日高の石造物【令和8年5月28日掲載】
市内には今も数多くの石造物が残されています。多くは江戸時代に造られた物で、その種類はさまざまです。中でも地蔵菩薩、庚申塔や馬頭観音など民間信仰にまつわるものが多く、当時の人々の祈りを今に伝えています。
地蔵菩薩
地蔵菩薩(横手)
「お地蔵さん」として最も一般に親しまれている石造物ではないでしょうか。
仏教における六道(天道、人道、阿修羅道、餓鬼道、畜生道、地獄道)の輪廻(りんね)に苦しむ人々を救い上げるとされています。
江戸時代以降、地蔵菩薩信仰は急速に庶民の間に広がり、さまざまな民間信仰と結びつきます。子供を守る子安地蔵、病気平癒をもたらすとげ抜き地蔵などが各地に造られ、今も信仰を集めています。
市内で最も数が多い石造物で、路傍や辻、墓地の入口などに造られています。
馬頭観音
馬頭観音(下大谷沢)
その名のとおり、頭上に馬の頭を載せた観音様です。
観音の変化身の一つで、柔和な表情を見せる観音の変化身の中でも唯一、忿怒の形相を見せることが多いのが特徴です。
江戸時代に入ると人々の往来や物資の運搬などが盛んになり、馬の重要性が高まります。馬頭観音は馬の守護神として信仰を集め、街道沿いや辻などで馬の安全、旅の安全を祈願するために造られました。交通に関わる石造物であることから、道標としての役割を持つものもあります。
庚申塔
庚申塔(下鹿山)
庚申(こうしん)とは干支の組み合わせで、60日に一度巡ってくる日です。この日の夜に寝ていると体の中にいる「三尸」(さんし)という虫が日頃の罪状を閻魔大王に報告すると考えられました。そのため寝ずに夜を明かすことを庚申待ちといい、地域の人が集まり、飲食をしながら寝ずに夜を明かすことを庚申講といいます。
庚申講を一定期間継続し、結願したことを記念して庚申塔が造られました。
庚申塔には邪鬼を踏みつける青面金剛や、悪事を見ない、聞かない、言わないように戒める三猿が彫られることが多いです。
石造物マップ
日高市内には400点以上の石造物が分布しています。
石造物マップではそのうちの主な石造物の場所を示しています。
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「日高の石造物」刊行のお知らせ

日高市教育委員会が実施してきた石造物の調査成果をまとめた調査報告書、「日高の石造物」を刊行しました。市内に点在している石造物を415点収録しています。
本書は生涯学習課窓口や市立図書館でご覧いただくことができます。また、生涯学習課窓口で販売、郵送での販売も対応しています。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
更新日:2026年05月28日

















