もが活躍し続けられる仕事をつくる「雇用の創出」

2つ目は、魅力を活用したにぎわいと新たなひとの流れをつくる「移住・定住の促進」

3つ目は、出会う、育てる、子どもの笑顔があふれるまちをつくる「結婚・出産・子育て」

4つ目は、安心して住み続けられるまちをつくる「豊かな地域づくり」 でございます。

また、昨年から延期となっている東京2020オリンピック聖火リレーのほか、令和3年度は、市制施行30周年を迎える節目の年となることから、これらに関連する取り組みについても「その他の重点施策」として予算配分を行ったところでございます。

なお、新型コロナウイルス感染症対策に要する経費につきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などの財源を活用いたしまして、補正予算により別枠にて予算措置を講じてまいります。

このような考え方で編成いたしました令和3年度当初予算案は、一般会計196億4,000万円と過去最大の規模であり、特別会計157億3,050万2千円との合計額は、353億7,050万2千円となっております。

令和2年度の当初予算との比較では、一般会計が5.0パーセント増加、特別会計が4.3パーセントの減少、合計では0.6パーセントの増加となっております。

終わりに

新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、引き続き市民の雇用や暮らしを守るため感染症対策を実施するとともに、医療機関と連携し、新型コロナウイルスワクチン接種体制を確保し、できるだけ早期にワクチン接種を開始できるよう努めてまいります。

また、令和3年度は市制施行30周年を迎えるとともに、新たな総合計画の初年度として「誰もが安心して住み続けられる ふれあい清流文化都市 日高」の具現化に向け、スタートとなる節目の年でございます。

令和3年度の取り組みを進めるに当たりまして、市民の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。

令和3年2月24日

日高市長 谷ケ崎 照雄

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更新日:2021年03月05日