高麗郷民俗資料館【令和4年5月10日更新】

企画展「平成の発掘調査」展 開催期間延長のお知らせ【5月10日更新】

展示内容を一部変更し、期間を延長して展示しています。(9月4日まで)

新型コロナウイルス感染症への対応を図っています。マスク着用の上、身体的距離を取りながら見学をお願いします。来館者が多数の場合は入館を制限します。

ご理解、ご協力よろしくお願いします。

高麗郷民俗資料館のご案内

民俗資料は古く使い終わった道具ではなく、当時を知り、良い部分を新しい生活へ生かす原点となるものです。日高市では市の歴史を物語る貴重な財産として民俗資料を大切に保管しています。

民俗資料館では、この中から農業、林業そして漁労に関する資料を展示しています。ほかに古代高麗郡集落ジオラマの展示や企画展を開催しています。日高に生きた先人の歩んできた生活をご覧ください。

資料館正面の写真

高麗郷民俗資料館の建物は、昭和37年に建築された旧高麗公民館です。

資料館の写真

巾着田から「あいあい橋」を渡ると高麗郷民俗資料館が見えてきます。

常設展示

1階

養蚕の写真

養蚕から機織りの道具

お茶の写真

製茶の道具

「土そして汗」が展示のテーマです。市内で盛んに行われていた「稲作」「畑作」「養蚕」「茶」を取り上げて、民具という歴史の証人を使った展示を行っています。

昔の居間と台所を再現した写真

日常生活で使われていたちゃぶ台、火鉢、おひつ、さまざまな食器などを用いて、昔の居間と台所を再現しました。

2階

漁労道具の写真

川での漁の道具

林業の写真

林業の道具

「山河の恵み」が展示テーマです。高麗川で古くから使われていた投網、箱めがね、ヤス、筌(うけ)などを用いた漁法を紹介しています。また、市内西部に広がる山林で、昔盛んだった林業や炭焼きなどを紹介しています。

古代高麗郡集落ジオラマ

続日本紀(しょくにほんぎ)に、霊亀2年(716年)に東国7か国に住む高麗人1799人を武蔵国に移住させて高麗郡を置いたと書かれています。平成28年に建郡1300年を迎えました。

 発掘調査により高麗郡に関係するさまざまな資料が出土しています。中でも高麗郡の役所に関連する重要な資料が、高萩地区の拾石(じゅっこく)遺跡、王神(おうじん)遺跡、堀ノ内遺跡から発見されています。

 これらの発掘調査の成果を基にした、古代高麗郡に関する「古代高麗郡集落ジオラマ」を制作しました。

 ぜひご覧ください。

古代高麗郡集落ジオラマの写真1
古代高麗郡集落ジオラマの写真2

企画展示

「平成の発掘調査」展  

公開期間 令和4年9月4日まで

平成3年の市制施行以降、区画整理事業、埼玉女子短期大学の開校、ゴルフ場開発、企業誘致など大規模開発が相次ぎ、それに伴い発掘調査を実施してきました。大規模な発掘調査は市の歴史解明に大きな成果をもたらし、縄文時代や高麗郡建郡の理解を深める多くの資料を得ることができました。今回はそれら平成の発掘調査で得られた資料を展示しています。ぜひご覧ください。

展示の様子

調査開始ごろの明婦遺跡

1   明婦遺跡 (大字鹿山)

明婦遺跡は日高市立生涯学習センターの南方に広がる、今からおよそ4,500年前、縄文時代中期中葉から後半の集落跡です。小畔川を南に臨む、水田面から少し高くなる台地の縁に位置しています。平成8年度からの区画整理事業により広範囲な発掘調査が実施され、集落の規模が明らかとなりました。

調査の結果、竪穴住居跡73軒などを検出しました。住居跡からは多数の縄文土器や石器が出土しました。

 

炉に設置されていた土器です。粘土紐を立体的に貼り付け「フクロウ」を描いているように見えます。

炉の北側の穴に埋められていた土器です。注ぎ口を持つ右側の注口土器はこの時期では珍しい器種です。

鳥形硯(とりがたすずり)王神遺跡出土

鳥の羽を模した硯の蓋片です。鳥形硯の出土は珍しく、本遺跡の蓋は関西地方で焼かれ、持ち込まれた可能性が指摘されています。

2 拾石、王神、堀ノ内遺跡(大字高萩)

武蔵高萩駅の北側、小畔川の両岸に広がる、奈良、平安時代の遺跡です。区画整理事業により平成5年度から令和2年度まで継続的に調査を実施し、多くの竪穴住居跡、掘立柱建物跡、井戸跡のほか、集落を繋ぐ道路遺構、水田耕作のためと考えられる水路跡が検出されました。居住域、移動、農業施設など集落の構成要素が明らかとなったことが大きな成果です。

役人の腰帯具、漆紙、耳皿、「厨」をはじめとした多量の墨書土器と鳥形硯や円面硯、皇朝十二銭の「隆平永宝」など、役人や役所を思わせる多くの遺物の出土は、西暦716年に建郡された高麗郡を考える上で非常に重要な発見です。

「家長」 拾石遺跡出土

墨書土器(ぼくしょどき)

住居跡や水路跡からは、墨で人名、地名や方角などを書いた墨書土器が多数出土しました。1文字から2文字書かれていることが多く、意味の解明は非常に難しいです。運筆などの書風を知っており、学識と文化水準が高かったことが理解できます。

「南」 拾石遺跡出土

「田」 拾石遺跡出土

耳皿(みみざら) 拾石遺跡出土

箸置きとして使われました

丸鞆・巡方(まるとも じゅんぽう)拾石遺跡出土

役人が身に付けたベルトに装着した石製の装飾具です。

平成7年頃の様子

写真奥が日高高校です。中央の林は小畔川です。

区画整理後の現在の様子です。写真手前に日高高校が見えます。奈良時代に開かれたムラのあとに新しい街が広がっています。

高麗丘陵上に縄文時代中期のムラを発見

3 大日向遺跡(大字栗坪)

高麗丘陵の尾根上に位置する遺跡で、今からおよそ4,500年前、縄文時代中期中葉から後半の集落跡です。ゴルフ場建設に伴い平成7年度に発掘調査を実施しました。

日高市でも珍しい丘陵上の調査で、南側の尾根上には同時期の飯能市八王子遺跡が見えます。丘陵の平坦部を利用した縄文時代のムラの立地を考える上で貴重な発見となりました。調査の結果、竪穴住居跡9軒などが検出され、東関東の土器である阿玉台式土器の出土が注目されました。

阿玉台式土器(あたまだいしきどき)

茨城県など東関東に分布する土器で、土器の胎土にキラキラした金雲母が入るのが特徴です。関東地方の東西で交流があったことがわかります。

 

市内で発見された縄文中期の住居跡の中で一番大きいものです。

4 向原、上原遺跡(大字馬引沢)

南小畔川右岸に広がる縄文時代中期後半の集落跡です。調査から両遺跡はひとつの集落である事が明らかとなりました。圏央道狭山日高インターチェンジに近いことから、市が進める企業誘致による倉庫建設に伴い、平成10年から調査を実施しました。

調査の結果、竪穴住居跡73軒などが検出されました。多量の縄文土器の中には中部地方の特徴を持った土器が多くみられます。

曽利式土器(そりしきどき)

山梨県、長野県を中心に分布する土器の特徴を持っています。当時の人々の交流を示す貴重な資料です。

釣手土器(つりてどき)

日高市で初めて発見されました。大きな握手が伸びる土器で、関東地方から中部地方に分布しています。炎を灯す道具という説もありますが、用途はわかっていません。

 

土偶(どぐう)

全長7.5センチの土偶です。粘土を張り付けて、頭、腕、乳房を表現しています。胴の中位に線で文様をつけています。

耳飾り(みみかざり)

径3.3センチの円環状をしています。土偶の表現から、耳たぶに穴を開けて装着したと考えられます。

高萩小学校の東側で集落が発見されました

5 寺脇遺跡(大字高萩)

高萩小学校の東側、下小畔川に面した台地上に広がる縄文時代中期後半から後期初頭の集落跡です。土地区画整理事業に伴い平成9年度に調査を実施し、竪穴住居跡7軒などを検出しました。

特筆すべきは敷石を伴う柄鏡形住居跡を3軒検出したことです。後期初頭の柄鏡形住居跡からは、関西地方の土器が出土し、この時期の西日本との交流を示す貴重な資料となりました。

加曽利E3式土器(かそりいーさんしきどき)

土器上半部の渦巻文は、指頭で撫でて文様を描いています。これほど大形の土器は珍しく、施文方法も他に類例が少なく大きな発見となりました。

7号住居址先端部埋甕

埋甕(うめがめ)

柄鏡形住居跡の出入り口部に埋設された土器です。

この土器の下から関西地方の影響を受けた土器が出土しました。

小形壺形土器(こがたつぼがたどき)

縄文時代後期初頭、柄鏡形住居跡の炉近くから半分に割られた状態で出土しました。

10号土壙出土遺物

10号土壙出土土器

この土壙からは、西日本に分布する北白川C式土器(きたしらかわしーしきどき)が出土しました。

ミニ展示 国史跡「高麗村石器時代住居跡」を紹介します

高麗村石器時代住居跡

国史跡「高麗村石器時代住居跡」周辺から出土した土器を展示しています。

利用案内

住所

日高市大字梅原2

電話

042-985-7383

交通

JR高麗川駅下車 徒歩30分

もしくは、飯能駅行き「高麗小学校前」下車1分、西武池袋線高麗駅下車 徒歩15分

もしくは、高麗川駅・埼玉医大行き「高麗小学校前」下車1分

地図

開館時間

午前9時から午後5時まで(最終入館は、午後4時30分)

休館日

月曜日(祝日と重なる場合は開館し、火曜日が休館)

国民の休日(9月23日の秋分の日は開館します)

年末年始(12月29日から1月3日まで)

入館料

無料

臼と杵の貸し出し

資料館収蔵の臼と杵を、市民に無料で貸し出します。貸し出し希望の人は開館日に上記へお電話ください。

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課 文化財担当(文化財室)

郵便番号:350-1245 日高市大字栗坪92番地2
電話:042-985-0290
ファックス:042-985-8779
お問い合わせフォームへ

更新日:2022年05月10日