市長と話そう!ふれあいトーク(令和元年度)

第2回 令和元年12月14日(土曜日)高根中学校

市長の学校応援団

高根中学校の土曜授業で、2年生の授業に特別講師としてお伺いしました。
はじめに、第15回埼玉住み心地の良いまち大賞(埼玉県住まいづくり協議会:埼玉県内の実際にある住み心地の良いまち・暮らし良いまちをさまざまな視点から推薦・PRする作品を募るもの)で協賛企業賞を受賞した垣中悠希さんと、優秀賞を受賞した関ななみさんから、受賞作品の発表がありました。垣中さんは自然と歴史に注目し、関さんは人口データから子育てがしやすいまちだと注目し、2人ともとても詳しく日高市のことを調べ、分かりやすくまとめてあり、素晴らしい発表でした。
その後、市長講話として、市長として最初に職員に話したこと、高齢化・少子化のこと、心掛けてもらいたいことなどを話し、最後に生徒の皆さんからの質問に答えました。

(市長講話要旨)
私が市長に就任した時に、職員には3つのお願いをしました。
1つめは、スピード感を持って仕事をすること。市役所の仕事はまず課内で検討し、次は部内、そして事務のトップである副市長、教育委員会であれば教育長と、段階ごとにいろいろ検討しています。方法としては正しいのですが、どうしても時間がかかってしまいます。市民はすぐに対応してもらうことを望んでいるので、役所の仕事といえどもスピード感を持ち、すぐ対応できるような体制をとってほしいと話しました。
2つめは、日高市がどのランクにいるのかを気にして仕事をすること。例えばリサイクル率は埼玉県で1位、全国で3位です。日高市では可燃ごみは全てセメントの原料として資源化しているので非常に高くなっているのですが、年間のごみ量が1万トンを超える市町村で上位に入っているところはありません。また、要介護の認定率も全国で低い方から5位です。健康なお年寄りが多いことを示していますが、これも全国トップレベルです。一方で生産年齢人口の割合が低いなど、悪い数字もありますので、良い数字はもっと伸ばし、悪い数字は1つでも上を目指して頑張ってほしいと話しました。
3つめは、市民の意見をよく聞くこと。例えば1億円をかけた事業が市民の誰も喜ばない。逆に10万円の事業でも、市民の皆さんから感謝される。どちらが良いでしょうか。喜ばれない事業を行ってしまうのは市民の意見を聞かないからです。よく市民の意見を聞いて、市の事業に取り入れてほしいと話しました。完全に実行されているとは言えませんが、市民から職員の対応が早くなったなどと言われることが多くあります。もちろんお叱りを受けることもありますが、そのようなことはできるだけ少なくしていきたいと思います。

ここからは、話はいろいろなところに飛びますが、いくつかトピック的にお話しをします。
日本や日高市が置かれている一番の課題は高齢化です。昭和41年に日本は人口が1億人を超えました。その時の日本の高齢化率は約7パーセント、65歳以上の人口が約700万人ということになります。2055年には日本の人口は逆に1億人を切ると言われていますが、その時の高齢化率は40パーセントに迫るともいわれています。人数にすると4,000万人です。高齢者が増えれば医療費などのお金も増えます。特に75歳以上の高齢者、これから団塊の世代が75歳に到達してくることから増えてきますが、この増加が続くあと20年くらいの間、日本は高齢化の問題に本気で取り組まなければなりません。
もう1つの課題は人口減少です。世界では人口がどんどん増えていますが、先進国はほとんどの国の人口が減っています。日本でも、毎年30万人くらいの人口が減っています。人口が減ると消費が少なくなる、消費が少なくなると物を作らなくてよくなる、物を作らなくなると労働力がいらなくなる、このような悪循環が生まれ、経済が衰退して活力がなくなってきます。そのため、人口減少は日本にとって深刻な課題です。

昨年から市が受験費用を負担して、中学3年生に英検を受験してもらっています。去年は約33パーセントの生徒が3級以上を取得しましたが、今年は約38パーセントに上がりました。皆さんに英検を受験してもらったのは、これからの国際化社会では英語が必要で、資格を持っているということが大事だからです。市の職員採用試験でも、TOEIC等の点数に応じて加点があります。このような世の中なので、皆さんにはぜひ英語を勉強してもらいたいと思います。皆さんは来年が英検受験ですが、ぜひ今年を上回るように、特に高根中の皆さんは、まだ1年ありますので、全員合格するよう、頑張ってもらいたいと思います。きっと将来役に立ちます。
また、簡単なあいさつだけでも、数か国語でできるようになると、コミュニケーションの輪が広がります。語学は大事だということを頭の片隅に置いて勉強してもらいたいと思います。

異常気象が続いていて、毎年大きな災害が発生しています。日高市近辺は日本の中でも地盤が安定し、安全な場所だと言われていますが、いつか必ず大きな災害がきます。市でも防災担当課を置いて防災には力を入れていますが、自分の身は自分で守るように、家庭でも最低3日から1週間はしのげる食糧や水などを備蓄しておくとよいと思います。

来年、東京オリンピック・パラリンピックが行われます。そして、日高市が聖火リレーの場所の1つに選ばれ、7月7日、七夕の日に高麗神社をスタートしゴールは巾着田、約3.5キロメートルを10区間に分けてリレーをします。もうすぐ詳しい発表があると思いますが、他とは少し違う聖火リレーをしたいと思います。

最後に、皆さんにこうしてほしいという話をします。
1つは、夢を持ってほしいということです。
大きな夢を持ってください。そして、夢をかなえるために努力するということが大事です。
努力をして、夢に近づいてくると、もう少し頑張れば手が届く「目標」に変わります。目標に変われば、実現に近づきます。皆さんはまだまだ可能性がありますので、ぜひ大きな夢を持って、将来に向かって頑張ってほしいと思います。
もう1つは、簡単なことです。笑顔です。笑顔を忘れないでほしいと思います。
全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手の人気は笑顔のおかげだと思います。また、3年前にダライラマ14世が埼玉医科大学国際医療センターに来て講演を行ったのですが、彼が最後に、「笑顔が大事」「笑顔を作るには努力しかない」と話していました。笑顔を作る努力をすると、いつも笑顔でいられるようになります。自分の人生が豊かになると思いますので、ぜひ笑顔で過ごしていけるようにしてほしいと思います。

(生徒との質疑応答要旨)

(生徒)天皇皇后両陛下が日高市を訪れたとき、どんなお話をしましたか。
(市長)平成29年9月に私的旅行として高麗神社と巾着田を訪問されましたが、当日は天気も良く、曼珠沙華も満開でした。巾着田近辺に生息している生き物について、「オオムラサキもいます」と話すと、「オオムラサキがいるということは、榎の木がありますよね。どこにありますか。」とお聞きになられました。事前に調べていたのでこの質問には無事答えることができました。また、カワセミの話をしていたちょうどその時に、カワセミが両陛下の前を飛来したことには驚きました。その他、高麗神社では「いろいろなことがよく残っていますね」とお話しされました。両陛下といろいろなお話しができて貴重な体験となりました。

(生徒)中央公園付近の街路灯が少なく、先日は変質者を見かけました。街路灯を増やす予定はありますか。また、防犯カメラも付けてほしいです。
(市長)市内で市が管理している街路灯は約5,200基です。このうち、4,000基以上はLEDに切り替えたので、相当明るくなっていると思います。中央公園付近の街路灯は、主に道路側に向いているので、向きを調整するなど工夫をしたいと思います。防犯カメラは犯罪捜査に役立つなど重要性は認識していますが、プライバシー保護の問題もあるので、ありとあらゆる場所に付けるのは難しいと思います。防犯カメラではありませんが、ドライブレコーダーを積んだ車が常時200台くらい市内を走っていますので、この記録映像を犯罪捜査に生かせるような協定を警察と結んでいます。市の公用車にも全車ドライブレコーダーを積んでいます。しかし、一番重要なのは人間の目です。よく皆さんで見て犯罪を防止することが必要だと思います。街路灯や防犯カメラは必要なところに付けていきたいと思います。

(生徒)日高市にたくさんの観光客を呼ぶために工夫していることはありますか。
(市長)日高市は、巾着田、高麗地域が観光の場所として有名ですが、数年前に「遠足の聖地」を宣言して、東京の学校に遠足モデルコースを送り、日高市に遠足に来てほしいとPRしています。巾着田近辺には年間150校、1万5,000人くらいの子どもたちに遠足に来てもらっていますが、この子どもたちが大人になっても日高市に来てほしいとの思いから、今年は「大人になっても遠足したい!行こう!遠足の聖地へ!」というプロモーション動画を作りました。この動画がコンテストで1位を取り、いろいろなところで取り上げてもらいました。日高市は自然に大変恵まれているので、この日高市の良さを残し、PRをしていきたいと思います。

(生徒)どのような日高市をつくっていきたいと考えていますか。
(市長)子どもたちが日高市で育ち、世界で活躍してほしいと思っています。そのために、子どもたちを育てる環境を整備していきたいと思います。日高市は第三子の出生率が埼玉県1位ですが、自然が多く、子育ての環境に恵まれていると感じている人が多いのかもしれません。この豊かな自然を未来に受け継いでいく、残しておくということが必要と考えているので、このような施策をきちんと進め、住んでみたい、住みやすい、住み続けたいと思うまちづくりを職員と力を合わせて進めていきたいと思います。

(生徒のお礼の言葉)今まで知ることができなかった日高市のことについて知ることができて、とてもうれしかったです。
私たちは、日高市の中学生として誇りを持ってこれからの募金活動やボランティア活動に取り組んでいきたいと思います。
今日はありがとうございました。

良いまち大賞 垣中さんの発表
良いまち大賞 関さんの発表
市長の講話の写真
土曜授業の風景写真

授業終了後、毎年12月の土曜授業の日に、地域の方々による餅つき会が行われると伺い、見学させていただきました。校舎前に行くと、とても良い天気の中、蒸されたもち米のとてもいい香りが鼻をくすぐりました。餅つきにも参加させてもらい、つきたての餅も試食させていただきました。とてもなめらかでモチモチしていて、市販の餅とは全く違うおいしさでした。
授業が終わった子どもたちも参加し、餅つきにチャレンジしていました。自分たちでついた餅の味はまた格別で、皆、笑顔で舌鼓を打っていました。

餅つきに参加した写真
生徒の餅つきを見学している写真

第15回埼玉住み心地の良いまち大賞 高根中学校の生徒たちの応募作品は、今、市役所本庁舎入口に展示しています。ぜひ見てください!

市役所入口に掲示してある作品

第1回 令和元年10月30日(水曜日)高麗中学校

市長の学校応援団

中学生の皆さんと交流する「市長の学校応援団」として、平成27年度から中学校の部活動を見学させていただいています。昨年度から部活動見学に加え、生徒会役員の皆さんと意見交換をしています。

最初に関口校長先生に、高麗中学校の概要などについて伺いました。全校生徒数113人と比較的小規模の学校ですが、創立73年目となる歴史と伝統のある学校で、生徒もその伝統を引き継いでいるということにとても誇りを持っているとのことでした。 また、先日の台風では、公民館に避難した生徒も何人かいたそうですが、直接の被害はなかったとのことです。しかし、巾着田の曼珠沙華群生地は泥をかぶってしまっているので、今月巾着田での清掃活動を予定しているとのことです。大変ありがたく思います。

次に、生徒会役員6人と意見交換をしました。生徒会長・副会長・会計・書記とそれぞれの役職の他に、校歌担当、生徒会新聞担当、あいさつ担当、ペットボトルのキャップ等の回収担当、清掃担当、目安箱担当として活動しているとのことです。 生徒からは、「市長になったきっかけは?」「市長になって良かったことは?」「中学生のときの夢は?」「趣味は?」「好きな映画は?」「日高市のいいところは?」などの質問がありました、また、オーストラリア海外派遣に参加した生徒や、英検2級を受験した生徒もいたことから、これからの社会では英語ができることがとても重要なので、ぜひ英語の勉強を頑張ってほしいと話しました。

その後、関口校長先生と神田教頭先生の案内で、部活動の見学をさせていただきました。最初に校舎内で吹奏楽部を見学しました。地域の運動会などに呼ばれることも多く、最近メキメキと実力をつけている吹奏楽部。楽器ごとに部屋を別れて一生懸命に練習していました。次に体育館に移動し、女子バスケットボール部の練習を見学したあと、男子・女子卓球部では、ラケットをお借りし、生徒とラリーをしました。20回以上ラリーが続くこともあり、大変心地よい汗をかきました。次に校庭に移動し、陸上部の練習を見学しました。ハードルを連続して飛び越える練習では、顧問の先生の「いいね!」「あとひとつ!」の声を励みに一つでも多くハードルを越えようとの頑張りが伝わってきました。次に野球部の練習では、バットをお借りしてシートノックを行いました。生徒の掛け声とバットの打球音が秋の夕空に響いていました。

最後に、駅伝練習を見学させていただきました。残念ながら台風の影響で毎年恒例の奥むさし中学校駅伝大会は中止となってしまいましたが、代わりに市内の大会を予定しているとのことで、ぜひ優勝を目指して頑張ってほしいと激励のメッセージを贈りました。

高麗中学校の皆さん、どうもありがとうございました。

生徒会役員と記念写真
吹奏楽部の活動を見学している写真
卓球部でラリーをしている写真
野球部でシートノックをしている写真
この記事に関するお問い合わせ先

市政情報課 広報・市政情報担当 (本庁舎 2階)

郵便番号:350-1292 日高市大字南平沢1020番地
電話:042-989-2111(代表)
ファックス:042-989-2316
お問い合わせフォームへ

更新日:2019年12月26日