市長の企業見学(令和6年度)
第1回 インター精工株式会社 令和7年2月6日
会社概要
インター精工株式会社は、自動車用エンジンマウント、サスペンション部品、ブレーキシュー、スライドドア、シートフレーム、エンジンルーム部品、足回り部品など、自動車の多岐にわたる部品を製造販売している会社です。日本の主要自動車メーカーに部品を供給しており、首都圏を網羅する主要拠点として市内と、九州北部を対応するため福岡県にそれぞれ工場を構えています。また、中国やタイにも生産拠点を展開し、日本と同等の高品質を維持するための徹底した品質管理を行っています。
概要説明と懇談
当日は代表取締役の田中さんと管理部の岡崎さんに、会社の成り立ちや製品の説明、経営方針や今後の展望などを伺いました。「自動車業界は現在、大きな転換期を迎えています。メーカーの不正問題や、電気自動車(EV)の台頭、世界情勢の変化などにより、業績が悪化している企業も少なくありません。特に海外輸出は、EV化の波や地政学的なリスクに大きく影響を受けており、適切な経営判断が求められています」と田中さんより説明を受けました。
さらに、「中国ではEVが主流になりつつありますが、貴社はその分野に参入しているのですか?」との質問に対し、「EV関連の技術開発を試みてはいますが、本格的な参入は控えています。今後はエンジンマウントがバッテリーマウントに移行されると予測されるので対応していきたいと思っていますが、日本国内では自動車メーカーがまだハイブリッド車を主力としており、EVの普及はまだ先の話と見ています」とお話されていました。
工場見学
質疑応答の後、田中さんと岡崎さんの案内で工場を見学させていただきました。工場内では、部品のプレス工程や、ロボットによる加工、溶接作業の様子を見学。生産ラインから出てくる部品が細かいチェックを経て出荷されるまでの流れを確認し、高度な技術と緻密な品質管理が求められる自動車部品製造の現場に感銘を受けました。
今後の展望と地域経済への貢献
地元企業が世界的な競争環境の中で高品質を維持しつつ、新たな技術革新にも挑戦している姿勢に、市としても強い関心を寄せています。
インター精工株式会社のような、今後も国内外の市場動向を見極めながら持続可能な成長を目指す優れた企業を支援し、連携することで地域経済の活性化に努めてまいります。
お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。
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更新日:2025年03月18日