日高市子ども議会(令和7年7月24日開催)
日高市のこれからのために、何ができるのかみんなで考えました
令和7年7月24日(木曜日)に市議会議場で子ども議会を開催しました。
市内の小学6年生12人が子ども議員となり、本物の議会さながらに市政についての質問をし、それに対し、市長と教育長が答弁を行いました。
12人は、金子市議会議長から子ども議員の任命を受け、午前10時からの本会議に臨みました。
子ども議員は、壇上に立つと、緊張しながらも自分の考えを述べ、立派な質問ができました。そして市長と教育長も、子ども議員の真剣な思いに応えるため、丁寧に答弁を行い、子ども議員は真剣な面持ちで耳を傾けていました。
この子ども議会が、小学校生活での貴重な体験の1つになることを願っています。
子ども議会一般質問
質問と答弁の内容を要約して紹介します。
西表 渉さん(高萩北小)
Q 健幸のまち宣言の内容を市民の人に知ってもらうために、世代を超えた交流の場を作ることはどうか。
A 毎年6月に健幸のまち宣言の内容を啓発するために健幸まつりを開催して健康について意識していただく機会を提供しています。今後、各地域で開催するイベントで、世代を超えた交流ができるように工夫し、健幸なまちで暮らせるように取り組んでいきます。
本田 うささん(高萩北小)
Q 市民の皆さんが楽しく安全に遊べ、人との関わりが増えるように、新しい公共の場をつくれないか。
A 私たちが暮らしていくうえで、豊かに過ごすための趣味や災害時の助け合いなどを考えると、日頃からの人と人との関わりや交流は、とても重要です。新しい施設を作ることは難しいですが、公民館や図書館などで皆さんが楽しく集い、安全に学ぶことができる機会を今後も提供していきます。
福井 結咲さん(高麗川小)
Q 子どもたちが安心して遊べる場所として、市役所や公民館、図書館などをうまく活用できないか。
A 市役所や公民館など今ある施設の一部を開放し、子どもたちが過ごせる場所にするという提案は、とても素晴らしいアイデアだと思います。子どもたちが幸せに生活していくには、社会全体で取り組んでいく必要があるので、みんなで力を合わせ、過ごしやすいまちづくりを進めていきます。
浅沼 碧さん(高麗川小)
Q 児童や地域の人が作成した、地域コミュニティが良いことをPRするポスターを掲示し、犯罪を抑止できないか。
A 子どもたちが自ら防犯について考え、具体的な内容をポスターにすることで、他の子どもたちや地域住民への注意喚起にもなります。また、地域の皆さんも一緒に作成することで地域全体の防犯意識を築くきっかけにもなります。地域のつながりを高めて、安心安全なまちづくりを進めていきます。
小野 凛太郎さん(高根小中)
Q 障がいのある人たちが安心して住める環境になるように、また、障がいのある人に対して思いやりの気持ちが生まれるように、地域の道にも点字ブロックを増設できないか。
A 年齢や障がいの有無などに関わらず、誰にでも分かりやすく、優しい「ユニバーサルデザイン」を進めるうえで、点字ブロックは大切な設備です。点字ブロックの増設については、障がいのある人が多く利用する場所や必要なところに設置できるよう調査を進めていきます。
長崎 有希さん(高根小中)
Q 小学生が成長すると同時に、日高市を暮らしやすい場所にするために、市内全ての学校でごみ拾いのボランティア活動をしてはどうか。
A ごみ拾いのボランティア活動は、市内がきれいになることだけでなく、小中学生が成長する中で地域貢献を学ぶ意味のある素晴らしい取り組みです。実際に取り組んでいる学校もあるので、今回の素晴らしい提案を市内全校に呼びかけていきます。
須永 愛さん(武蔵台小中)
Q 新鮮な野菜の販売、キャンプ場の整備、飲食店の誘致など、巾着田に商業施設を作り、1年を通して観光客に来てもらえるようにできないか。
A 現在、バーベキューの有料化の実証実験を実施し、日陰テントの設置やキッチンカーの出店、日帰りのグランピングなど新たな取り組みを進めています。冬にはキャンプ利用の実証実験も予定しており、地域の皆さんと一緒に1年を通して観光客にお越しいただけるような取り組みを考えていきます。
半田 晶汰朗さん(武蔵台小中)
Q 子どもたちが時間を守って遊べるよう、市内の公園に時計を設置することはできないか。
A 時間を守ることは大事なことであり、公園に時計があれば、みんなが便利に公園を利用できます。市内には多くの公園があるので全ての公園に設置するには多くの費用がかかりますが、利用者の状況を見ながら設置を考え、魅力ある公園づくりに取り組んでいきます。
岡村 佳明さん(高麗小中)
Q 旧高麗小学校を、放課後の遊び場や勉強の場、またはイベント会場として活用することはできないか。
A 旧高麗小学校については、校舎などの建物は残したまま、市と民間の事業者が一緒に使う施設として、市民の皆さんが利用できるように考えています。今回の提案は大変積極的な考えかたで共感できるので、施設の活用をこれから進めていくうえで、参考にします。
花井 りんかさん(高麗小中)
Q ボランティア、保護者、学校、警察等が一体となって、児童を見守る防犯システムを導入できないか。
A 児童を見守る防犯システムは、児童防犯に大きなメリットがあるので、情報収集を進め検討をしていきます。すぐには導入できないかもしれませんが、地域のボランティア、警察、学校などが一体となり、犯罪を未然に防げるような対策を進めていきます。
伊藤 杏菜さん(高萩小)
Q 高麗鍋や栗、サイボクのハムなど、日高市のおいしい特産物を知ってもらうため、これらを使ったメニューを出すレストランを作るのはどうか。
A 日高市のおいしい特産物をお楽しみいただき、知っていただくことは大変魅力的であるので、「特産物レストラン」について検討します。「日高市を訪れて良かった、特産物もおいしかった」と満足していただけるような取り組みを進めていきます。
植村 匠吾さん(高萩小)
Q お年寄りが楽しく過ごせるよう、公民館に、動物と触れ合える場所や、麻雀で交流できる場所を作ることはどうか。
A 公民館での動物との触れ合いについては、アニマルセラピーの派遣などを考えていきます。また、麻雀については健康麻雀のサークルが活動していて、子どもの参加も可能です。今後も、子どもからお年寄りまで、地域に暮らす皆さんの関わりや交流につながる取り組みを進めていきます。
更新日:2025年08月25日