市長の企業見学(令和元年度)

第2回 丸美屋食品工業株式会社 令和元年7月25日

丸美屋食品工業株式会社は、「のりたま」に代表されるふりかけのほか、とり釜めしの素、麻婆豆腐の素などで知られる、「食卓の輪をおいしく楽しく彩る」総合食品メーカーです。

昭和2年、前身である丸美屋食料品研究所がふりかけ「是はうまい」を発売しました。東京大空襲により研究所は解散しましたが、昭和26年4月に丸美屋食品工業株式会社を設立、昭和35年にふりかけ「のりたま」を発売しました。昭和36年4月に杉並区に本社と東京工場を竣工、昭和38年11月に埼玉工場を新設し、製造部門を移転しました。昭和45年8月に「とり釜めしの素」を発売し、レトルト食品市場に参入、昭和46年6月に「麻婆豆腐の素」を発売しました。
昭和63年12月に埼玉配送センターを新設し、平成に入ってから第二研究棟、第三研究棟、第三工場棟、第五工場棟、第六工場棟、新研究棟を新設しました。品質マネジメントシステムISO9001を平成15年4月に第三工場棟、平成17年4月に第一工場棟、そして平成18年8月には埼玉工場全体で取得したほか、平成22年2月には彩の国ハサップ認証、同年10月にはエコアクション21認証を取得しています。
事業内容は、ふりかけ、麻婆豆腐の素、釜めしの素、お茶漬け、レトルトカレーをはじめとする加工食品の製造および販売で、「のりたま」「とり釜めしの素」「麻婆豆腐の素」「混ぜ込みわかめシリーズ」の4商品は日本食糧新聞社によるロングセラー賞を受けています。これらのうち、埼玉工場では主力製品である「のりたま」などふりかけの製造を行っています。第一工場棟には安全で衛生的な空気輸送を用いて、粒子の攪拌(かくはん)・包装まで一貫して行う「のりたま」製造ラインを設けています。

当日は、代表取締役阿部社長、専務取締役青木生産本部長と製造業務部長駒井さん、埼玉工場長浅見さんにお話を伺いました。丸美屋食品の売り上げは平成30年度503億円で、このうちの4割強の製品(主にふりかけ製品)を埼玉工場で製造しているとのことです。また、埼玉工場は昭和38年に完成し、今年で56年目を迎え、現在は商品開発部や技術研究室などの部門も併設し、約200人の従業員が働いていること、また、市内には協力工場として株式会社丸美屋パック、吉美食品株式会社などがあり共にふりかけの製造を行っているとのことです。
丸美屋食品工業株式会社は本年4月に開催した大相撲日高場所への協賛をはじめ、市内のイベントにも協賛していただいています。また、8月には毎年納涼盆踊り大会が行われ近隣の市民も多く参加しています。かつて工場内にあった野球グラウンドで試合をした思い出話をしたあと、工場見学をさせていただきました。

工場見学では、第一工場棟内の「のりたま」の一貫生産ラインで、粒子を攪拌(かくはん)している様子や袋詰め、X線による異物チェック、箱詰めの工程を見学させていただきました。

お忙しい中ありがとうございました。

会議室で情報交換をしている写真
袋詰めされた商品を確認している写真
製品を箱詰めする機械を見学している写真
工場前で記念写真

第1回 シチズンマイクロ株式会社 令和元年5月21日(火曜日)

シチズンマイクロ株式会社は、シチズン時計株式会社のグループ会社として、時計製造で培った技術を用いたマイクロギヤードモータの開発・製造・販売を一貫で行う企業です。

昭和33年にシチズン時計株式会社の最初の部品加工製造会社として、狭山市に前身となる狭山精密工業株式会社を設立しました。時計製造という超精密技術を応用して、マイクロモータ用減速機事業に乗り出し、昭和38年7月に現在の場所である日高市に高麗精密株式会社を設立、昭和55年8月に秩父市に秩父精密株式会社を設立しました。平成11年8月に高麗精密株式会社と秩父精密株式会社の合併により株式会社コマテックを設立し、シチズン時計グループ会社の事業再編の結果、平成25年10月に現在のシチズンマイクロ株式会社となりました。平成29年10月に日高工場に新棟を建設し、平成30年10月に本社を日高市に移転しました。

事業内容は、小型・高性能の各種ギヤヘッド、コアレスモータ、エンコーダの開発・製造・販売を行っています。これら各種モータは、医療機器、産業機器、住設、セキュリティ機器、光学機器など幅広い分野で利用されています。
「小さくとも一流」をコーポレートスローガンとして掲げ、独自のマイクロコア技術を進化・発展させ、顧客満足を第一に、さらなる多様なマイクロフィールドを求めてチャレンジする企業を目指しています。

当日は社長の水内さん、工場長の増田さん、事業管理部長の塚本さんに会社の概要などについて伺いました。現在本社には131人が働いており、うち日高市在住者は22人とのことでした。前身の高麗精密株式会社の創業当時は、時計部品の二次加工を行っていましたが、グループ内の事業再編等により、時計の歯車を作る技術を活かし、今は小型モータを専業としているとのことでした。モータの主な使用用途は医療機器で約6割を占めていますが、身近なところでは電子鍵、ATM、他にはロケットなどにも使用されているとのことでした。

その後、工場内を案内いただき、コアレスモータの主要部品であるロータの製造工程を見学させていただきました。40マイクロメートルから200マイクロメートルというとても細く柔らかい銅線を巻き付けて製造する作業などは、自社開発の装置で自動化を進めていますが、機械化できないものは1つ1つ人の手により丁寧に作業されていました。そのほか、マイクロギヤの精密な切削加工の様子などを見学させていただきました。

工場見学の後は、人材確保の苦労や難しさなどについて意見交換をさせていただきました。

お忙しい中、ありがとうございました。

電子錠の説明を受ける写真
銅線の巻取り作業を見学している写真
マイクロギアの説明を受けている写真
会議室でで記念写真
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更新日:2019年08月02日