市長の企業見学(令和5年度)

第1回 株式会社松井工業 令和5年12月22日

株式会社 松井工業はさまざまな施設での空間の有効活用に生かされるネステナー(ネスティングラック)および物流・倉庫・工場向けの設備や備品の製造販売を行っている企業です。

昭和40年3月、埼玉県鶴ヶ島市で松井工業の前身となる有限会社松井工業所を創業。 昭和52年4月に金属製ラック「ネステナー」の生産を開始しました。 平成9年4月に株式会社松井工業に社名を変更、平成15年4月に日高市に本社工場を移転しました。 平成21年4月に松井幸司さんが代表取締役社長へ就任、平成24年10月にネステナーのレンタルを開始、平成26年10月には本社工場を増設しました 平成18年に初めて溶接ロボットを4機導入したのを皮切りに、大型切断機や新型塗装設備などの導入も進め、工場の自動化を進めています。

事業内容は、ネステナー事業が9割で、残りは特殊台車・防災ハウス・ネスサポート・Zラック・耐震金具の製造販売など、顧客の悩みに寄り添うモノづくりを続けています。 ネステナーは倉庫や工場の限られたスペースを有効活用するためのスチール製のラックシステムで、耐震性に優れ、荷物の形状や運用方法、倉庫のスペースに合わせた効率的な保管・搬送を実現するものです。松井工業では設計から注文まで一貫して行っているため、特注サイズの製造に対応しているほか、自社工場内で塗装仕上げも行っているため、顧客のニーズに合わせた製品の製造を実現しています。

一方、ネステナーは組み立ての手順や溶接の仕方によって、ミリ単位で微妙な歪みが生じてしまうデリケートな製品です。わずかでも歪みが生じると、製品を組み合わせた際にうまく合わなくなってしまうため、常に細心の注意を払って製造されています。

また、大型物流施設などでは取り扱う商品サイズも多岐にわたっているため、頻繁に行われるレイアウト変更などに伴うネステナー需要も高まっていることから、顧客のニーズに迅速に応えるためのレンタル事業にも注力されています。

当日は社長の松井さんと、総務の篠村さんに、会社の成り立ちや製品の説明、経営方針や今後の展望などを伺いました。

企業訪問の様子

今ではネステナーのシェア全国1位まで成長しましたが、経営が困難な時期もあったそうです。そんな中、東日本大震災の支援に1番乗りで手を挙げたことが契機となり、徐々に景気が上向いていったそうです。

現在は75人の従業員が働いていて、日本人が42人、外国人が33人いらっしゃるとのことです。日本人のうち8割は日高市在住の人で、積極的に日高市民を採用しているそうです。以前は離職率が高かったが、「従業員を育てるためには教育が重要」と考え、従業員の資格取得を推進し、それに応じた給与体系に見直すなどの改革を進めたところ、離職率も低下してきたとのことでした。

松井社長の経営方針は「スピード感をもって顧客に対応する」こと、「社会に積極的に貢献していく」ことだそうです。その一環として、社会福祉法人同仁学院が運営している児童養護施設に寄付もされていて、当日は学院の関根さんも同席し、寄付が子ども達のためにどのように使われているか説明いただいた他、子ども達が楽しんでいる様子の写真などを見せていただきました。

そして、日高市で会社を大きくしていき、ゆくゆくは海外進出も視野に入れていると、今後の展望を語っていただきました。

企業訪問の様子
業務内容の説明を受ける市長の写真

その後、工場内をご案内いただき、ネステナーの作成や塗装をする様子などを見学させていただきました。

お忙しい中ありがとうございました。

企業訪問の様子
工場前で記念写真
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更新日:2023年12月28日