市長と話そう!ふれあいトーク(平成30年度)

第3回 平成31年1月12日(土曜日)高麗川中学校

市長の学校応援団

高麗川中学校の土曜授業で、3年生の授業に特別講師としてお伺いしました。
はじめに、市長講話として、昨年の日高市の出来事、日高市のこれからの課題、心掛けてもらいたいことなどの話をしたのち、生徒の皆さんからの質問に答えました。

(市長講話要旨)

まず、埼玉新聞に掲載された「市町村長が選ぶ5大ニュース」に私が選んだ出来事を紹介します。
1位は、県道飯能寄居バイパスの開通です。完成までに25年かかり、新堀南平沢工区が最後に完成し、12月22日に完成記念式典を行いました。
2位は、総合福祉センター「高麗の郷」内に、子育て支援センター「ぬくぬく」を開設したことです。小さい子どもと高齢者が触れ合うようにとつくりましたが、非常にたくさんの方に利用していただいています。
3位は、大相撲日高場所の開催です。県内でも大相撲の地方巡業を開催するところは少なく、また、人口5万6千人くらいの小さな市での開催は大変珍しいとのことです。
4位は、中学校3年生全員の英検受験です。今は国際化の時代で英語ができないと仕事の上で困ります。今のうちからしっかり勉強して、英語が話せるようになってほしいという思いで全員に受けてもらいました。
5位は、消防団が埼玉県の代表として操法全国大会に出場し、優良賞を頂いたことです。日高市の消防団の全国大会出場は20年振りで、前回は準優勝でした。こうした全国に誇れる消防団が皆さんの安心安全を守ってくれているということを覚えておいてください。

これからの新しい時代、高齢化と人口減少の2つの課題があります。
西暦600年には約600万人だった日本の人口は、西暦1200年には約1,200万人、江戸時代に入ると約3,000万人、そして、1966年には1億人を突破します。そして2040年から2050年にかけては、1億人を切るという予測がされています。
西暦1966年の高齢化率は7パーセントでした。つまり、65歳以上の人口が約700万人です。2040年には高齢化率は40パーセントになると言われています。65歳以上の人口が約4,000万人です。これをどうするか、高齢化時代を乗り切るヒントになると思います。
日高市の人口のピークは平成23年10月で、そこから減り続けています。全国的にも、人口が増えている県は6県しかなく、日本の人口そのものが減っていくということで、経済活動も縮小していく、日本全体の課題です。
これらの大きな課題を乗り切るために、市の職員には、新採用職員研修などで、いつも3つの「H」を心掛けて仕事をしてほしいと言っています。
1つ目は「ヘッド(HEAD)」。頭を使ってほしい、知恵を出してほしい。そして冷静な判断をしてほしいと言っています。
2つ目は、「ハート(HEART)」。それも暖かい心を持って市民に接してほしいと言っています。これに加えて笑顔。笑顔は努力しないとできませんので、できるだけにこやかな生活をするよう心掛けてください。
3つ目は「ハンド(HAND)」。単に手という意味ではなく、技能や技術です。市民から何を聞かれても分かるように、常日頃から勉強してほしいとお願いしています。

皆さんがこれから人生を切り開くために心掛けてもらいたいことがあります。
1つ目は「運」です。これは単に運が良いとか悪いとかではありません。運を引き込む努力をしなさいという意味です。運を引き込むにためには徳を積むことが必要です。
「徳」とは良い行い、善行のことですが、皆に目立つ「陽徳」と陰の行動である「陰徳」があります。目立たない善行、誰も見ていないけれどゴミを片づけるなど、「陰徳」を積むことによって運が巡ってくるものと思います。ぜひ心掛けてください。
2つ目は「縁」です。縁を自分のためにどのように使うかということが大事です。
「血縁」、「友縁」、「地縁」、「職縁」と4つの縁がありますが、このバランスを取ることが重要です。仕事の付き合いだけはなく、地域の付き合い、友達との付き合い、バランスのいい縁をつくり、人と人との触れ合いを大事にしてもらいたいと思います。
3つ目は「努力」です。簡単なことで難しいことです。全てのことに努力をする、これが人生を切り開くためには大事なことです。
「運」と「縁」と「努力」の3つを心掛けてこれからの人生を歩んでいってください。

皆さんはこれから大事な受験を控えています。風邪をひかないように気を付けて受験を乗り切ってください。オリンピック選手も競技に向けて一番気を付けているのは風邪だそうで、競技の当日に自分の体のコンディションを最高潮に持っていく、競技に勝つ以前の話だとのことです。風邪予防には手洗いとうがいの2つの励行とのことですので、ぜひ風邪をひかず、ベストコンディションで受験に臨んでほしいと願っています。
また、日高市では子どもたちを対象としたいろいろな事業を行っています。ぜひ積極的に参加してもらいたいと思います。最近中学生のボランティアがいろいろな事業に参加していて本当にありがたく思っています。ぜひこれからも他人を助けることをしてもらいたいと思います。よろしくお願いします。

最後に市のPRをさせてください。
来月に行われる天皇陛下御在位30年記念式典で上映される内閣府作成のビデオの中に、平成29年に天皇皇后両陛下が日高市を訪問されたシーンが収録されています。機会があったらぜひ見てもらいたいと思います。
30年という長い在位の期間の中で日高市が取り上げられたことは大変名誉で、うれしく思います。巾着田も全国的に有名になりましたが、こうした全国に誇れる場所があるということは皆さんにとっても名誉なことだと思います。今後自己紹介や地元の話をする機会があると思いますが、少し日高市のことを勉強して地元のまちのことを話すと日高市のPRにも、自分のPRにもなると思います。
繰り返しになりますが、皆さん健康で受験を乗り切ってもらって、これから活躍してほしいとの願いを込めまして、私の話を終わりにしたいと思います。

(生徒との質疑応答要旨)

(生徒)市長になったきっかけは何ですか。当選した時はどんな気持ちでしたか。
(市長)私はもともと日高市の職員でした。最後は副市長という仕事をしていました。私の前の市長が突然現職のまま亡くなってしまって、次の市長は市長の側近で一番信頼があったと思われる副市長がよいと勧められて市長に立候補して当選しました。最初から市長になろうと思って仕事をしてきたわけではありませんが、これも先ほど話した「運」や「縁」だと思います。今は地元の日高市を良くしたいという気持ちで市長を続けています。

(生徒)市長からみて日高市の良さはどこですか。
(市長)市役所に入る前には東京で勤めていたことがあります。東京は確かに便利ですが、自然がほとんどありません。地元に戻って日高市の自然に気付きました。山であったり川であったり空気のきれいさなど、こうしたものが日高の一番誇れるところだと思います。この豊かな自然をいつまでも残していきたい、便利になることは必要ですが、必要以上に便利にする必要はなく、恵まれた自然を生かしていきたいと思います。

(生徒)市長をしていて、一番やりがいがあることは何ですか。
(市長)市ではいろいろなことをしていますが、「良かった」と言われたときが一番うれしく思います。お金をかけても市民の皆さんが喜んでくれないこともあります。お金をかけずに喜んでくれることもあります。そういうことをよく考えて仕事をするように職員には言っています。褒められたことがやりがいを感じてます。

(生徒)なぜ日高市は学力も体力もあまりよくないのですか。改善するためにどんなことをしていますか。
(市長)ゲームの時間が長いというデータがあるようです。また、学力を付けるためには基本的なことをきちんと勉強することが必要ですので、学校でも、家庭でも勉強をきちんとすることが大事だと思います。市では学校の耐震化やエアコン設置など勉強しやすい環境をつくり、個人はもちろん、全体の学力が上がるようこれからも支援していきたいと思います。
なお、小学生1人当たり年間90万円、中学生102万円の公費がかかっています。公費というのは皆さんの税金ですので、税金でかなりの教育費が賄われていることを少し知っておいてもらいたいと思います。

(生徒)高麗川駅からひだかアリーナまでのバスをつくってください。練習や試合に来る高校生がアリーナまで歩くのが大変だと思うからです。
(市長)過去に市内の公共施設を回る「市内循環バス」が走っていましたが、乗る人が少なく、毎年大きな赤字を出していたので廃止しました。今、高麗川駅の東口を開設しようと進めています。東口ができたら、ここから市役所をとおり国際医療センターに行くようなバスルートも考えられますので、バス会社に要望していきたいと思います。しかし、健康のためには歩くのが一番なので、あまりバスが便利になりすぎるのもどうかなと思います。

(生徒)市民まつりで1300年記念の花火大会がとてもきれいでした。また花火をしてください。
(市長)高麗郡建郡1300年の記念の年ということで花火大会を開催しましたが、この時期の花火は珍しいということでたくさんの市民の方に見ていただき好評でした。またやってほしいという声も多く聞きますが、1,000万円ほどの経費がかかり、市で半分、寄附で半分賄いました。毎年は難しいと思いますが、記念の年にはまた開催したいと思っていますので楽しみにしていてください。

(生徒)私たちの成人式が18・19.・20歳になると聞きました。日をずらすなどして同級生だけでできるようにしてください。
(市長)民法が改正され、成人年齢が18歳になります。具体的には、親の同意がなくクレジットカードを作ったり契約を結んだりできますが、お酒やタバコなどは変わらず20歳からです。成人式については、18歳は高校生で、大学受験を控えているので、全国的にも18歳成人式という流れにならないと思います。日高市は成人式の名称をどうするかは決まっていませんが、当面20歳での開催を考えています。

(生徒)夜、暗い道が多いので街灯を増やしてください。
(市長)街灯を増やしてほしいという要望はいろいろなところで聞きます。市内全体で街灯は5,200基ありますが、市内は広いのでまだ暗いところはあります。昨年LED灯に交換したので、今までより明るくなったと思います。通学路で暗くて危険だと思うところがあったら先生に話してもらって、教育委員会を通じて市に伝えてください。これからも少しづつでも街灯を増やしていきたいと思います。

(生徒のお礼の言葉)今日は地域のことだけでなく、笑顔や努力の大切さについても知ることができました。私も、誰が見ていないところでも自分が今できる努力を重ねて、「4つの縁」を忘れない、社会に貢献できる大人になりたいです。
また、日高市の自然を大切にして、今暮らしている日高市に誇りを持って生活していきます。
今日はとても貴重な経験ができて良かったです。来てくださり、本当にありがとうございました。

土曜授業全景の写真
講話をしている市長の写真
質問をしている生徒の写真
校歌を聞いている写真

後日、生徒の皆さんからお礼の手紙を頂きました。ありがとうございました。

生徒からのお礼の手紙

第2回 平成30年11月30日(金曜日)高萩中学校

市長の学校応援団

中学生の皆さんと交流する「市長の学校応援団」として、平成27年度から中学校の部活動を見学させていただいています。部活動見学では4回目となる今回は、高萩中学校を訪問し、部活動の見学前に、新たに生徒会役員の皆さんと意見交換をさせていただきました。

(生徒との意見交換要旨)

(生徒)ボランティアを募集し、運営していく中で気を付けなければいけないことはありますか?

(市長)全員に仕事があるように、平等に仕事を与えるような環境をつくることが大事だと思います。

(生徒)誰からも認められる会長になりたいと考えていますが、普段の生活の中で市長としての姿を保つために心掛けていることはありますか?

(市長)特に意識はしていませんが、正直に、まじめにやっている姿を見てもらうということが必要だと考えています。

(生徒)生徒会の選挙で、副会長として会長をサポートすると公約しましたが、市長さんがサポートを受けるときに求めていることはありますか?

(市長)会長や市長が不在の時に、安心して任せられる人になってほしいと思います。

(生徒)プロジェクトを計画して運営していく中で、協力してもらえるために必要なことを教えてください。

(市長)やる気のある人に参加してもらい、1人で進めるのではなく、みんなで意見を出し合いながらまとめていくことが必要だと思います。

(生徒)学校全体であいさつや笑顔を盛り上げていきたいと考えていますが、あいさつをしても素通りする人がたくさんいます。有効な声掛けの方法を教えてください。

(市長)あいさつは大人でもできない人がたくさんいます。相手があいさつをしないから嫌だなとあいさつを止めてしまうのではなく、積極的にあいさつをすれば、だんだんとあいさつが返ってくるようになります。

(生徒)生徒会選挙で「けじめ」を公約にしましたが、「けじめ」をつけるためにどのような意識付けをしたらよいと思いますか?

(市長)自分の発言したことに責任を持つことだと思います。言ったことは実現できるように努力することが必要だと思います。

(市長)生徒会活動はどうですか?

(生徒)自分で作り上げるのではなく、みんなで作り上げるので、達成感は大きいです。

(生徒)学級委員と違い、生徒会は裏に回って協力することが多く、大変さが分かりました。

(生徒)ボランティア活動にたくさんの人が参加してくれて、頑張ってよかったと思いました。

(生徒)学校全体を動かす大変さとやりがいを感じました。

(市長)船に例えると、学級は小さな船なので舵を切るとすぐに曲がってくれるけれど、生徒会は大きな船になるのでなかなか曲がらない。そういう大変さがありますが、大きなことを動かせる面白味もありますので、みんなで知恵を出し合って、積極的に挑戦してもらいたいと思います。頑張ってください。

その後、新井校長先生の案内で、校舎内は吹奏楽部、美術部、体育館ではバスケットボール部、バレーボール部、卓球部、校庭では野球部、テニス部、陸上部の部活動を見学させていただきました。どの部も、真剣に、そして楽しく活動していました。

最後に、明日に迫った、奥武蔵中学校駅伝競走大会に向けた最後の駅伝練習の開始にあたり、激励のメッセージをおくりました。

高萩中学校の皆さん、これからも頑張ってください。どうもありがとうございました。

生徒会役員と意見交換をしている写真
美術部の活動を見学している写真
卓球部の活動の見学をしている写真
駅伝の練習を前に激励している写真

第1回 平成30年10月25日(木曜日)太田マタニティクリニック

太田マタニティクリニックは、昭和52年1月に太田産婦人科医院として狭山市内に開院し、平成29年6月に智光山公園入口前である日高市内の現在の地に新クリニックを建設し、オープンしました。素晴らしい自然環境の中で最新医療機器の導入により一層充実した産院となり、地域に根付いたアットホームな医療を目指し、安全安心の出産をサポートしているとのことです。

はじめに、太田院長先生、副理事長の太田さん、事務長の吉澤さんに病院施設を案内していただきました。院長先生は自然豊かなこの土地に昔から移転したいと考えていて、ようやく念願がかなったとのことでした。晴れた日には病室から富士山を見ることもできるそうです。その後、皆さんと意見交換をさせていただきました。

(市長)新しくて、とても立派な施設ですね。こんな素晴らしい産院はあまりないのではないですか。

(院長)地元で約40年産婦人科を続けたことで、新クリニックを完成させることができました。

(市長)今は子どもが少なくなっているので、お金がかかっても、良いところに行きたいという人が多いそうですね。

(院長)医師、助産師などのスタッフと最新式医療設備に加えて、LDR室、個室などの建物設備が整った施設に行きますね。

(事務長)オープンに際して、一番心配したのは、患者さんが来てくれるかは当然ありましたが、スタッフの確保ができるかどうかでした。良い場所に作ることができておかげさまでスタッフも順調にそろっています。

(院長)建設前は近くに人家が少ないこの場所では運営は無理ではないかと言われました。しかし今は車社会ですので、予想が外れて、おかげさまでたくさん来ていただいています。

(事務長)日高市の重要政策は子育てと聞きました。私たちにとっても非常にありがたいです。

(市長)子育て関係の施策にはかなりのお金を投入していますね。

(院長)狭山市は1年間に約千人生まれていると聞いています。そのうち私どもの病院には150人から200人くらい来ていただいています。日高市は1年間に約250人生まれていると聞いていますが、もう50人来ていただいて、どんどん増えています。

(市長)産院に人が来るのは、多くが口コミによる評判だそうですね。

(事務長)今の患者さんは、半分くらいは1人目の出産なのですが、これから2人目、3人目をお産みになると思いますので、大変楽しみにしています。

(市長)大抵、初めて生んだ病院に次の子も行きますよね。日高市は3人目以降の出生率は県下トップです。また、子どもがいる世帯の転入も多いのが特徴です。

(院長)自然が多く、環境がよくて、安心して生活できる日高市だからでしょう。

(市長)空気が良いから、3人目も生んでみようかという話になるのではないでしょうか。

(院長)市にも大変協力いただいて、この地で開業できて本当に感謝しています。

(市長)産院が無くて困っている市町村が多くあります。市としても、人口を増やそうとしている中で、産院は必要ですので、来ていただいてこちらもありがたく思います。

(院長)市に協力できることがありましたらなんでも言ってください。

(市長)子育て応援自動販売機も今度置いていただけることになり、ありがとうございます。

(事務長)今進めています。院長の方針で自販機等の値段は安く設定しています。

(市長)自販機の売上の一部を寄附金としていただき、子育てに関する事業に活用しています。

(院長)子育てに関することならなんでも協力していきたいと思います。

その他、道路などのインフラ整備に関することや、お互いの趣味についてなど意見交換を行いました。

受付前で記念写真
キッズコーナーを見学している写真
院長から病院の施設の説明を受けている写真
正面入り口前で記念写真

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更新日:2019年02月05日