平成28年度日高市の河川水質・水生生物分析調査結果

調査目的

 本調査は、市民の健康と生活環境および自然環境の保全に資するため、河川の現状を把握することを目的としています。

調査地点・調査時期

 日高市内の河川10か所について、増水期(7月)と渇水期(1月)の年2回、水質の調査を実施しました。また、そのうちの5か所について、増水期(7月)に、水生生物(底生生物)についての調査を併せて実施しました。

河川水質・水生生物分析調査箇所
河川名称 河川水質調査(箇所) 水生生物調査(箇所)
高麗川 3 2
宿谷川 1 1
小畔川 3 1
下小畔川 1
第二小畔川 1
南小畔川 1 1
合計 10 5

水質調査結果

水質調査結果(増水期)平成28年7月20日

水質調査結果(渇水期)平成29年1月15日

水生生物調査結果

調査結果から

【水質調査】

《第1回目:増水期調査》

pH(水素イオン濃度指数)、DO(溶存酸素量)、SS(浮遊物質量)、全亜鉛、ノニルフェノールは、全ての地点で基準に適合していました。BOD(生物化学的酸素要求量)については、小畔川 境橋上流で環境基準(類型B:3ミリグラムパーリットル以下)を超過していました(BOD:4.0ミリグラムパーリットル)が、その他の地点は基準を満たしていました。

大腸菌群数は高麗川 諏訪橋上流を除く全ての地点で基準を超過していました。

《第2回目:渇水期調査》

pH、DO、SS、ノニルフェノールは、全ての地点で基準に適合していました。BOD については、小畔川境橋上流で環境基準(類型B:3ミリグラムパーリットル以下)を超過しました(BOD:8.7ミリグラムパーリットル)が、その他の地点は基準を満たしていました。全亜鉛についても、小畔川 境橋上流で環境基準(類型B:0.03 ミリグラムパーリットル以下)を超過していました(全亜鉛:0.054ミリグラムパーリットル)が、その他の地点は基準を満たしていました。

大腸菌群数は宿谷川 鳥ヶ谷戸橋下流で流入先河川(高麗川)の環境基準(類型(A): 1000MPNパー100ミリリットル以下)を超過した(大腸菌群数:3300MPNパー100ミリリットル)が、その他の地点は基準を満たしていました。

本年度調査において環境基準に適合していなかった項目の不適合の要因について以下に示します。

≪BOD≫

水中の有機物が微生物により分解される際に生物化学的に消費される酸素の量であり、事業場排水、生活雑排水等の影響により、汚濁が進み数値が高くなります。

本調査で増水期・渇水期ともに唯一環境基準を超過した小畔川 境橋上流は、過去結果でも高い値が確認されており、上流域での排水流入の可能性が考えられます。

≪全亜鉛≫

鉱山排水、金属工場排水等を汚染源とし、動植物に対する毒性が知られています。境橋上流では平成26年度にも0.028ミリグラムパーリットルを示した経緯があり、産業系、生活系、下水処理等の排水流入の可能性が考えられます。

≪大腸菌群数≫

生活排水などの影響や土壌・植物などの自然由来の菌の影響が要因としてあげられます。増水期は諏訪橋上流を除く全地点で、渇水期は鳥ヶ谷戸橋で基準を超過していますが、境橋上流を除く、どの地点もBOD、SS の数値が低いことから、自然由来の菌の影響が大きいものと推察されます。

【水生生物調査】

水生生物の確認分類群数は、全体で4門8綱18目41科103分類群が確認されました。各調査地点の確認分類群数は、高麗川の1.諏訪橋上流が58分類群、3.高麗川橋下流が54分類群、宿谷川の4.鳥ヶ谷戸橋下流が51分類群、小畔川の7.中田橋下流が30分類群、南小畔川の10.神流橋上流が26分類群であり、高麗川の2地点と宿谷川で多く確認されました。

生物学的水質判定の結果は、1.諏訪橋上流、3.高麗川橋下流は「os(貧腐水性:きれい)」、4.鳥ヶ谷戸橋下流は「βm(β-中腐水性:少し汚れている)」、7.中田橋下流が「αm(α-中腐水性:汚い)」、10.神流橋上流が「osからβm」でした。

判定結果の経年変化をみると、10.神流橋上流において初めて「osからβm」となりましたが、その他の地点では大きな変化はみられず、特に高麗川の2 地点(1.諏訪橋上流、3.高麗川橋下流)では良好な河川環境が維持されていると考えられます。

「埼玉県レッドデータブック2008 (動物編)」に選定されている重要種は、ナミウズムシ、モノアラガイ、ヒメサナエ、ナベブタムシ、ムナグロナガレトビケラ、マスダチビヒラタドロムシの計7種が確認されました。「環境省レッドリスト2015」に選定されている種ではコシダカヒメモノアラガイ、モノアラガイが該当しました。

地点ごとにみると、1.諏訪橋上流ではナミウズムシ、ムナグロナガレトビケラ、マスダチビヒラタドロムシの3種、3.高麗川橋下流ではナミウズムシ、モノアラガイ、ナベブタムシ、ムナグロナガレトビケラ、マスダチビヒラタドロムシの5種、4.鳥ヶ谷戸橋下流ではナミウズムシ、コシダカヒメモノアラガイ、ヒメサナエ、ムナグロナガレトビケラの4種、7.中田橋下流ではナミウズムシ、マスダチビヒラタドロムシの2種がそれぞれ確認されました。10.神流橋上流では重要種は確認されませんでした。

この記事に関するお問い合わせ先

環境課 生活環境担当 (本庁舎 3階)

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ファックス:042-989-2316
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更新日:2017年07月27日