市長の企業見学(平成29年度)

第5回 狭山車体工業株式会社 平成30年2月21日(水曜日)

狭山車体工業株式会社は、自動車の板金塗装および改造修理のほか、無機塗料および特殊塗料の開発等を行う企業です。

昭和42年に狭山市で自動車板金塗装として創業しました。以来自動車業界を中心に業務を拡大し、昭和56年に有限会社森自動車板金工業を設立、昭和62年に日高市に新工場を建設し本社工場を移転、狭山車体工業株式会社を設立しました。

事業内容は、自動車の板金塗装のほか、自動車ボディーコーティング剤の販売と施工、さらに創業以来蓄積した知識と技術を駆使し、高輝度金属調塗装「アートメタルコート」を開発し、金属や樹脂にメッキのような輝きを付加する技術を完成させました。小さなパーツから大きな車体、自動車以外の各種の塗装施工も行っているほか、従来は難しかったカーボン素材に滑らかな手触りと深いツヤを与え、紫外線などによる劣化を軽減する表面加工など、幅広い分野の施工を行っています。

当日は会長の森英夫さん、社長の森英明さんに、特殊塗装技術や車のボディーコーティングなどについて伺いました。現在、従業員は本社間接員を含め17人で、今後は市内の学校などから地元の若い人材を積極的に採用していきたいとのことでした。また、産学連携として、学生の自作によるフォーミュラスタイルのレーシングカーの競技会である「フォーミュラSAE」に参戦している東京電機大学が使用するレーシングカーの車体塗装などの協力をしているとのことで、昨年の12月にオーストラリアで行われた世界大会において東京電機大学のマシンが「コスト&マニュファクチャリングイベント」で優勝をしたとのお話を聞かせていただきました。業績は好調で、圏央道の開通により、自動車関連会社の多い、栃木県や神奈川県方面との取引がとても便利になったとのことでした。

その後、工場内を案内していただき、自動車のボディやカーボン部品への塗装などを見学させていただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。

応接室で情報交換をしている写真
車のボディの塗装を見学している写真
カーボン素材への塗装の説明を受けている写真
社長、会長と記念写真

第4回 株式会社東立製作所 平成30年1月26日(金曜日)

株式会社東立製作所は、創業以来長年培ってきた合成樹脂加工、プラスチック加工の技術により、工業用プラスチック等の切削加工を行う企業です。

昭和35年、東京都世田谷区で前身である大東製作所を設立後、昭和39年に有限会社東立製作所に改称、昭和44年に株式会社となり、昭和48年に日高工場を新設しました。昭和61年の日高工場移転を機に本社生産部門を同工場に移転した後、平成19年に現在の場所に新工場を建設しました。平成21年には埼玉県「彩の国工場」に指定された他、平成27年には埼玉産業人クラブ「埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」の特別賞を受賞しています。

「彩の国工場」とは、地域に開かれ、地域に愛される工場づくりを進めるため、技術力や環境面で優れている工場を、埼玉県知事が豊かな彩の国づくりの協力者(パートナー)として指定するものです。

事業内容は、プラスチック工業用製品全般を手掛けており、医療・福祉、OA、電気、計測、流体等の各種機械装置の主要部品を切削加工により試作から製造までワンストップサービスで提供しています。従業員は44人で、ほとんどが日高市および近隣に在住です。近年は医療機器や食品装置向け部品加工が特に増えています。最新の設備を戦略的に設置するだけでなく、汎用旋盤を用いたベテラン職人からの基礎技能伝承や多能工化育成も推進しており、職人の技と最新の加工設備により高精度な製品づくりを実現しています。

当日は社長の松川晃代さん、会長の松川ヨシ子さんに、会社の概要などについて伺いました。新工場ができてから10年間増収増益で伸びていること、近年は圏央道の開通など交通がとても便利になり、新たな取引先の開拓につながっていること、人材確保にも恵まれていることなど、日高市に来て本当によかったとのことでした。その後、工場長の石久保さんに樹脂加工の難しさや人材育成について伺い、工場内で最新鋭の工作機械や汎用旋盤による加工の様子を見学させていただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。

応接室で情報交換をしている写真
社員の資格取得常陽の説明を聞く市長
工場内を見学する市長
会長、市長、社長、工場長で記念写真

第3回 アスクル株式会社 平成29年10月17日(火曜日)

アスクル株式会社は、中小事務所向けのオフィス用品・現場用品の通販サービス「ASKUL(アスクル)」、個人向けの通販サービス「LOHACO(ロハコ)」などを展開する、インターネット通販会社です。

創業は平成5年で、プラス株式会社アスクル事業部としてオフィス用品の通販サービスを開始しました。平成9年3月にインターネットによる受注を開始し、同年5月にアスクル株式会社として営業を開始しました。「お客様のために進化する」を企業理念とし、商品、サービスの内容、物流、システム、そして会社自身を絶えず進化させています。
大規模な物流センターを大都市の近くに構え、さらに配送の60パーセントを自社化することにより、社名の由来となった「注文した商品が“明日来る”」という翌日配送のみならず、一部のエリアでは当日配送も実現しています。

日高市に「ASKUL Value Center日高(アスクルバリューセンター日高)」を新設したのは平成29年4月です。ここはアスクル株式会社初のLOHACO専用物流センターであり、圏央道を利用して、東名・東北道など主要高速道路へのアクセスが良好であることから、LOHACOの東日本エリアをカバーする基幹センターとして運営しています。東京ドームとほぼ同規模の床面積があり、現在は、本来の計画の60パーセント程度の稼働状況ですが、来年1月には100パーセントの稼働となり、約700人の雇用を予定しています。通常の倉庫設備以外に、精米したてのお米を出荷するための精米所や、第一類医薬品を販売するためのドラックストアなども併設しています。

当日はECR本部の本部長の川村さんに会社の概要について伺った後、センターの運営をしているアスクルロジスト株式会社の岩永さんにセンターの設備などについて伺いました。その後、センター内を案内していただき、ドラッグストアや、商品のピッキングや仕分、梱包用段ボールの自動封函機など、さまざまな種類のたくさんの商品をスピーディに、間違いなく配送する模様を見学させていただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。

ピッキングエリアを見学している写真
ドラッグストアーで説明を受けている写真
商品の仕分の説明を受けている写真
アスクル・アスクルロジストの皆さんと市長の写真

第2回 株式会社くらコーポレーション 平成29年9月28日(木曜日)

株式会社くらコーポレーションは、回転寿司チェーンの「無添くら寿司」を展開し、平成29年9月現在、海外含め全国各地に426店舗を持っています。

創業は昭和52年、会社設立は平成7年で、「食の戦前回帰」を企業理念とし、創業当時から、「コピー食材を一切使わない」「新鮮」「全皿100円」を貫いています。さらに、全食材から化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料を除去するなど、「安心・安全」にこだわっています。また、回転寿司の概念にとらわれず、さまざまなサイドメニューの開発にも積極的に取り組んでいるほか、最近では業界初となる「糖質オフ」商品の販売を開始しています。

日高市に埼玉事務所・センターができたのが平成17年です。ここでは、約150人の従業員が働いており、青森から静岡までの東日本地域147店舗のサポート業務や、すし酢の製造、まぐろの熟成や加工など商品の重要な業務を自社加工センターにて行っています。

当日は広報宣伝部の辻さんに、会社の概要などについて伺いました。次に、事務所での仕事の様子を見学させていただいた後、加工センター内を案内していただきました。150人の従業員のうち、約70人は日高市在住者とのことでした。また、圏央道の建設も進み、東名や東北など主要高速道路につながったことでエリア内の店舗への配送がとても便利になったとのことでした。

加工センターでは、製造したすし酢の他、まぐろの柵をすしネタに切りつける様子を見学させていただきました。当日は、週末の店舗での需要にあわせ、たくさんの従業員がまぐろの加工を行っていました。ここで、特別にまぐろの切りつけの体験をさせていただきました。

最後に、くらコーポレーションさんのご厚意により、切りつけ体験をしたまぐろをお寿司にしていただき、みんなでおいしくいただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。

会社の説明を受けている写真
事務所内を見学している写真
まぐろの加工を見学している写真
まぐろの加工体験をしている写真

第1回 株式会社齋田製作所 平成29年5月12日(金曜日)

株式会社齋田製作所は、昭和47年創業の航空・宇宙分野で使用される高精度製品の製造に特化した企業です。平成21年10月に東京都福生市から工場を移転し、現在は東京都福生市の本社で経理を行い、製造、管理などは日高市の日高事業所で行っています。

事業内容は、金属に限らず、多種多様な材質の精密加工を主に行っていて、特に難削材(なんさくざい)と呼ばれる耐熱素材(インコネル合金やハステロイ合金、AMS材(米国航空宇宙材料仕様)など)の加工を得意としています。また、強化樹脂や炭素繊維等金属材料以外でも高い評価を受けていて、これらの技術を生かし、航空機エンジン部品、各種防衛装備品、宇宙開発用試験装置、ロケット用点火装置、ガスタービン用点火装置等の製造を行っています。また、精密加工で培った技術を生かし、サーボモータ、超音波機器部品製造、半導体製造装置、船舶機器製造等のほか、業務用永久脱毛器の製造なども行っています。

昨年8月には新工場も完成し、これに合わせ最新鋭の設備機械や測定装置も導入しています。また、汎用機械による多品種少量生産にも対応していて、汎用機械を使いこなす人員も常に配置しています。現在従業員は26名で、ほとんどが日高市近隣に在住しています。

「品質」「納期」「価格」に優れた製造を心掛けていて、日高市に工場を移転したのは、取引先企業に近く、素早くきめ細かい対応が可能となることも大きな要因とのことです。

当日は齋田社長さん、岡部事業所長さんに、会社の概要や加工した部品の用途、精密加工技術などについて伺いました。また、他社との差別化や信頼を保つために、厳しい社内基準を満たした製品以外は出荷しない体制と高精度測定器による検査結果を付けることで精度の高さの証明をするなど、徹底した品質管理を行っているとのお話しを伺いました。その後、工場内を案内していただき、加工された部品や最新鋭の工作機械、高精度測定装置などを見学させていただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。

事業の説明を受ける写真
部品の説明を受ける写真
精密測定器の説明を受ける写真
磯貝製作所の社長と日高市長
この記事に関するお問い合わせ先

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更新日:2018年08月20日