平成30年4月号特集 「平成30年度未来につなぐ予算と重点施策」

平成29年度は、多くの子どもたちが遠足で訪れてくれるよう、4月に「遠足の聖地」
を宣言しました。また、9月に天皇皇后両陛下が本市を訪問し、曼珠沙華を観賞されまし
た。さらに、11月に埼玉県マーチングリーグ6番目の大会となる日高かわせみの里ツー
デーウオークを開催しました。いずれも、市民の皆様とともに全国に日高市をアピールで
きた年であり、活気と笑顔に満ちた年となりました。
平成30年度予算は、これからも日高市がたくさんの笑顔と活気にあふれたまちであり
続けるよう、子育て応援、住環境整備、安心安全なまちづくり、人口減少対策の4つの施
策を柱とした「未来につなぐ予算」を編成しました。

日高市長 谷ケ崎 照雄

予算とは、お金をどのようなことに、どれだけ使う予定なのかを表したものです。お金の使い道により、一般会計、特別会計の2つに分けています。

予算総額

329億7,647万円（前年度比7.9％減）

平成30年度予算は、施設の工事や整備などが進んだこと、国民健康保険特別会計の新制度への対応や対象となる人の減少などにより、前年度予算と比較すると減額となりました。なお、一部の予算額は単位を「万円」にしているため、公表関係図書と異なる場合があります。

一般会計

福祉、子育て、教育、道路、ごみ処理など、市の予算の中心となる会計

予算額 175億5,000万円（前年度比2.8％減）

 特別会計（公営企業会計を含む）

特定の事業を行うために一般会計と区分して経理する会計

予算額（公営企業会計を含む） 154億2,647万円（前年度比13.2％減）

• 国民健康保険特別会計 61億8,555万円（前年度比20.1％減）
• 後期高齢者医療特別会計 6億7,447万円（前年度比12.6％増）
• 介護保険特別会計 39億4,185万円（前年度比7.2％減）
• 武蔵高萩駅北土地区画整理事業特別会計 6億8,705万円（前年度比35.7％減）
• 水道事業会計 18億4,516万円（前年度比6.5％増）
• 下水道事業会計 20億9,239万円（前年度比12.1％減）

• 市税：所得や資産等に応じて納めていただく税金（市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税、都市計画税）
• 国庫支出金・県支出金：特定の事業に使うことを目的に国や県から交付されるお金
• 市債：主に道路や施設などを整備するために借り入れるお金
• 地方交付税：地方公共団体間の税収などの財源の不均衡を調整し、全ての地方公共団体が一定の行政水準を維持できるように国が交付するお金
• 地方消費税交付金：地方消費税のうち市町村に交付されるお金
• 繰入金：他の会計や基金から繰り入れるお金
• その他 ：地方譲与税、分担金及び負担金、使用料及び手数料などの合計

• 民生費：子ども、高齢者、障がい者等への福祉にかかる費用
• 総務費：市の全般的な仕事にかかる費用
• 教育費：小・中学校、生涯学習・スポーツ振興、図書館等にかかる費用
• 土木費：道路、公園、雨水排水の整備等にかかる費用
• 衛生費：健康増進やごみ・し尿処理にかかる費用
• 公債費：借り入れた市債の元金の返済および利子の支払いにかかる費用
• 消防費：広域消防・消防団・消火栓・防火水槽等にかかる費用
• その他：議会費、農林水産業費、商工費などの合計

次世代を担う子どもたちを安心して育てられるように、次のような取り組みを行います。

地域子育て支援センター運営事業
子育て総合支援センター運営事業

2,127万7,000円

4月から総合福祉センター「高麗の郷」内に子育て総合支援センター「ぬくぬく」を開設します。
また、子育てに関する専門職員を配置し、安心して子育てができる環境を提供するとともに、子どもの健やかな育ちを支援します。

乳幼児支援事業

811万5,000円

子どもが生まれた世帯に対し、子育てに関する助言等を行うため、専門的知識のある助産師
や保健師による全戸訪問を強化します。

多子世帯応援事業

160万円

第3子以降の子どもが生まれた世帯に対し、紙おむつなどの育児用品2万円相当分を支給し
ます。支給の方法は、育児中は外出が困難な時期となることに配慮し、配布した「多子世帯紙おむつ等育児用品カタログ」の中から希望する育児用品を自宅に配送します。

母子保健利用者支援事業

391万9,000円

4月から全ての妊娠届の受け付けと母子健康手帳の交付を保健相談センターで行い、その場で助産師や保健師との面談や妊娠への不安などに関する相談等をできるようにします。

環境にやさしく生活に密着した都市基盤を整備するため、次のような取り組みを行います。

高麗川駅東口開設事業
高麗川駅東地区整備事業

4,423万7,000円

JR高麗川駅東口の早期開設に向け、自由通路および駅舎の計画についてJR東日本と協議を進めていきます。
また、関連する市道の整備を進めます。

交通安全施設整備・維持管理事業

4,719万9,000円

JR高麗川駅西側に位置する四本木、高麗川地区の一部にゾーン30の指定を進めます。
また、LED道路照明灯や道路反射鏡の設置工事などを実施します。

北平沢運動場維持管理事業

7,153万4,000円

県道飯能寄居線バイパスの完成に合わせ、北平沢運動場を気軽に運動を楽しめる施設に再整備します。

空き家対策等推進事業

177万3,000円

平成29年度に実施した空き家実態調査により判明した空き家所有者に対して、今後の活用等に関する意向調査（二次調査）を実施し、空き家の活用に前向きな所有者には、空き家・空き地バンクへの登録など有効活用を促します。

市民の皆さんが安心して生き生きと生活できるように、次のような取り組みを行います。

高齢者等おでかけ支援事業

1,233万円

高齢者等の買い物、通院、社会参加などを促進するため、自動車等による自力での移動が
困難な75歳以上の人、または運転免許証を自主返納した75歳未満の人に、路線バスまたはタクシー利用に対する助成を開始します。

防災情報伝達システム整備・維持管理事業

1,879万8,000円

防災行政無線のデジタル化に向けた基本設計および実施設計を行います。
また、現行のJアラート受信機を新型受信機に更新します。

広報事務

64万8,000円

4月からテレビ埼玉の市町村データ放送サービスを使い、市のイベント情報などをお知
らせします。
また、非常時には、避難情報や支援情報などを発信します。

地域福祉推進事業

108万7,000円

平成31年度から平成35年度までの5か年を計画期間とする、「第3次日高市地域福祉計画」
を策定します。この計画は、国が提唱する「我が事・丸ごと」の地域づくりを念頭に置き、各福祉分野の上位計画として位置付け、地域共生社会の実現を目
指すものとなります。

誰もが住みたいまち、住み続けたいまちの実現に向け、次のような取り組みを行います。

総合戦略推進事務

331万4,000円

日高市が持つ魅力や地域資源を最大限に生かしたプロモーション動画を作成し、市内外に向
けてPRを行うことで「選ばれるまち」の実現を目指します。

遠足の聖地プロジェクト事業
巾着田維持管理事業
緑の保全推進事業

7,416万5,000円

遠足コースや観光名所など10か所に記念スタンプを設置します。また、巾着田入口付近に
シンボルとなるような案内看板の設置、天皇皇后両陛下が観賞された場所に行幸啓記念碑を設置します。この他、物見山頂上付近の間伐等を行い、関東平野が一望できるビュースポットを創出します。

結婚活動支援事業

25万1,000円

結婚活動を支援するため、「SAITAMA出会いサポートセンター」に加入し、このサポート
センターで行うマッチングサービス、イベント等の情報発信を行います。
また、平成28年度から実施している結婚活動支援イベントを引き続き開催します。

創業支援事業

50万円

創業支援事業計画に基づき、日高市商工会と協力し、創業希望者の相談や創業に必要な知識を習得するためのセミナーを実施します。
また、日高市商工会の創業支援活動に対して、交付金を交付します。

予防接種事業

1億2,822万2,000円

新たに平成30年度から、将来の進路を決める時期を迎える中学3年生のインフルエンザ予
防接種費用を全額助成します。

英語教育推進事業

2,470万8,000円

小学校では、AETの勤務日数を増やして英語に触れる機会を充実し、英語に親しみを感じ
る授業を展開していきます。中学校では、公費負担で市内中学校に通う3年生全生徒を対象に英語検定3級の試験（一次試験）を全校で実施します。

議会運営事務

144万6,000円

未来を担う子どもたちの代表として、市内にある6つの小学校の高学年から子ども議員を選出し、夏休みに子ども議会を開催します。

地域からの要望に対応した事業

2億796万9,000円

平成29年度に各行政区の区長から要望があったもののうち、交通安全施設の整備、市道の
整備や河川・水路の整備等、予算の範囲内で事業を実施します。

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